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 天皇・将軍・大名の愛した名品たち浮世絵とパトロン

浮世絵とパトロン 天皇・将軍・大名の愛した名品たち

四六判 224ページ 並製
定価:2,500円+税
ISBN978-4-7664-2118-7 C0071
奥付の初版発行年月:2014年03月 / 発売日:2014年03月下旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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内容紹介

浮世絵は庶民だけのものではなかった!?

葛飾北斎『西瓜図』、月岡雪鼎『正月羽根突き美人図』、歌川国芳『山王祭礼』、勝川春章『婦女風俗十二ケ月』、鳥文斎栄之『朝顔美人図』などの名品の数々を、天皇や将軍や大名たちはどのように愛し収集したのか。
▼江戸初期から幕末までの作品を丁寧に読み解き、浮世絵の文化的・歴史的背景を浮き彫りにする。

著者プロフィール

内藤 正人(ナイトウ マサト)

1963年愛知県名古屋市生まれ。1988年慶應義塾大学大学院修士課程修了。出光美術館主任学芸員を経て、現在、慶應義塾大学文学部教授、慶應義塾大学アート・センター所長。博士 (美学)。専門は日本美術史。著作に、『江戸の人気浮世絵師――俗とアートを究めた15人』 (幻冬舎新書、2012年)、『勝川春章と天明期の浮世絵美人画』 (東京大学出版会、2012年)、『新撰 歌川広重 保永堂版 「東海道五十三次」 神髄集成』 (小学館、2011年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに

第一章 浮世絵の歴史と受容――庶民のケース
 浮世絵の誕生 / 菱川師宣と浮世絵以降 / 浮世絵版画の売価
 生き残りをかけた真剣勝負の場

第二章 市井の風俗画を愛でた天皇・皇族たち
 1 北斎の静物画と光格天皇――『西瓜図』をめぐる考察
   都の貴族と絵画 / 『西瓜図』の解剖 / 静物画の意味
 2 栄之の隅田川図と後桜町上皇――『吉原通い図巻』
   女帝が愛でた絵巻物 / 妙法院宮の絵好き /
   隅田川図と吉原通い図
 3 月岡雪鼎と皇族・公家たち――『正月羽根突き美人図』
   僧位をもらう絵師 / 「大内裏御殿拝領」の美人画 /
   『騎牛吹笛美人図』の再検討

第三章 鷹狩りの余興に、浮世絵師を呼び寄せた天下の将軍
 将軍と絵画 / 御前揮毫の真実 / 御上覧はしばしば? /
 御前揮毫はいつ?

第四章 国貞・国芳・広重の錦絵版画を楽しんだ尾張藩の幼君
 御三家尾張徳川家の什宝 / 藩主慶臧の遺愛品 / 天下祭絵巻の謎

第五章 浮世絵贔屓の正横綱、松浦静山公
 随筆『甲子夜話』筆者の素顔 / 静山コレクションの全貌

第六章 築山御殿の美人たち――大和郡山藩の俳諧大名
 大名俳人と浮世絵師 / 信鴻と春章との接点 /
 築山御殿の謎――大名庭園を描く風俗画 / 蓬萊島と園内の景色

第七章 寛政改革の立役者――白河候松平定信の素顔
 能吏か趣味人か / 錦絵を貼り込んだ巻物

第八章 広重二題――天童藩・阿波藩との逸事
 天童藩が発注した大量の画幅 / 阿波藩蜂須賀家所蔵の名所画帖

第九章 浮世絵に現をぬかした貴人たち

補 章  浮世絵――貴人の肖像画
 亡き愛妻を絵位牌にした暴君 / 像の主と依頼者 /
 肖像画を自身の身代わりとした賢君

 コラム 浮世絵の語源 / 江戸時代に海外へ渡った浮世絵 /
     知られざる浮世絵の名匠たち / 浮世絵の価格


あとがき
新版の刊行にあたって


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