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全5巻現代語訳 特命全権大使米欧回覧実記

現代語訳 特命全権大使米欧回覧実記 全5巻

B7
価格:27,500円 (消費税:2,500円)
ISBN978-4-7664-1127-0(4-7664-1127-7) C1026
奥付の初版発行年月:2005年05月 / 発売日:2005年05月上旬

内容紹介

いま再評価される「岩倉使節団」。その公式記録。19世紀の世界情勢を生き生きと伝える、わが国はじめての世界一周旅行記、大エンサイクロペディア、待望の現代語化。
明治初期の日本人はこんなスゴイ旅をし、こんな見事な記録を残したのか!政治、経済、社会、技術、風俗など幅広い分野から見る近代史、比較文明論の一級資料。

 →分売可の普及版については詳しくはこちらから


[「米欧亜回覧の会」について]
「岩倉使節団」ならびにその旅の記録である『米欧回覧実記』に関心を抱く人々のサロンとして、「岩倉使節団」の研究家でノンフィクション作家である泉三郎氏を中心に約80名の同好の士によって1996年4月に設立。「岩倉使節団」および『実記』の研究とその啓発を試み、年4回の例会のほか、「実記を読む会」を中心に「歴史部会」「現未来部会」と各分科会に展開して、『実記』そのものについてや岩倉使節団に始まる「日本近代史の研究」や日本の抱える「現代の諸問題、未来の問題」について互いに学び、意見交換を行うなど、活発に活動を続けている。現在会員は200余名。ビジネスマン、官僚、学者、ジャーナリスト、医師、弁護士、主婦など多彩なキャリアをもつ好奇心の盛んな人たちの集まりである。
設立満5周年を迎えた2001年には、その記念事業として「岩倉使節団」についての日本で初の国際シンポジウムを開催。内外の学者、研究者を招いて三日間にわたり行われ、その成果は『岩倉使節団の再発見—その今日的意義』(思文閣出版、2003)として刊行された。
また、2004年9月には特定非営利活動法人(NPO法人)としての認可を受け、あらたにNPO法人として発足した。

[訳注者略歴]
水澤 周(みずさわ しゅう)
1930年東京生まれ。1954年早稲田大学文学部卒。NHK、国際文化振興会、日本読書新聞等を経てフリー編集者兼ライター。
主な著作に、『八千代の三年—昭和十九年秋〜二十二年秋へ』(風媒社、2002)、『青木周蔵—日本をプロシャにしたかった男』上・中・下(中公文庫、1997)、『連句で遊ぼう』(新曜社、1995)などがある。
発足当時より「米欧亜回覧の会」に参加し、「実記を読む会」のチューター役として現代語への試訳を牽引。原テキストが久米邦武個人の労作であることの意義を尊重し、今回、単独で現代語化作業を行った。

目次

第1巻 アメリカ編

第一章 太平洋の旅 明治四年辛未一一年から一二月五日
第二章 アメリカ合衆国総説
第三章 サンフランシスコ市の記 上 一二月六日から一五日
第四章 サンフランシスコ市の記 下 一二月一六日から二一日
第五章 カリフォルニア鉄道の旅  一二月二一から二四日
第六章 ネヴァダとユタの記    一二月二五日から晦日
第七章 ロッキー鉄道の旅 明治五年壬辰正月から一七日
第八章 シカゴ鉄道の旅 一月一七日から一九日
第九章 シカゴからワシントンへ 一月二〇日から二一日
第一〇章 コロンビア特別区総説
第一一章 ワシントン市の記 上 一月二一日から二月二四日
第一二章 ワシントン市の記 中 二月二五日から三月二〇日
第一三章 ワシントン市の記 下 三月二一日から五月四日
第一四章 北部巡覧の旅 上 五月五日から七日
第一五章 北部巡覧の旅 中 五月八日から九日
第一六章 北部巡覧の旅 下 五月一〇日から一六日
第一七章 ワシントン市後記 五月一七日から六月二一日
第一八章 フィラデルフィア市の記 六月二二日から二五日
第一九章 ニューヨーク市の記 六月二六日から二七日
第二〇章 ボストン市の記 六月二八日から七月三日

