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 ― 越後妻有大地の芸術祭の13年:2000-2012アートは地域を変えたか

アートは地域を変えたか ― 越後妻有大地の芸術祭の13年:2000-2012

A5判 192ページ 並製
定価:2,400円+税
ISBN978-4-7664-2149-1 C0036
奥付の初版発行年月:2014年06月 / 発売日:2014年06月下旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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内容紹介

▼「大地の芸術祭」は地域に何をもたらしたのか。

2000年から現在までに5回開催され、内外で高い評価を得ている「大地の芸術祭越後妻有アートトリエンナーレ」。
この芸術祭が越後妻有という“地域社会”にもたらした、経済面・社会面での効果を検証する論文集。

著者プロフィール

澤村 明(サワムラ アキラ)

新潟大学経済学部准教授
1984年九州大学工学部卒業、2001年慶應義塾大学大学院経済学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(学術)。東京都庁職員、まちづくりコンサルタントなどを経て、2001年より現職。専門はNPO論、文化経済学。
主な業績:『まちづくりNPOの理論と課題 増補改訂版-その生成とマネジメント』松香堂、2009年:『文化遺産と地域経済』同成社、2010年:『遺跡と観光』同成社、2011年:『東日本大震災の復旧・復興への提言』技報堂、2012年(共著):『都市・地域・不動産の経済分析』慶應義塾大学出版会、2013年(共著)ほか。

中東 雅樹(ナカヒガシ マサキ)

新潟大学経済学部准教授、財務省財務総合政策研究所特別研究官
1996年慶應義塾大学経済学部卒業、2001年慶應義塾大学大学院経済学研究科後期博士課程単位取得退学。財務省財務総合政策研究所研究官、千葉経済大学経済学部講師などを経て、2006年より現職。専門は財政学、計量経済学。
主な業績:『日本の社会資本の生産力効果』三菱経済研究所、2003年:The Role of Infrastructure in Economic Development, ICFAI Journal of Managerial Economics, Vol. 2, 2004(共著):Valuation of Public Capital Stock Using Productive Effect on Public Capital, Government Auditing Review, Vol. 16, 2009:「三大都市圏における社会資本整備の経済効率性からみた評価」『財政研究』Vol. 9、2013年(共著)ほか。

長谷川 雪子(ハセガワ ユキコ)

新潟大学経済学部准教授
1993年北海道大学経済学部卒業、1999年大阪大学大学院経済学研究科博士後期課程修了、博士(経済学)。新潟大学経済学部講師を経て、1999年より現職。専門はマクロ経済学。
主な業績:『行政と市民の経済分析―新潟のマクロ・CVM・NPO・まちおこし』新潟日報事業社、2009年(編著):『〈政府〉の役割を経済学から問う』法律文化社、2012年(共著):『新潟の学童保育を考える』新潟日報事業社、2012年、ほか。

鷲見 英司(スミ エイジ)

新潟大学経済学部准教授
1995年日本大学商学部卒業、2001年法政大学大学院社会科学研究科経済学専攻博士課程単位取得退学。東北文化学園大学総合政策学部専任講師、同助教授を経て、2006年より現職。専門は公共選択論、地方財政。
主な業績:『バランスシートで見た日本の財政』日本評論社、2001年(共著):『「小泉改革」とは何だったのか』日本評論社、2006年(共著):『検証格差拡大社会』日本経済新聞社、2008年(共著):『〈政府〉の役割を経済学から問う』法律文化社、2012年(共著):『地方分権化への挑戦』大阪大学出版会、2012年(共著):『テキストブック公共選択』勁草書房、2013年(共著)ほか。

寺尾 仁(テラオ ヒトシ)

新潟大学工学部准教授
1981年早稲田大学法学部卒業、1989年トゥールーズ社会科学大学(フランス)都市計画法・建設法高等専門研究学位課程(D.E.S.S.)修了、1992年早稲田大学大学院法学研究科博士後期課程退学。新潟大学教養部助教授を経て、1994年より現職。2010年―2012年パリ国際大学都市日本館館長。専門は都市法・住宅法。
主な業績:『日本の都市法Ⅱ』東京大学出版会、2001年(共著):La nouvelle loi sur les associations au Japon, Les Annales de la recherche urbaine, n. 89, 2001:『国際比較・住宅基本法』信山社、2008年(共著):『小さな町こそ輝る―小須戸まち育て奮闘記』新潟日報事業社、2010年(共編):「山林の所有・利用とソーシャル・キャピタル」『地域開発』550号、2010年:「フランスにおける荒廃区分所有建物の現況と最近の政策の動向(上・中・下)」『土地総合研究』20巻3号―21巻2号、2012―2013年ほか。

