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子どもたちのメンタリティ危機

子どもたちのメンタリティ危機

B7 250ページ 並製
価格:2,640円 (消費税:240円)
ISBN978-4-7664-1196-6(4-7664-1196-X) C0037
奥付の初版発行年月:2005年10月 / 発売日:2005年10月上旬

内容紹介

非行、少年犯罪の低年齢化、引きこもり、不得手な人間関係…。急速に変貌する子どもたちの心のありようは、一体どうなっているのであろうか。元家庭裁判所調査官としての豊富な実務経験に基づき、解決への糸口を鮮やかに提示する。


1944年埼玉県生れ。慶應義塾大学大学院社会学研究科修士課程(教育学専攻)修了。
東京、福島.水戸、さいたまの各家庭裁判所調査官を経て、現在、宇部フロンティア大学人間社会学部教授。家庭裁判所の家事調停委員も兼務。 著書に、『ニューメディア時代の子どもと文化』(東山書房1988年)『不登校児が問いかけるもの』(慶應義塾大学出版会1993年)『親子の葛藤が晴れるとき——家裁調査官のケースファイルから』(サン パウロ2003年)ほか共著多数。

目次


1章 重大事件の背景と意外な素顔

第1話 「凶悪な少年」の意外な素顔
第2話 刃物を研ぐ少年
第3話 長崎の園児誘拐殺害事件によせて
第4話 being goodからfeeling goodへ
第5話 ユートピア幻想の果てに
第6話 たとえ衣食住に満ち足りても
第7話 豊かさの中の非行の意味
第8話 「いきなり型」非行の到来
第9話 小6女児による殺害事件の深淵・その1
第10話 小6女児による殺害事件の深淵・その2
第11話 小6女児による殺害事件の深淵・その3
第12話 小6女児による殺害事件の深淵・その4
第13話 小6女児による殺害事件の深淵・その5
第14話 両親殺害事件から見えてくるもの
第15話 交通違反からの教訓
第16話 いじめと光高校爆発事件

2章「フツー」の子どもたちのメンタリティと社会の変貌

第1話 「フツー」へのこだわり
第2話 死とグリーフワーク
第3話 物語性のない「ネット心中」
第4話 わき役としての川相選手に学ぶ
第5話 視野を広げて見直す
第6話 「人間不信」が子どもたちの間に
第7話 若者を代表する二人の芥川賞作家
第8話 アーサーの怒り
第9話 パチンコ・ギャンブルの罠
第10話 短くなった言葉の「賞味期限」
第11話 灰色の男たち
第12話 親に遠慮をする子どもたち
第13話 浜崎あゆみの無常観
第14話 「大きな物語」から「小さな物語」へ
第15話 「親密圏」の重さ
第16話 冒険心と監視の目
第17話 骨無し魚の出現


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