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実験動物中央研究所からの報告1990〜2008イン・ビボ実験医学を拓く

イン・ビボ実験医学を拓く 実験動物中央研究所からの報告1990〜2008

B7 256ページ 上製
価格:2,640円 (消費税:240円)
ISBN978-4-7664-1499-8 C0047
奥付の初版発行年月:2008年09月 / 発売日:2008年09月上旬

内容紹介

「実験動物」と「モデル動物」を用いた実験医学研究の最前線。
▼著者・野村達次が創始者である、財団法人実験動物中央研究所が実現してきた「実験動物」の作出、均質化、量産化を実現。さらに、実験動物を使っての小児マヒやがんなどの研究における新しい試験法の樹立などの成果を具体例で示し、世界の最前線をリードする「イン・ビボ実験医学」「実中研」からの報告として発信する。


野村達次(のむら たつじ)
医学博士。(財)実験動物中央研究所所長。1922年、東京生まれ。慶應義塾大学医学部卒業後、1952年、(財)実験動物中央研究所を創設。81年から慶應義塾大学医学部客員教授、日本学術会議・実験動物研究連絡委員会委員長、国際実験動物科学会議(ICLAS)日本代表理事、副会長、など。第1回小島三郎記念文化賞(65)、日本医師会最高優功賞(75)、吉川英治文化賞(92)、紫綬褒章(84)、米国FDA特別功労賞(1998、2000)、ICLASミュールブック記念賞(88)、同マリーコーツ賞(05)、文化功労者(1997)。著書に『六匹のマウスから1 私史・日本の実験動物45年』(慶應義塾大学出版会、2008)など。

飯沼和正(いいぬま かずまさ)
科学ジャーナリスト。著書に『模倣から創造へ』(東洋経済新報社、1968)、『日本技術—創造への組織を求めて』(東洋経済新報社、83)、『日本人の創造性』(講談社、87)、『評伝・高峰譲吉』(朝日新聞、2000)、野村博士との共著として『六匹のマウスから』(初版・91年、講談社。新装版・08年、慶應義塾大学出版会)など。
1932年生まれ。大阪大学工学部修了。京都大学法学部卒業。朝日新聞記者を経て、1970年から独立。

目次

まえがき

第Ⅰ章 世界のトップを拓く——90年〜08年にかけての研究成果 (対談) 
1 はじめに
 1990年、それ以前と以後と
2 「ポリオ・マウス」の導入
 「小児マヒ・生ワクチン」の安全性評価と確認に新しい試験法を樹立
3 「rasH2(ラス・エイチ・ツー)マウス」の開発
 「発がん性評価」の新しい試験法を樹立
4 「NOG(ノグ)マウス」の開発
 免疫機能“ゼロ”の実験動物を作出
 —エイズ、白血病などの研究用モデルとして
5 小型サル(南米原産)
 「マーモセット」の実験動物化を実現
6 ラットの品質規格の統一と規格生産化
 「GALAS」連合の結成
    
第Ⅱ章 実中研と、その関連グループ
         
第Ⅲ章 五年のつもりが五十五年もなって (対談)
1 駆動源は何であったか?
 五十五年を支えた“軸”は
2 動物実験の倫理について 
 「ヘルシンキ宣言」の精神、「3R」の思想

あとがき——謝辞にかえて   飯沼和正


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