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大出晁哲学論文集

大出晁哲学論文集

大出晁:著, 野本和幸:編・解題
四六判 788ページ 上製
価格:8,800円 (消費税:800円)
ISBN978-4-7664-1742-5 C3010
奥付の初版発行年月:2010年05月 / 発売日:2010年05月中旬

内容紹介

独自の哲学の足跡を辿る。
▼ホワイトヘッド、クワインの翻訳者としても知られ、戦後、我が国の哲学、ことに論理学・数学基礎論・科学哲学の分野のリーダーとして約半世紀にわたって学界を牽引し続けた、慶應義塾大学名誉教授、故大出晁の学術論文のほぼ全体を集成。
▼ 著者の研究足跡を辿れるよう公刊年代順に編集。ラッセル・フレーゲの論理・数学論、集合論・回帰函数論、クワイン論、アリストテレス論(論理)、モデル論、量子論理論、統計的説明と確率論、言語論、科学思想史といった多岐にわたるテーマから著者独自の哲学が、迫力に充ちた威容を見せて立ち現れる。
▼ 野本和幸・創価大学名誉教授による詳細な解題付き。

著者プロフィール

大出晁(オオイデアキラ)

1926年東京生まれ。2005年逝去。慶應義塾大学文学部哲学専攻卒業。1952年よりフランスのパリ大学ソルボンヌ校、アンリ・ポアンカレ研究所、ベルギーのルーヴァン大学哲学研究所にて研究に従事。1958年に慶應義塾大学文学部助教授、65年に同教授に就任。1966年にハーヴァード大学燕京研究所にて研究に従事。慶應義塾常任理事、図書館長、文学部長、大学院文学研究科委員長など歴任。1982年、博士論文「論理と経験世界」にて文学博士号(慶應義塾大学)を取得。1990年に慶應義塾を退職、慶應義塾大学名誉教授。同年、創価大学文学部教授に就任。2001年に創価大学を退職、創価大学名誉教授。
主要著作:『日本語と論理』(講談社、1965年)、『論理の探究』(慶應通信、1980年)、『自然な推論のための論理学』(勁草書房、 1991年)、『パラドックスへの挑戦』(岩波書店、1991年)、『知識革命の系譜学』(岩波書店、2004年)、訳書に、クワイン『集合論とその論理』(岩波書店、1968年)、『言葉と対象』(勁草書房、1984年)、ホワイトヘッド『数学入門』(松籟社、1983年)、エラスムス『痴愚礼讃』(慶應義塾大学出版会、2004年)等。

野本和幸(ノモトカズユキ)

939年東京都生まれ。国際基督教大学卒業、京都大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士(京都大学)。茨城大学、北海道大学、東京都立大学、創価大学各教授を歴任。現在、東京都立大学、創価大学各名誉教授。在外研究:ACLS研究員(UCLA)、フンボルト財団研究員(ゲッティンゲン)、同欧州研究員(コンスタンツ、オックスフォード)。
主要著作:単著『フレーゲの言語哲学』(勁草書房)、『現代の論理的意味論』(岩波書店)、『意味と世界』(法政大学出版局)、『フレーゲ入門』(勁草書房)。編著『言語哲学を学ぶひとのために』(世界思想社)、『分析哲学の誕生:フレーゲ・ラッセル』(勁草書房)等。共著Logik und Mathematik, de Gruyter, Berlin, 『ゲーデルと20世紀の論理学2』(東京大学出版会)等。
主要訳書:『フレーゲ著作集』(全6巻、編・共訳)、デイヴィドソン『真理と解釈』、ダメット『分析哲学の起源』(共訳、勁草書房)、パトナム『理性・真理・歴史』(共訳、法政大学出版局)、ケルナー『カント』(みすず書房)等。

上記内容は本書刊行時のものです。

【著者】

大出晁(おおいで あきら)

