大学出版部協会

 

意識と本質 一九八〇年 ― 一九八一年

井筒俊彦全集第六巻
意識と本質 一九八〇年 ― 一九八一年

井筒 俊彦:著, 木下 雄介:解題・索引
四六判 516ページ 上製函入(ビニールカバー付き)
価格:6,600円 (消費税:600円)
ISBN978-4-7664-2076-0 C3310
奥付の初版発行年月:2014年07月 / 発売日:2014年07月中旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
この大学出版部の本一覧
在庫あり

内容紹介

井筒俊彦の最高傑作、いよいよ登場!

▼海外での20年に亙る活動をへて、「東洋思想」の新たな世界を切り拓こうとした主著「意識と本質」を収録。
また、解題では収録作品の基本的な書誌情報に加え、『意識と本質』各版の重要な校異を記す。

▼著作集、単行本未収録の「転変を重ねて」では井筒の意外な一面が語られる。

▼月報は三浦雅士、中根千枝、合庭惇各氏が寄稿、井筒像を多角的に語る。

著者プロフィール

井筒 俊彦(イヅツ トシヒコ)

1914年東京・四ツ谷生まれ。1937年慶應義塾大学英語英文学科卒業、同大学文学部助手。1941年『アラビア思想史』、49年『神秘哲学』。1959年から2年間にわたって中近東・欧米でイスラーム研究に従事。1961年マギル大学客員教授、69年同大学イスラーム学研究所テヘラン支部教授、75年イラン王立研究所教授。
1979年イラン革命激化のためテヘランから日本に帰国。『意識と本質』(1980-82年)、『意味の深みへ』(1985年)、『コスモスとアンチコスモス』(1989年)、『超越のことば』(1991年)、絶筆『意識の形而上学』(1993年)など代表著作を発表。1993年北鎌倉の自宅にて逝去(78歳)。

木下 雄介(キノシタ ユウスケ)

中央大学、学習院大学、駒澤大学非常勤講師(フランス語)。
1957年東京都生まれ。1980年一橋大学社会学部卒業。1986年東京都立大学大学院博士課程満期退学。フランス文学・イスラーム哲学専攻。
主要業績:「不可解なペニュルチエーム――マラルメの散文詩『類推の魔』について」(『東京都立大学人文学報』1984年)、「イブン・シーナーの魂論」(『イスラーム哲学とキリスト教中世』I、岩波書店、2011年)、イブン・シーナー『魂について』(翻訳、知泉書館、2012年)等。

上記内容は本書刊行時のものです。

【著者】
井筒 俊彦(いづつ としひこ)

【解題・索引】
木下 雄介(きのした ゆうすけ)
中央大学、学習院大学、駒澤大学非常勤講師(フランス語)。

目次

 凡 例

 一九八〇年
意識と本質――東洋哲学の共時的構造化のために
神秘主義の根本構造 〔上田閑照・大沼忠弘との鼎談〕
イスラームの二つの顔 ―― 時局的関心の次元を超えイスラームという
 宗教・文化の精神を把握するための方途を説く
転変を重ねて
第一級の国際人
『イスラーム神秘主義におけるペルソナの理念』序詞

 一九八一年
『みすず』読書アンケート(一九八〇年)への回答
イスラーム文明の現代的意義〔伊東俊太郎との対談〕 

 解 題 木下雄介
 索 引


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。