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 ハプスブルク家と東欧の20世紀赤い大公

赤い大公 ハプスブルク家と東欧の20世紀

四六判 512ページ 上製
定価:4,600円+税
ISBN978-4-7664-2135-4 C3022
奥付の初版発行年月:2014年04月 / 発売日:2014年04月下旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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内容紹介

ハプスブルク、再興の夢
ヒトラーとスターリンのはざまを生きたヴィルへルム・フォン・ハプスブルクの数奇な運命と、
20世紀ヨーロッパ史の深暗部を鮮やかに描ききる不世出の歴史家、ティモシー・スナイダーの傑作。

華麗と虚飾に満ちた19世紀末――。ハプスブルク家の末裔としてこの世に生を享けたヴィルヘルム・フォン・ハプスブルクは、第一次世界大戦期にハプスブルク帝国陸軍将校を務め、君主国の版図のなかで、ウクライナ・ハプスブルクの創設を夢見た。策略が失敗に終わり、パリに遁走した1920年代には、高貴な生まれの鼻つまみ皇族としての淫蕩な日々を過ごし、30年代にはヒトラーに傾倒して、ファシストになったかと思えば、一転して、ナチス・ドイツとソ連に対してスパイ活動を働き、戦後、キエフの牢獄で悲惨な死を遂げた。

ヒトラーとスターリンのはざまで、ウクライナ王になることを夢見、ハプスブルク帝国の再興を夢見た、「赤い大公」ヴィルヘルム・フォン・ハプスブルクの政治的な夢と挫折とが綯い交ぜになった53年の生涯を通して、19世紀末から20世紀にかけての東欧、広くはロシアからイベリア半島やバルカン半島にまで至るヨーロッパ全体の歴史の深暗部を鮮やかに描ききる、不世出の歴史家、ティモシー・スナイダーの傑作。

著者プロフィール

ティモシー・スナイダー(Timothy Snyder)

イェール大学教授(中東欧史、ホロコースト史)。1969年オハイオ州デイトンで生まれる。1997年、オックスフォード大学Ph.D.
主要著作として、The Red Prince: The Secret Lives of A Habsburg Archduke (Basic Books, 2008) [本書、スナイダーの初の邦訳になる。世界10ヶ国以上で翻訳が出版されている。American Association for Ukrainian Studies Book Prize などを受賞];Thinking the Twentieth Century(Tony Judt with Timothy Snyder, Penguin Press, 2012) [トニー・ジャットの遺作となった同書は、ジャットとスナイダーの対話から生まれた];Bloodlands: Europe Between Hitler and Stalin, a history of Nazi and Soviet mass killing on the lands between Berlin and Moscow (Basic Books, 2010) [同書により、Hannah Arendt Prize for Political Thought, Ralph Waldo Emerson Award, Leipzig Book Award for European Understanding など数々の賞を受ける];Sketches from a Secret War: A Polish Artist's Mission to Liberate Soviet Ukraine (Yale University Press, 2005);The Reconstruction of Nations: Poland, Ukraine, Lithuania, Belarus, 1569-1999 (Yale University Press, 2003) [同書により、American Historical Association's George Louis Beer Awardなどを受賞]; Nationalism, Marxism, and Modern Central Europe: A Biography of Kazimierz Kelles-Krauz (Harvard University Press, 1998)等がある。

池田 年穂(イケダ トシホ)

慶應義塾大学教授(移民史、アメリカ社会史)。1950年横浜で生まれる。ジョーン・ディディオン『悲しみにある者』、『さよなら、私のクィンターナ』(慶應義塾大学出版会、2011, 2012年)、ゴードン・ウッド『ベンジャミン・フランクリン、アメリカ人になる』(共訳、慶應義塾大学出版会、2010年)、アダム・シュレイガー『日系人を救った政治家ラルフ・カー』(水声社、2013年)など多数の訳書がある。

上記内容は本書刊行時のものです。

【著者】
ティモシー・スナイダー(Timothy Snyder)
イェール大学教授(中東欧史、ホロコースト史)。1997年、オックスフォード大学Ph.D.

【訳者】
池田 年穂(いけだ としほ)
慶應義塾大学教授(移民史、アメリカ社会史)。

目次

 プロローグ

GOLD
皇帝の夢

BLUE
海辺の幼少年時代

GREEN
オリエンタル・ヨーロッパ

RED
戦う大公

GREY
影を支配する王たち

WHITE
帝国主義の手先

LILAC
ゲイ・パリ

BROWN
貴族的ファシズム

BLACK
ヒトラーとスターリンに抗して

ORANGE
ヨーロッパの革命

 エピローグ


 訳者あとがき
 家系図
 人物略伝
 ハプスブルク家略年表
 用語と言語についての註記
 参考文献
 原註
 索引


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