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 複雑なシステムの可視化とマネジメントデザイン・ストラクチャー・マトリクス DSM

Engineering Systems
デザイン・ストラクチャー・マトリクス DSM 複雑なシステムの可視化とマネジメント

A5判 340ページ 並製
定価:6,000円+税
ISBN978-4-7664-2179-8 C3050
奥付の初版発行年月:2014年10月 / 発売日:2014年10月中旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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内容紹介

複雑なシステム開発・管理のための新ツール。

 デザイン・ストラクチャー・マトリクス(DSM)法とは、複雑なシステムの設計・開発・管理を支援するモデリング技術のひとつで、システムを構成する要素(たとえば業務の流れなど)を縦と横の表(マトリクス)形式に整理し、要素間の相互作用を可視化して問題や課題を分析する手法のこと。
 本書は、そのDSM法の基礎知識や基本的な考え方を解説し、あわせてすでにDSM法を導入して成功を収めている44の適用事例をカラー印刷によってわかりやすく詳細に紹介している。
 解説は、DSMモデルの種類ごとに、製品アーキテクチャ、組織アーキテクチャ、プロセスアーキテクチャ、マルチドメインアーキテクチャに分けて説明してある。またそれに続く成功事例は、広範な産業(自動車、航空宇宙、エレクトロニクス、建築、機械、製薬、政治組織など)、さまざまな国(オーストラリア、ドイツ、日本、スウェーデン、トルコ、イギリス、米国など)、対処すべき課題(モジュラリティ、アウトソーシング、システムインテグレーション、知識マネジメント、組織設計、プロジェクト計画、工程改善など)といった多方面から取り上げている。
 本書から、DSM法の適切な実践方法を学ぶと同時に、エンジニアリングシステムズを正しく理解することの重要性を感じてもらいたいと切に願っている。

著者プロフィール

スティーブン・D・エッピンジャー()

マサチューセッツ工科大学教授。

タイソン・R・ブラウニング()

テキサスクリスチャン大学Neeleyビジネススクール准教授。

西村 秀和(ニシムラ ヒデカズ)

慶應義塾大学大学院SDM研究科教授。
1963年生まれ。1990年慶應義塾大学大学院理工学研究科機械工学専攻後期博士課程修了。工学博士。千葉大学工学部助手、助教授を経て、2007年慶應義塾大学教授。2008年より大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授。日本機械学会フェロー。INCOSE, IEEE, ASME会員。著書に『システムズモデリング言語SysML』(監訳、東京電機大学出版局)がある。

大富 浩一(オオトミ コウイチ)

株式会社東芝生産技術センター参事。
1952年生まれ。1979年東北大学大学院工学研究科機械工学専攻博士課程修了。工学博士。株式会社東芝勤務。現在、生産技術センター参事。日本機械学会フェロー、日本計算工学会フェロー、日本学術会議連携会員。

関 研一(セキ ケンイチ)

ソニー株式会社生産センター統括部長。
1963年生まれ。1987年上智大学理工学部機械工学科卒。2012年慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科後期博士課程修了。博士(システムエンジニアリング学)。いすゞ自動車株式会社、乗用車・小型車設計部を経て、ソニー株式会社勤務。現在、生産センター統括部長。

上記内容は本書刊行時のものです。

【著者】
スティーブン・D・エッピンジャー
マサチューセッツ工科大学教授。

タイソン・R・ブラウニング
テキサスクリスチャン大学Neeleyビジネススクール准教授。

【監訳者】
西村秀和(にしむら・ひでかず)[1~5章(翻訳)]
慶應義塾大学大学院SDM研究科教授。

【訳者】
関 研一(せき・けんいち)[6、7章]
ソニー株式会社生産センター統括部長。

大富浩一(おおとみ・こういち)[8、9章]
株式会社東芝生産技術センター参事。

目次

第1章 デザイン・ストラクチャ-・マトリクス(DSM)入門
 1.1 システムの複雑な世界
 1.2 DSMとは何か?
 1.3 システムアーキテクチャのモデル化のためのマトリクスベース
    ツール
  1.3.1 システムアーキテクチャ
  1.3.2 システムアーキテクチャモデリングのためのDSMの利点
  1.3.3 アーキテクチャモデリングと分析へのDSMアプローチ
 1.4 DSMモデルの種類
 1.5 DSMの小史
 1.6 本書の構成

