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 ――未来をプロトタイピングするx‐DESIGN

x‐DESIGN ――未来をプロトタイピングする

A5判 288ページ 並製
定価:2,400円+税
ISBN978-4-7664-2012-8 C0072
奥付の初版発行年月:2013年03月 / 発売日:2013年03月中旬
発行:慶應義塾大学出版会  
発売:慶應義塾大学出版会
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内容紹介

複雑化するデザインを理解し、新たな価値創造に迫る人材の育成を目指す場、それが慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス通称SFCの「x-Design」(エクス・デザイン)プログラム。
さまざまな分野のデザインの垣根が取り払われつつあるいま、一つの「モノ」を作り上げるには、幅広い視野で統合的にデザインすることが必要だ。「クリエイティヴ・マインド」を研究の基本的な推進力・原動力として持続しながら、

開発力x表現力、技法x技術、論理的思考x美的直観、作り手x使い手の価値観

といった分断された諸要素をふたたび包摂・統合し具現化できるハイブリッドな素養を持つエキスパートとは――。
世界の第一線で活躍するデザイナーやアーティストをディレクターとした、「モノづくり」の新しい形を探る10の実験工房の活動とその成果を追う。

『デザイン言語』『デザイン言語2.0』から進化した、刺激的な挑戦!

著者プロフィール

山中 俊治(ヤマナカ シュンジ)

慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授兼環境情報学部教授兼インダストリアルデザイナー。
1982年、東京大学工学部産業機械工学科卒業後、1982年~1987年に、日産自動車エクステリアデザイナー、1987年にインダストリアルデザイナーとして独立する。1991年~1994年、東京大学工学部助教授、1994年からLEADING EDGE DESIGN代表。2008年より現職。日本産業デザイン振興会グッドデザイン賞審査副委員長、審査委員を歴任。2004年度毎日デザイン賞受賞等、2006年OXO社のダイコングレーターがグッドデザイン金賞受賞等、受賞多数。
主要作品に、Suica改札機(JR東日本、2001年)、OXO Kitchen Tools(OXO、2006年)、「骨」展(21_21 DESIGN SIGHT、2009年)ほか多数。
主要著書に、『デザインの骨格』(日経BP、2011年)、『カーボン・アスリート』(白水社、2012年)ほか。

脇田 玲(ワキタ アキラ)

慶應義塾大学環境情報学部准教授。
慶應義塾大学環境情報学部卒業後、1999年に、ラティス・テクノロジー株式会社R&Dグループに参加。2002年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究後期博士課程修了、博士(政策・メディア)。2007年より現職。
主要作品に、CT(第5回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品)、Blob Motility(第14回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品、ARS Electronica Center 常設展示)、Ryukyu ALIVE(アジアデジタルアートアワード優秀賞)他多数。
主要著書に、『デザイン言語2.0――インタラクションの思考法』(慶應義塾大学出版会、2006年)、『デザイン言語入門――モノと情報を結ぶデザインのために知っておきたいこと』(慶應義塾大学出版会、2009年)ほか多数。

田中 浩也(タナカ ヒロヤ)

慶應義塾大学環境情報学部准教授。
1998年京都大学総合人間学部卒業。2000年京都大学人間環境学研究科修了、2003年東京大学工学系研究科博士後期課程修了、博士(工学)。2003年京都大学情報学研究科COE研究員、2004年東京大学生産技術研究所助手などを経て、2008年より現職。2011年Fab Lab Kamakuraを設立。未踏ソフトウェア開発支援事業天才プログラマー・スーパークリエイター賞、日本グッドデザイン賞 新領域部門、アルスエレクトロニカ ハイブリッドアート部門 Honorary Mention等、受賞多数。
主要著書に、『FabLife――デジタルファブリケーションから生まれる「つくりかたの未来」』(オライリー・ジャパン、2012年)、『Fab――パーソナルコンピューターからパーソナルファブリケーションへ』(監修、オライリー・ジャパン、2012年)ほか多数。

坂井 直樹(サカイ ナオキ)

慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授、コンセプター。
京都市立芸術大学入学後、渡米。サンフランシスコでファッションビジネスを立ち上げる。帰国後はテキスタイルデザイナーとして活躍し、その後1987年に日産自動車から販売されたBe-1のコンセプト企画でヒットを出し、その後は国内外の製品開発に携わる。KDDIの移動体通信(携帯電話)ブランドであるauの外部デザインディレクター。2008年より現職。
主要作品に、KDDIおよび沖縄セルラー電話のau携帯電話(au design project)/東京ガス「ピピッとコンロ」/東レ「トレビーノアクアマイスター」ほか、多数の商品デザインを手がける。
主要著書に、『デザインのたくらみ』(トランスワールドジャパン、2005年)、『デザインの深読み』(トランスワールドジャパン、2007年)ほか多数。

岩竹 徹(イワタケ トオル)

慶應義塾大学環境情報学部教授。
1974年慶應義塾大学工学部機械工学科卒業、1975年イリノイ大学音楽学部大学院修士課程修了、1980年ハーバード大学音楽学科作曲博士課程修了。MITにてコンピュータ音楽の研究に従事(Harvard-MIT exchange program,1978~80)。Ph. D (作曲、ハーバード大学、1980年)。
主要作品に、「Metamorphosis for orchestra」(東京文化会館、1973年)、「The Field for voices」(東京文化会館、1974年)、「Divertimento for chamber Orchestra」(オランダ国営放送、1979年)、「Octet 1」(ボストン美術館、1980年)。個展「Multidimensional Computer Music(世田谷美術館サマーフェスティヴァル、1987年)、「Dorian Rainbow」(世界デザイン博覧会、1987年)、「息の音」(スウェーデンEMS、1994年)、「夢の炎」(神戸シーベック、1994年)、「A Ruin under the Full Moon」(デンマーク・ルイジアナ現代美術館、ホンコンICMC、1995年)、 「Mist of Rainbow」 (横浜美術館、ギリシャ ICMC 等、1995年)、個展 「思いの丈」 (浜離宮朝日ホール、1996年)、 「Hagoromo」 (NTTコンピュータ音楽シンポジウム/コンサート、1997年)、個展 「サイバーオペラ "竹取物語"」 (明治神宮、1998年)、個展「記述される音楽」(東京オペラシティ、ICC、1999年)など。