上記内容は本書刊行時のものです。

【編著者】
澤村 明(さわむら あきら)
新潟大学経済学部准教授。

【著者】
中東 雅樹(なかひがし まさき)
新潟大学経済学部准教授、財務省財務総合政策研究所特別研究官。

長谷川 雪子(はせがわ ゆきこ)
新潟大学経済学部准教授。

鷲見 英司(すみ えいじ)
新潟大学経済学部准教授。

寺尾 仁(てらお ひとし)
新潟大学工学部准教授。

目次

序 章  澤村 明
 1 本書のねらい
 2 条件不利地域と中山間地域政策
 3 公共事業としての芸術祭
 4 大地の芸術祭と地域のソーシャル・キャピタル
 5 各章の概要

第1章 大地の芸術祭が行なわれるまで 
―― 十日町地域での「ニューにいがた里創プラン」の総括 ――
中東 雅樹
 1 はじめに
 2 広域行政圏制度の概要
  2-1 広域行政圏制度の設立
  2-2 広域行政圏の役割の変遷
 3 新潟県の広域行政圏と里創プラン
  3-1 新潟県の広域行政圏
  3-2 里創プランの策定
  3-3 市町村合併の推進と里創プラン
 4 十日町地域での継続的な実施の理由
  4-1 人口構造からみた十日町地域の特異性
  4-2 十日町地域における里創プランの特異性
 5 まとめ

第2章 大地の芸術祭の概要  澤村 明
 1 公共事業主体の第1回開催まで
  1-1 十日町圏域について
  1-2 開催以前の準備期間
  1-3 第1回以降
 2 公共支出主体の第2・3回開催
  2-1 第2回(2003年)
  2-2 第2回と第3回のあいだ
  2-3 第3回(2006年)
  2-4 第4回への布石
 3 自主財源主体の第4・5回開催
  3-1 第4回(2009年)
  3-2 第5回(2012年)

第3章 大地の芸術祭の経済効果 
―― 公共事業の経済効果測定方法 ――   長谷川 雪子
 1 芸術・文化施設やイベントの経済効果測定方法
 2 産業連関表を使用した大地の芸術祭の経済効果測定
 3 大地の芸術祭のCVM分析の試み
 4 まとめ

第4章 大地の芸術祭とソーシャル・キャピタル  鷲見 英司
 1 アートプロジェクトによる地域活性化
 2 ソーシャル・キャピタルによって地域活性化を評価する意義
 3 アートプロジェクトとソーシャル・キャピタルの関係
 4 大地の芸術祭とソーシャル・キャピタルに関するアンケート調査の概要
 5 地域住民は大地の芸術祭とどう関わっているのか
 6 大地の芸術祭との関わりとソーシャル・キャピタルとの関係
 7 大地の芸術祭が地域住民にもたらした変化
 8 地域住民は大地の芸術祭をどう評価しているのか
 9 まとめ:大地の芸術祭の地域活性化効果

第5章 大地の芸術祭と人々 
―― 住民、こへび隊、アーティストが創り出す集落・町内のイノベー
ション ――   寺尾 仁
 1 はじめに
 2 地域社会の当事者の関係の変容
  2-1 集落・町内-住民
  2-2 こへび隊
  2-3 アーティスト
  2-4 小括
 3 集落・町内とこへび隊の組織
  3-1 組織論の理論
  3-2 組織論から見た集落・町内とこへび隊
  3-3 小括
 4 まとめ―結論と今後の課題

第6章 大地の芸術祭と類似例 
―― 瀬戸内、新潟市を中心に ――   澤村 明
 1 他のアートトリエンナーレ等との対比
   ―横浜、愛知、瀬戸内、新潟市―
 2 瀬戸内国際芸術祭―越後妻有をベンチマーキング
 3 新潟市の「水と土の芸術祭」の顚末
 4 第2回「水と土の芸術祭」での見聞
 5 行政が外部の専門家に頼るときの課題
 6 越後妻有と水と土、瀬戸内

結論 アートは地域を変えたか  澤村 明
 1 総論
 2 経済効果はあったのか
 3 社会的効果はあったのか
 4 公共政策としての評価


参考文献一覧
編者あとがき
索 引


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