第2巻 イギリス編

第二一章 イギリス総説
第二二章 ロンドン市総説 明治五年七月一三日から一四日
第二三章 ロンドン市の記 上 七月一五日から三〇日
第二四章 ロンドン市の記 中 八月一日から一〇日
第二五章 ロンドン市の記 下 八月一一日から二六日
第二六章 リヴァプール市の記 八月二七日から二九日
第二七章 リヴァプール市の記 八月三〇日から九月一日
第二八章 マンチェスター市の記 上 九月二日から三日
第二九章 マンチェスター市の記 下 九月四日から六日
第三〇章 グラスゴー市の記 九月七日から一〇日
第三一章 エディンバラ市の記 九月一一日から一四日
第三二章 ハイランド観光の旅 九月一五日から一八日
第三三章 ニューキャッスル市の記 上 九月一九日から二〇日
第三四章 ニューキャッスル市の記 下 九月二一日
第三五章 ブラッドフォード市の記 九月二二日から二五日
第三六章 シェフィールド市の記 九月二六日から二九日
第三七章 スタッフォード州とワーリック州の記 一〇月一日から二日
第三八章 バーミンガム市の記 一〇月三日から六日
第三九章 チェシャー州の記 一〇月七日から九日
第四〇章 ロンドン市後記 一〇月一〇日から一一月一五日

第3巻 ヨーロッバ大陸編 (上)

第四一章 フランス国総説
第四二章 パリ市の記 1 明治五年一一月一六日から一七日
第四三章 パリ市の記 2 一一月一八日から明治六年一月八日
第四四章 パリ市の記 3 一月九日から一四日
第四五章 パリ市の記 4 一月一五日から一八日
第四六章 パリ市の記 5 一月一九日から二一日
第四七章 パリ市の記 6 一月二一日から二二日
第四八章 パリ市の記 7 一月二三日から二月一六日
第四九章 ベルギー国総説 
第五○章 ベルギー国の記 上 二月一七日から二一日
第五一章 ベルギー国の記 下 二月二二日から二四日
第五二章 オランダ国総説 
第五三章 ハーグ、ロッテルダム、ライデンの記 二月二五日から三月一日
第五四章 アムステルダム市の記 三月二日から七日
第五五章 プロイセン国の総説
第五六章 プロイセン西部鉄道の旅
第五七章 ベルリン市総説
第五八章 ベルリン市の記 上 三月一二日から一五日
第五九章 ベルリン市の記 中 三月一六日から二○日
第六○章 ベルリン市の記 下 、付ポツダム 三月二一日から二九日

第4巻 ヨーロッバ大陸編 (中)

第六一章 ロシア国総説
第六二章 ロシア鉄道とサンクト・ペテルブルグ市の総説
第六三章 サンクト・ペテルブルグ市の記 上 四月一日から六日
第六四章 サンクト・ペテルブルグ市の記 中 四月七日から九日
第六五章 サンクト・ペテルブルグ市の記 下 四月一〇日から一五日
第六六章 北ドイツ前記 四月一六日から一七日
第六七章 デンマーク国の記 四月一八日から二三日
第六八章 スエーデン国の記 上 四月二三日から二五日
第六九章 スエーデン国の記 下 四月二六日から三○日
第七○章 北ドイツ後記 上 五月一日から三日
第七一章 北ドイツ後記 下 五月四日から五日
第七二章 南ドイツの記 五月五日から七日
第七三章 イタリア国の概説 五月八日
第七四章 フィレンツェ市の記 五月九日から一〇日
第七五章 ローマ市の記 上 五月一一日から一二日
第七六章 ローマ市の記 下 五月一三日から一九日
第七七章 ナポリ市の記 五月二○日から二六日
第七八章 ロンバルディア及びヴェネツィア市の記 五月二七日から六月二日
第七九章 オーストリア国総説 
第八○章 オーストリア行路とウィーン市概説 六月三日から六日
第八一章 ウィーン市の記・ハンガリー略説 六月七日から一八日

第5巻 ヨーロッパ大陸編 (下)
第八二章 万国博覧会見聞の記 上
第八三章 万国博覧会見聞の記 下
第八四章 スイス国の記 六月一九日から二一日
第八五章 スイス観光の記 六月二二日から二四日
第八六章 ベルン及びジュネーブ市の記 六月二五日から七月一五日
第八七章 リヨンとマルセイユ市の記 七月一五日から一九日
第八八章 イスパニア、ポルトガル略記
第八九章 ヨーロッパ洲政治・社会総論
第九○章 ヨーロッパ洲地理と輸送総論
第九一章 ヨーロッパ洲気候と農業総論
第九二章 ヨーロッパ洲鉱・工業総論
第九三章 ヨーロッパ洲商業総論

帰航日程
第九四章 地中海の旅 七月二○日から二六日
第九五章 紅海の旅 七月二七日から三一日
第九六章 アラビア海の旅 八月一日から八日
第九七章 セイロン島の記 八月九日から一一日
第九八章 ベンガル湾の旅 八月一二日から一七日
第九九章 シナ海の旅 八月一八日から二六日
第一〇〇章 香港及び上海の記 八月二七日から九月一三日

付録 岩倉使節団のメンバーとその経歴


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