大学出版部協会

 

インタラクションの思考法デザイン言語2.0

デザイン言語2.0 インタラクションの思考法

脇田玲:編, 奥出直人:編
A5判 352ページ 並製
価格:2,750円 (消費税:250円)
ISBN978-4-7664-1236-9(4-7664-1236-2) C72
奥付の初版発行年月:2006年05月

内容紹介

当社ベストセラー『デザイン言語』の第2弾。前作に比べより実作(デザインプロセス)に重きを置いた構成で、優れたデザインが創造される現場の思考法がわかる。
身体性と知覚のデザインとして、システム論的な視点から内的環境である身体の考察と外的環境としての知覚について取り上げ、テクノロジーと感覚の新しい関係性に着目する。
メディアのデザインとして、小型化したコンピュータが埋め込まれたメディア化した人工物のデザインを取り上げる。
空間のデザインとして、人とメディアを取り巻く環境、さらにはユビキタス環境そのものをデザイン対象として取り上げる。


脇田 玲(わきた あきら)
1974年生まれ。1997年慶應義塾大学環境情報学部卒業、1999年同大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了、ラティステクノロジー株式会社入社。2002年同大学大学院政策・メディア研究所博士課程修了。学位取得(博士、政策・メディア)。株式会社 ファシステムデザイン入社。2003年有限会社フロッグビジョン設立。2004年より慶應義塾大学環境情報学部専任講師。
主要作品:「INFOTUBE」日経アーキテクチュアデジタルデザインコンペ最優秀賞(1999、MMCAマルチメディアグランプリーネットワーク部門情報デザイン賞(2000)、「CT-City Tomography」文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品(2001)、「琉球ALIVE」アジアデジタルアート大賞デジタルデザイン部門優秀賞(琉球ALIVEコンソーシアム2003)、「Wearable Synthesis」ACM SIGGRAPH Cyberfashion Show(2005)。

奥出直人(おくで なおひと )
慶應義塾大学環境情報学部教授。
1954年生まれ。1978年慶應義塾大学文学部社会学科卒業、1981年同大学大学院社会学研究科修士課程修了、1986年ジョージ・ワシントン大学大学院アメリカ研究科博士課程修了。Ph.D.(American Studies)。1987年慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。
主要著作:『トランス・ナショナル・アメリカ』岩波書店、1988年、『物書きがコンピュータに出会うとき』河出書房新社、1990年、『思考のエンジン』青土社、1991年、『アメリカン・ポップ・エステテイク 』青土社、2002年。

原 研哉(はら けんや)
グラフィックデザイナー、日本デザインセンター代表、武蔵野美術大学教授。
1958年生まれ。デザインの領域を広くとらえて多方面にわたるコミュニケーションプロジェクトに携わる。長野オリンピックの開・閉会式プログラムや、2005年愛知万博のプロモーションにおいては、日本文化に深く根をおろすデザインを展開。商品デザインでは、AGF、ニッカウヰスキーをはじめ、日本各地の酒と米の仕事を手掛けている。また、松屋銀座リニューアル計画では、空間からグラフィックを横断する複合的なデザインディレクションを実践。梅田病院サイン計画では触覚性を意識した新しいコミュニケーションの可能性を示した。一方、展覧会「建築家たちのマカロニ展」「リ・デザイン/日常の21世紀展」では企画者として日常への視点を示唆している。「リ・デザイン展」は現在、世界各都市を巡回しており、同展で2000年世界インダストリアルデザインビエンナーレ(インダストリアル・グラフィック両部門)大賞、および2000年賞を受賞した。2001年より無印良品のボードメンバーとなり、その広告キャンペーンで2003年度東京アートディレクターズクラブ賞グランプリを受賞。書籍に関連するデザインでは講談社出版文化賞、原弘賞、亀倉雄策賞、一連のデザイン活動に対して日本文化デザイン賞を受賞するほか内外で数多くの賞を受賞している。

山中俊治(やまなか しゅんじ)
工業デザイナー、リーディング・エッジ・デザイン代表
1957年生まれ。東京大学工学部産業機械工学科卒業後、日産自動車(株)デザインセンターにデザイナーとして勤務。1987年工業デザイナーとして独立。東京大学助教授を経て1994年にリーディング・エッジ・デザインを設立。腕時計から鉄道車両にいたる幅広いハイテク機器のデザイナー、設計者であり、ロボティクスやユーザビリティなどの研究者としても活動している。

