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仮名手本忠臣蔵

仮名手本忠臣蔵

B7 178ページ 上製
価格:2,200円 (消費税:200円)
ISBN978-4-7664-1216-1(4-7664-1216-8) C0074
奥付の初版発行年月:2005年10月 / 発売日:2005年10月上旬

内容紹介

忠臣蔵とは何か? また、『仮名手本忠臣蔵』とは何なのか? 赤穂義士事件ともいうべき歴史上の事件を、歌舞伎でもない他のジャンルの作品まで、本来、歌舞伎の作品名に過ぎない「忠臣蔵」となぜ呼ぶのか? 『仮名手本忠臣蔵』全段を各段ごとに読み解き、日本人にとっての「忠臣蔵」とは何かに迫る。


1940年東京生まれ。慶應義塾大学文学部・大学院修士(英文)修了。77年より歌舞伎批評・評論活動を雑誌『演劇界』『劇評』を中心に行う。94年より『日本経済新聞』の劇評担当。94年、第28回関西文学賞(文芸評論部門)受賞。現在、明治大学大学院等講師。著書に『歌舞伎の情景』(演劇出版社)、『演劇の季節』(関西書院)、『21世紀の歌舞伎俳優たち』(三月書房)、『新世紀の歌舞伎俳優たち』(三月書房)、『歌舞伎 Kabuki Today: The Art and Tradition』(講談社インターナショナル)『時代<とき>のなかの歌舞伎----近代歌舞伎批評家論----』(慶應義塾大学出版会)など。

目次

大序 忠臣蔵という世界—鷺坂伴内への讃歌-

二段目 もうひとつの忠臣蔵—加古川本蔵とは誰か-

三段目 刃傷と仇討ちの間-演劇的—人間としての吉良上野介-

四段目 大星由良助と大石内蔵助—道行、二つの世界をつなぐ旅-

五段目 義士銘々伝の世界—四十八人目の男たち-

六段目 愁嘆場論—寺岡家の人々—

七段目 茶屋場という佳境—昼行灯の哲学—

八段目 春の旅と冬の旅—予感への道行—

九段目 書かれざる歴史—史実からはみ出した真実—

十段目 武士も及ばぬ……—町人芸術の構造—

十一段目 討入り論—付人たちの銘々伝—

十二段目 余語の章—『仮名手本忠臣蔵』と忠臣蔵幻想の間—


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