第2章 製品アーキテクチャDSMモデル
 2.1 背景
 2.2 製品アーキテクチャDSMの構築
 2.3 製品アーキテクチャDSMの分析
 2.4 製品アーキテクチャDSMの適用
 2.5 結論

第3章 製品アーキテクチャDSMの事例
 事例3.1 Ford社 オートエアコンシステム
 事例3.2 Pratt & Whitney社 ジェットエンジン
 事例3.3 Xerox社 デジタル印刷技術の投入
 事例3.4 NASA マーズ・パスファインダーの技術的準備
 事例3.5 Mozilla ソフトウェア設計変更への取り組み
 事例3.6 Agusta Westland社 ヘリコプターの変更の伝播
 事例3.7 Johnson & Johnson社 臨床化学アナライザ
 事例3.8 未来の学校の構築
 事例3.9 Kodak社 使い捨てカメラ

第4章 組織アーキテクチャDSMモデル
 4.1 背景
 4.2 組織アーキテクチャDSMの構築
 4.3 組織アーキテクチャDSMの分析
 4.4 組織アーキテクチャDSMの適用
 4.5 結論

第5章 組織アーキテクチャDSMの事例
 事例5.1 General Motors社 パワートレインV8エンジン開発
 事例5.2 McDonnel Douglas社 F/A-18E/Fプログラム
 事例5.3 Pratt & Whitney社 ジェットエンジン開発
 事例5.4 NASA 国際宇宙ステーション維持のエンジニアリング
 事例5.5 Timken社 技術センター
 事例5.6 BP社 LNGターミナルプロジェクト
 事例5.7 BP社 利害関係者の価値ネットワーク

第6章 プロセスアーキテクチャDSMモデル
 6.1 背景
 6.2 プロセスの繰り返しと反復
 6.3 プロセスアーキテクチャDSMの構築
 6.4 プロセスアーキテクチャDSMの分析
  6.4.1 シーケンシング
  6.4.2 連成したブロック
 6.5 プロセスアーキテクチャDSMの適用
 6.6 結論

第7章 プロセスアーキテクチャDSMの事例
 事例7.1 メルボルン大学 バイオサイエンス施設
 事例7.2 Intel社 マイクロプロセッサー製品開発
 事例7.3 Meat & Livestock Australia社 戦略開発プロセス
 事例7.4 Jones Lang LaSalle社 不動産開発
 事例7.5 Biogen Idec社 薬剤開発
 事例7.6 Boeing社 UCAV設計プロセスモデリングとシミュレーショ
      ン
 事例7.7 Skanska社 病院開発プロセス
 事例7.8 Dover Motion社 精密機器システムの開発プロセス
 事例7.9 ヤンマー 電子機器製品開発
 事例7.10 航空音響騒音の設計変更影響解析
 事例7.11 Lockeed Martin社 F-16航空電子機器改良プロセス
 事例7.12 Ford社 フード開発プロセス
 事例7.13 Alfa Laval 社 熱交換器設計
 事例7.14 エレベータ設計プロセス
 事例7.15 L.L.Bean社 ソフトウェアコードベース

第8章 マルチドメインアーキテクチャMDMモデル
 8.1 背景
 8.2 1つ以上のドメインへのDSMの拡張:1.5d DSM
 8.3 DMMを用いた2つのドメイン間のマッピング
 8.4 MDMによる2つ以上のドメイン内およびドメイン間のモデリング
 8.5 2つのドメインの場合
 8.6 DMMとMDMの適用
 8.7 結論

第9章 マルチドメインアーキテクチャMDMの事例
 事例9.1 BMW社 ハイブリッド車のアーキテクチャコンセプト
 事例9.2 Pratt & Whitney社 ジェットエンジン製品と開発組織構成
 事例9.3 Pitney Bowes社 郵送システム
 事例9.4 Audi 社 協調作業のためのチーム編成
 事例9.5 米国の上院
 事例9.6 BMW社 電動サンルーフ
 事例9.7 HILTI社 接着剤固定装置およびディスペンサー
 事例9.8 Digital Research Labs社 システム設計における変更パッ
      ケージ
 事例9.9 空港警備システム
 事例9.10 4G携帯電話用LSIチップの設計
 事例9.11 Audi 社 ボディインホワイト開発
 事例9.12 米国空軍 MAV開発
 事例9.13 Kalmar Industries社 サプライヤネットワーク

第10章 DSMの未来
 10.1 これまでに学んできたこと
 10.2 研究は続いている
 10.3 ソフトウェアとトレーニング
 10.4 ウェブサイト

 索引
 訳者略歴


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