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問題発見・解決の方法と実践総合政策学

総合政策学 問題発見・解決の方法と実践

A5判 280ページ 上製
価格:2,200円 (消費税:200円)
ISBN978-4-7664-1234-5(4-7664-1234-6) C3030
奥付の初版発行年月:2006年02月

内容紹介

総合政策学とは何か?
近年、社会問題の解決にあたっては、政府、非営利組織、民間の企業・個人といった多様な主体が協働して取り組む必要性が重視されている。本書では、「ガバナンス」の概念を基軸として、課題解決に取り組むためのメソッド、アクター、プロセスを統合し、「総合政策学」を「実践知」の学問として体系化する。


大江守之(オオエ モリユキ)編者
慶應義塾大学総合政策学部教授。1975年 東京大学理学部卒業。1977年 同大学工学部卒業。国立社会保障・人口問題研究所人口構造研究部長などを経て1997年より現職。博士(工学)。文部科学省21世紀COEプログラム「日本・アジアにおける総合政策学の先導拠点」リーダー。

岡部光明(オカベ ミツアキ)編者
慶應義塾大学総合政策学部教授。1968年 東京大学経済学部卒業。1973年 米国ペンシルバニア大学修士課程修了。日本銀行金融研究所研究第1課長、米国プリンストン大学客員講師、豪州マックオーリー大学教授などを経て1994年より現職。博士(政策・メディア)。

梅垣理郎(ウメガキ ミチオ)編者
慶應義塾大学総合政策学部教授。1969年 慶應義塾大学法学部卒業。1978年 米国プリンストン大学Ph. D. (政治学博士)。米国ジョージタウン大学助教授などを経て1990年より現職。

國領二郎(コクリョウ ジロウ)著者
慶應義塾大学環境情報学部教授。1982年 東京大学経済学部卒業。1992年 米国ハーバード大学D. B. A.(経営学博士)。日本電信電話(株)、慶應義塾大学大学大学院経営管理研究科教授などを経て2003年より現職。

小島朋之(コジマ トモユキ)著者
慶應義塾大学総合政策学部教授。1967年 慶應義塾大学法学部卒業。1973年 同大学博士課程修了。法学博士。1991年より現職。2001年より総合政策学部長。

白井早由里(シライ サユリ)著者
慶應義塾大学総合政策学部助教授。1987年 慶應義塾大学文学部卒業。1989年 同大学修士課程終了。1993年 米国コロンビア大学Ph. D.(経済学博士)。国際通貨基金(IMF)エコノミストを経て1998年より現職。

平高 史也(ヒラタカ フミヤ)
慶應義塾大学 総合政策学部教授。1978年 東京外国語大学外国語学部卒業。1999年 独ベルリン自由大学、文学博士。東海大学助教授を経て1990年に慶應義塾大学総合政策学部助教授、2000年より現職。

厳 網林(ゲン モウリン)
慶應義塾大学 環境情報学部助教授。1982年 中国・武漢測絵科技大学土木測量学科卒業。1992年 東京大学博士課程修了。博士(工学)。武蔵工業大学助教授を経て2001年より現職。

目次

序 文                      大江守之
第1部 総合政策学の確立に向けて
第1章 伝統的「政策」から社会プログラムへ    岡部光明
 はじめに
 1 伝統的な「政策」観とその限界
 2 「政策」の革新:社会プログラム
 3 公共政策運営方式の転換
 4 従来の政策学と総合政策学の対比
第2章 理論的基礎、研究手法、今後の課題     岡部光明
  はじめに
 1 社会環境の変化と政策学に求められる条件
 2 総合政策学の理論的基礎
 3 総合政策学の手法(1):三側面の統合
 4 総合政策学の手法(2):学問領域および研究手法の統合
 5 総合政策学の位置づけと今後の課題

第2部 総合政策学の基本的諸側面
第3章 ネットワークと総合政策学         國領二郎
 はじめに
 1 ネットワーク時代の政策と政策学
 2 ネットワーク社会とそのガバナンス
 3 未来を創る学問へ
 4 価値創造の仕組みをデッサンする
 5 総合政策学の未来
第4章 ヒューマンセキュリティと総合政策学    梅垣理郎
 はじめに
 1 ヒューマンセキュリティからの挑戦
 2 総合政策学との接点
 3 参加する学問としての総合政策学
 4 おわりに
第5章 問題解決実践と総合政策学         大江守之・平高史也
 はじめに
 1 少子高齢社会における安定居住支援システム
 2 「ヒューマンセキュリティの基盤」としての言語政策
 3 おわりに

第3部 総合政策学の具体的展開
第6章 総合政策学による環境ガバナンスの実践   小島朋之・厳網林
 はじめに
 1 環境問題を取り巻く国際情勢
 2 環境問題への総合政策学の方法
 3 東アジアにおける環境ガバナンスの実践
 4 瀋陽CDM植林に関する実証実験
 5 CDM植林による国際協調スキームの実現に向けて
 6 おわりに
第7章 開発援助政策のマクロ経済学と制度の融合  白井早由里
 はじめに
 1 先行研究のレビュー
 2 援助供与国の選定方法:マクロ経済学と制度アプローチの融合
 3 マクロ経済学と制度アプローチの融合に基づく援助供与方法の実践
 4 二つの選定基準に基づく選定と援助供与パターン
 5 おわりに:総合政策学の重要性
 参考資料1 総合政策学COE「研究活動グループ」一覧
 参考資料2 既刊「総合政策学ワーキングペーパー


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