加藤 文俊(カトウ フミトシ)

慶應義塾大学環境情報学部教授。
慶應義塾大学経済学部、慶應義塾大学大学院経済学研究科修士課程修了。その後渡米し、ペンシルヴァニア大学・アンネンバーグコミュニケーション研究所 M. A.プログラム、ラトガース大学大学院・コミュニケーション研究科を修了。博士(コミュニケーション論)。コミュニケーションデザイン、ファシリテーション論、定性的調査法(フィールドワーク)を専門とする社会学者である。2003年から「場のチカラプロジェクト」を主宰。ここ5年ほどは、学生たちとともに、柴又、金沢、坂出、函館、宇宿、佐原、豊橋、小諸、家島、釜石、高崎、桑名、首里、上山、浜松、三宅島などでフィールド調査をすすめている。
主要著書に、『場を動かすコミュニケーション(仮)』(近刊)、『キャンプ論:あたらしいフィールドワーク』(慶應義塾大学出版会、2009年)ほか。

中西 泰人(ナカニシ ヤスト)

慶應義塾大学環境情報学部准教授。
東京大学工学部機械工学科卒業、東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。博士(工学)。電気通信大学大学院情報システム学研究科、東京農工大学工学部情報コミュニケーション工学科を経て現職。ヒューマンインタフェース、インタラクションデザイン、感性情報処理、創造活動支援などを研究。メディアアート制作や空間デザインにも携わり、NTT ICC、東京都写真美術館、東京都現代美術館等にて作品を展示。
主要著書に、『POST‐OFFICE - ワークスペース改造計画』(共著、TOTO出版、2006年)、『アイデアキャンプ――創造する時代の働き方』(共著、NTT出版、2011年)ほか多数。

藤田 修平(フジタ シュウヘイ)

慶應義塾大学環境情報学部准教授。ドキュメンタリー作家。
南カリフォルニア大学大学院映画テレビ学部映画ビデオ制作科修了。
主要作品に、『寧静夏日』(Quiet Summer、監督、90 分、2005 年)[フィラデルフィア映画祭、釜山国際映画祭などに出品]、『緑の海平線』(Shonenko、共同製作/制作、60 分、2007 年)[文化庁映画賞文化記録映画大賞などを受賞]、『軍教男兒』(Suspended Duty、共同製作/制作、46 分、2010 年)[新聞局金穂賞最優秀ドキュメンタリー映画賞(台湾)などを受賞]、『路上の跡形』(写真展、ニコンサロン、2011 年)、「ポール・ストランドの写真と映画――抽象化とリアリズムをめぐって」(加藤幹郎監修、杉野健太郎編著『映画学叢書 映画のなかの社会/社会の中の映画』[ミネルヴァ書房、二〇一一年]所収)などがある。

筧 康明(カケイ ヤスアキ)

慶2002年東京大学工学部電子情報工学科卒業。2004年東京大学大学院学際情報学府修士課程修了、2007年同博士課程修了。博士(学際情報学)。2006年から2009年まで、科学技術振興機構さきがけ研究員を勤める。2008年から慶應義塾大学環境情報学部専任講師となり、2011年より現職。2010年にはインタラクティブアート制作を手がける株式会社プラプラックスを共同設立。これまでにSIGGRAPHやArs Electronicaなど国内外の学会、コンペティションで、研究・作品を発表し、受賞も多数。

水野 大二郎(ミズノ ダイジロウ)

慶應義塾大学環境情報学部専任講師。
高校卒業と同時に渡英。Shelley Foxにてアシスタントを勤めた後、2008年英国王立芸術学院(Royal College of Art) ファッションデザイン博士課程後期修了。芸術博士(ファッションデザイン)。2012年4月から現職。デザインと社会の関係性を批評的に考察し架橋する、多様なプロジェクトの企画・運営に携わる。2012年、蘆田裕史と共同責任編集のもとファッション批評誌『Fashionista』を刊行。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに
SFCという場所でデザインを学ぶこと (山中俊治)
「x-DESIGN」という名の実験と実践 (脇田玲)

Ⅰ デザイン/エンジニアリング
   プロトタイピング・ラボ (山中俊治)
   デザインで社会を動かす (坂井直樹)

Ⅱ アート/メディア
   二十一世紀音楽の誕生 (岩竹徹) 
   自伝的ドキュメンタリーと絵画における「自己」と国民 
   (藤田修平)

Ⅲ コミュニティ/ファブリケーション
   野生の試行(プロトタイピング)――つくりかたをつくるために 
   (田中浩也)
   ファッションデザインから考える (水野大二郎)
   「ふつうの人」のデザイン (加藤文俊)

Ⅳ アーキテクチャ/リアリティ
   素材化するコンピュータ (脇田玲)
   水平思考を垂直思考する (中西泰人)
    「リアル」のデザイン――HCIから HABIメディアへ (筧康明)

おわりに 
「デザイン言語」から「x-DESIGN」へ (田中浩也)

索引


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