松本文夫(まつもと ふみお)
建築家、東京大学総合研究博物館客員助教授。
1959年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了後、磯崎新アトリエ勤務を経て、プランネット・アーキテクチャーズを設立。慶應義塾大学、法政大学、日本大学大学院、桑沢デザイン研究所、ワシントン大学大学院東京スタジオ非常勤講師。東京大学空間情報科学研究センター協力研究員。
空間・時間・人間・モノ・コトの関係に注目しながら、建築と都市の新たなデザインを研究している。21世紀京都の未来、N-City、建築トリエンナーレ奈良、青森県立美術館、中里村庁舎、アルス・エレクトロニカ、グラーツ・ビエンナーレ、マルチメディア・グランプリ、SIGGRAPH、日経アーキテクチュア・デジタルデザイン・コンペ、アジア・デジタルアート大賞等のコンペに入選。
http://www.plannet-arch.com/

水口哲也(みずぐち てつや)
ゲームクリエイター、キューエンタテインメント株式会社代表取締役CCO。
1965年生まれ。日本大学芸術学部卒業後、1990年株式会社セガ・エンタープライゼス入社。ユナイテッド・ゲーム・アーティスツ代表を経て、2003年10月キューエンタテインメント株式会社を設立。ゲームの代表作として、『セガラリー・チャンピオンシップ』、『スペースチャンネル5』、『Rez(レズ)』、『ルミネス・音と光の電飾パズル」など。『Rez』は2002年欧州アルスエレクトロニカにおいて、インタラクティブアート部門Honorary Mention、経済産業省デジタルコンテンツグランプリ・エンターテインメント部門サウンドデザイン賞、文化庁メディア芸術祭特別賞などを受賞。日本大学芸術学部非常勤講師。金沢工業大学客員教授。ウェブサイト:www.q-ent.jp www.mizuguchi.biz

柳原一成(やなぎはら かずなり)
近茶流宗家 柳原一成。東京・赤坂にて「柳原料理教室」主宰。
1942年、先代宗家・柳原敏雄の長男として東京に生まれる。東京農業大学農学部卒業。柳原料理教室にて日本料理の指導にあたる一方、自ら野菜を育て、魚を釣り、日本全国の食材を訪ねてまわるなど、食材そのものへの研究にも力を注いでいる。現在、母校・東京農業大学客員教授。儀礼文化学会常務理事。専門分野は、日本料理(膳組作法、献立、作り方)、日本料理の歴史、日本料理の素材の詳細(魚介・蔬菜・山菜)、江戸料理研究家、郷土料理、天皇家の祝膳、寺社の精進料理、TV時代劇の時代考証、料理指導、作法指導など。著書に、『料理材料ノート』、文化出版局(共著)、1973年、『柳原一成の美味客膳』女子栄養大学出版部、1982年、『近茶流季節の味』主婦の友社、1988年、『懐石近茶流』主婦の友社(柳原敏雄との共著)、1992本正月料理』日本放送出版協会(共著)、1992年、『和食—四季を楽しむ料理集』日本放送出版協会、1993年、『正しい和食』マガジンハウス、1996年、『ちゃんと作れる和食』マガジンハウス、2000年、『和食指南』日本放送出版協会、2000年、『柳原一成の伝承正月料理』放送出版プロダクション、2000年、『こだわりの鍋料理』成美堂出版(編者・監修・指導)2002年、などがある。

アストリッド・クライン(Astrid Klein)
クライン・ダイサム・アーキテクツ代表。
1962年生まれ。1988年ロイヤル・カレッジ・オブ・アート修了後、伊東豊雄建築設計事務所を経て、1991年マーク・ダイサムとともにクライン・ダイサム・アーキテクツを設立。日本大学、慶應義塾大学、筑波大学などで講師を務める。主な作品に、IDEEワークステーション(旭硝子インター・イントラスペースデザインセレクション’96エクステリア賞)、ブルームバーグICE(JCDデザイン賞2003優秀賞)、ぐんぐんウォール(I. D. Annual Design Review 2004環境部門最優秀賞)、リーフチャペル(D

目次


デザイン思考とデザイン戦略 奥出直人
デザイン言語のアップグレード 脇田玲

I 身体性と知覚のデザイン
 柳原一成——日本料理をデザインする
 山中俊治——ロボットのデザイン 技術における身体性
 原 研哉——HAPTIC
 小林正弘——形成外科のデザイン

II メディアのデザイン
 水口哲也——快感のデザイン
 永原康史——インタラクションをどのようにデザインするか
 了戒公子——Designing Tools/ Interface for Creative Learning
 
III 空間のデザイン
 清水秀彦——フットボール・デザイン
 中西泰人——リアル・デジタル・マテリアル
 アストリッド・クライン——We love what we do
 松本文夫——スペース+アーキテクチャ
 田中浩也——アーバンフィルタリング・アーバンチューニング


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