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ブーレーズ ありのままの声で

ブーレーズ ありのままの声で

A5判変型 208ページ フランス装
定価:3,600円+税
ISBN978-4-7664-1882-8 C3073
奥付の初版発行年月:2011年10月 / 発売日:2011年10月下旬

内容紹介

「この本は私自身である」  
            ――ピエール・ブーレーズ

▼フランス・キュルチュール局(ラジオ・フランス)でおこなわれた、ブーレーズとヴェロニク・ピュシャラ氏とのラジオ対談「ありのままの声で」。彼はそこで自由に明快に、そして力強く、自身を語った。ユートピア、無意識の無限性、未完、革新、発展……。いまだ前進し続ける20世紀の巨星の、その緊迫した生命力が心に響く感動の1冊。
フランスのアカデミー音楽賞、シャルル・クロ賞受賞作の待望の邦訳。

<メディア評>
ここに一つの誇り高き文化が実現した。ブーレーズという人間を、疑う余地のない極限までもっと知りたいと思う人々に、心から薦めたい1冊である。――Mediapart

ヴェロニクは根気よく調査し変幻自在の天才と呼ばれるブーレーズの隅々までをもみごとなまでに書き記した。今日まれにみる1冊である。――L'Éducation musicale

著者プロフィール

ヴェロニク・ピュシャラ(ヴェロニクピュシャラ)

ジャーナリスト
パリ音楽院卒業。1992年以降はフランスのラジオ放送局フランス・キュルチュールの音楽プロデューサーとしても活躍。2009年に本書にて、アカデミー・シャルル・クロ賞を受賞。

神月朋子(コウヅキトモコ)

埼玉大学教育学部准教授。東京藝術大学音楽学部楽理科卒業、同大学院博士課程修了。博士(音楽学)。国際文化教育交流財団(日本経団連)の奨学生としてパリ第八大学に留学(1991-93)、D.E.A.取得。日本学術振興会特別研究員等を経て現職。朝日スピーチ・コンテスト「コンクール・ド・フランセ」優勝(主催:朝日新聞社、後援:駐日フランス大使館、1990年)。専門は20世紀音楽、日本近代音楽。主要著書に『新編 音楽中辞典』(共著、音楽之友社、2002年)、『ジェルジ・リゲティ論――音楽における現象学的空間とモダニズムの未来』(春秋社、2003年)、主要論文に「昭和初期における洋楽の普及と創造」(『埼玉大学紀要(人文科学)』第57巻第2号、2008年)、「池内友次郎のフランス音楽受容」(『埼玉大学紀要(人文科学)』第59巻第1号、2010年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

日本語版に寄せて
まえがき

聴くこと
オリヴィエ・メシアン(1908-1992)との出会い
メシアン門下で聴くことの訓練
知ることと見分けること

自己の正しさと音程の正しさ
ロジェ・デゾルミエール(1898-1963)という手本
ルノー‐バロー劇団の音楽監督

ピアノからオンド・マルトノへ
知覚のユートピアと実用性
ファウスト博士とブーレーズ氏

まなざし
感情と明白さ
「ドビュッシーは、感動の裸体にまで進むこと」と語っていた
時間に耐えて……

パウル・クレーを聴こと
バウハウスの冒険
ブーレーズのまなざし

形式――生成する有機的なプロセス
遠近法のさまざまな機能――音楽的時空間
聴きことへのまなざし――ブーレーズの《アンテームⅡ》


身振り
ドメーヌ・ミュジカル
《春の祭典》を指揮する
オーケストラの指揮者の身振り

作曲家の身振り
イルカム
身振りと装置

作曲家-指揮者の身振り
アンサンブル・アンテルコンタンポラン
ブーレーズがブーレーズを指揮するとき


パリ・オペラ座に《ヴォツェック》が登場する
ヴィーラント・ヴァーグナー(1917-1966)による演出
バイロイトの経験・実験

オペラを作曲する?
詩人たちの声
テキスト、音楽の中心かつ不在

素材としての声
《ル・マルトー・サン・メートル》を歌う……
声の身振り

他者
他者の探求
コレージュ・ド・フランスでの講義
コンサートの聴衆との関係

声の輝きと言葉の挿入節
神でもなく巨匠でもなく
私は選ぶ、ゆえに私は存在する

完成と未完成
無限性の意識
後継者の二重の影

訳者あとがき
文献
ディスコグラフィ
索引


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