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 評価論に関する類型論的検討現代日本会計学説批判Ⅲ

現代日本会計学説批判Ⅲ 評価論に関する類型論的検討

A5判 662ページ 上製
定価:7,200円+税
ISBN978-4-7664-1703-6 C3334
奥付の初版発行年月:2010年02月

内容紹介

▼笠井会計学の集大成!
▼会計理論研究の泰斗が、現代日本の会計学を代表する5つの学説を取り上げ、その妥当性を詳細に分析・考察した大著。
▼第Ⅲ巻は、斎藤静樹教授らにより主唱されてきた「主観のれん学説」を取り上げる。同学説の主要文献を丹念に読み解き、その理論的矛盾点・問題点から論理構築の在り方にまで考察を進める。とりわけ、金融資産(投資)に関する会計処理に関する諸論点は、今日の企業活動、そしてすべてのステークホルダーに大きな問題を提起している。時価会計を論ずるならばもちろん、会計実務に携わる人々にも必読の書。


笠井昭次(かさい しょうじ)
慶應義塾大学名誉教授、名古屋経済大学大学院会計学研究科教授
1973年慶應義塾大学商学研究科博士課程満期退学。72年同大学商学部助手、87年同大学教授、2004年同大学名誉教授。同年芝浦工業大学大学院工学マネジメント研究科教授、2007年より名古屋経済大学大学院会計学研究科教授。1991年商学博士(慶應義塾大学)。92年度から96年度まで公認会計士第二次試験委員。

著書:『会計の論理』(税務経理協会・2000年)、『会計構造の論理』(税務経理協会・1994年、日本簿記学会賞)、『会計的統合の系譜』(慶應通信・1989年)、『会計構造論の研究』(同文舘出版・1986年)、『三十年一日』(制作:慶應義塾大学出版会・2004年)、『現代会計論』(慶應義塾大学出版会・2005年)

目次

第5部 主観のれん学説
第20章 主観のれん説の概要
 1 基本的考え方
 2 企業価値評価(事前計算)と資産分類
 3 事後計算と資産評価
 4 事後計算と損益計算の枠組
 5 主観のれん学説の全体像とその論点

第21章 本来の金融資産に関する損益の性質
 1 問題の所在
 2 考察の方針
 3 一般的理解とその問題点
 4 理想型の構築
 5 主観のれん学説の理想型の問題点
 6 本来の金融資産の損益に関する主観のれん学説の理論的欠陥
 7 結語

第22章 損益の認識規約(1)——実現概念の理論的根拠——
 1 実現概念の概要と論点
 2 実現概念形成の仕方の独断性
 3 実現概念の理論的根拠:全体計算の論理の期間計算への援用
 4 実現概念の理論的根拠:実現概念の本質規定
 5 キャッシュ概念の有意味性

第23章 損益の認識規約(2)——実現概念の金融資産への援用——
 1 金融資産・事業資産の経済的性質からの批判的検討
 2 複式簿記機構の側面からの批判的検討
 3 フロー・ストック関係の側面からの批判的検討
 4 主観のれん学説の問題点

補論Ⅱ 主観のれん学説における実現概念の理論的破綻の背景

第24章 資産の評価規約(1)——事業資産—— 
 1 資産評価規約の概要およびその論点
 2 事業資産の取得原価評価の理論的欠陥
 3 主観のれん学説にそぐう事業資産の評価規約—複式簿記機構による論証—
 4 主観のれん学説の理論的破綻の根因

第25章 資産の評価規約(2)——金融資産—— 
 1 市場性ある金融資産の時価評価の理論的根拠:原理的妥当性の局面
 2 本来の金融資産の時価評価の理論的根拠:一般的適用性否定の局面
 3 非本来の金融資産の評価規約の理論的根拠:一般的適用性否定の局面
 4 金融資産の評価規約に関する総括

第26章 資産の評価規約(3)——主観のれん学説の資産評価規約の特質——
 1 主観のれん学説の評価規約に内在する断絶
 2 説明理論と規範理論
 3 主観のれん学説の理論的性格 

補論Ⅲ 会計の計算目的の在り方を巡って
 Ⅲ.1 主観のれん学説における計算目的
 Ⅲ.2 ふたつの計算目的と貸借対照表・損益計算書の構成

補論Ⅳ 企業価値評価と会計上の評価規約との関係
 Ⅳ.1 企業価値評価の推定方法と資産分類
 Ⅳ.2 企業価値評価と会計上の評価規約

第27章 資産分類を巡って
 1 論点の整理
 2 事業資産・金融資産分類の問題点
 3 配分・評価分類の問題点
 4 事業資産・金融資産分類と配分・評価分類との関係に関する問題点

補論Ⅴ 配分・評価分類の理論的背景
 Ⅴ.1 20世紀における会計の動向に関する整理
 Ⅴ.2 会計の展開に関する枠組を巡って
 Ⅴ.3 現代会計の解釈を巡って
 Ⅴ.4 現代会計に関する別の解釈の可能性を巡って

第28章 主観のれん学説の全体的性格
 1 主観のれん学説の土台を形成する諸基礎概念間の論理的関連の特質と問題点
 2 具体的処理規約の特質と問題点

補論Ⅵ 主観のれん学説の特質
 Ⅵ.1 主観のれん学説の理解の困難性
 Ⅵ.2 首尾一貫性の欠如の具体例
 Ⅵ.3 首尾一貫性の欠如の背景

参考文献
索引


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