1926年東京生まれ。2005年逝去。慶應義塾大学文学部哲学専攻卒業。1952年よりフランスのパリ大学ソルボンヌ校、アンリ・ポアンカレ研究所、ベルギーのルーヴァン大学哲学研究所にて研究に従事。1958年に慶應義塾大学文学部助教授、65年に同教授に就任。1966年にハーヴァード大学燕京研究所にて研究に従事。慶應義塾常任理事、図書館長、文学部長、大学院文学研究科委員長など歴任。1982年、博士論文「論理と経験世界」にて文学博士号(慶應義塾大学)を取得。1990年に慶應義塾を退職、慶應義塾大学名誉教授。同年、創価大学文学部教授に就任。2001年に創価大学を退職、創価大学名誉教授。

主要著作:『日本語と論理』(講談社、1965年)、『論理の探究』(慶應通信、1980年)、『自然な推論のための論理学』(勁草書房、1991年)、『パラドックスへの挑戦』(岩波書店、1991年)、『知識革命の系譜学』(岩波書店、2004年)、訳書に、クワイン『集合論とその論理』(岩波書店、1968年)、『言葉と対象』(勁草書房、1984年)、ホワイトヘッド『数学入門』(松籟社、1983年)、エラスムス『痴愚礼讃』(慶應義塾大学出版会、2004年)等。



【編者】

野本和幸(のもと かずゆき)

1939年東京都生まれ。国際基督教大学卒業、京都大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士(京都大学)。茨城大学、北海道大学、東京都立大学、創価大学各教授を歴任。現在、東京都立大学、創価大学各名誉教授。在外研究:ACLS研究員(UCLA)、フンボルト財団研究員(ゲッティンゲン)、同欧州研究員(コンスタンツ、オックスフォード)。
主要著作:単著『フレーゲの言語哲学』(勁草書房)、『現代の論理的意味論』(岩波書店)、『意味と世界』(法政大学出版局)、『フレーゲ入門』(勁草書房)。編著『言語哲学を学ぶひとのために』(世界思想社)、『分析哲学の誕生:フレーゲ・ラッセル』(勁草書房)等。共著Logik und Mathematik, de Gruyter, Berlin, 『ゲーデルと20世紀の論理学2』(東京大学出版会)等。
主要訳書:『フレーゲ著作集』(全6巻、編・共訳)、デイヴィドソン『真理と解釈』、ダメット『分析哲学の起源』(共訳、勁草書房)、パトナム『理性・真理・歴史』(共訳、法政大学出版局)、ケルナー『カント』(みすず書房)等。

目次

 はしがき 野本和幸 
 編者解題 野本和幸

1 (初等及び一般)回帰函数の理論とその適用
2  Principia Mathematica における命題函数Ⅰ
3 Principia Mathematica における命題函数Ⅱ
4 La fonction propositionelle de Principia Mathematica
5 「は」と「が」について——日本語の論理構造の問題
6 集合と外苑
7 集合・外延・内包
8 アリストテレスの三段論法における格の問題
9 Quine の集合論
10 人工言語と自然言語——Chomsky理論と論理的研究
11 思考と言語
12 論理と数学
13 確率論の基礎概念Ⅰ
14  確率論の基礎概念Ⅱ
15 科学基礎論とは何か——「科学的説明」論をめぐって
16 論理学から見た「存在」の問題
17 必然性・証明可能性・多世界モデル
18 確率と統計の周辺
19 Forcinng modelについて
20 論理的世界像の変革——量子論理をめぐって
21 アリストテレスにおける論理・知識・存在
22 論理における原理的なるもの——アリストテレスの所論をめぐって
23 Quantum Logic and Related Systems
24 思想史のなかの情報科学
25 ガリレオにおける伝統と革新——科学史の視点について
26 アリストテレスにおける 《回顧的説明》 パターン
27 Quine, W. V.  Pursuit of Truth [書評]
28 ゲーデルの数学観と不完全性定理
29 アリストテレスの説明論・再論
30 アリストテレスにおける条件づき必然性
31 Quantum Logic in the Framework of Linear Logic
32  Structure of statistical inference
33 Quine教授の業績について

 初出一覧


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