大学出版部協会

 

その交錯と思想変容韓国・日本・「西洋」

日韓共同研究叢書11
韓国・日本・「西洋」 その交錯と思想変容

B7 480ページ 上製
価格:4,950円 (消費税:450円)
ISBN978-4-7664-1107-2(4-7664-1107-2) C3322
奥付の初版発行年月:2005年03月 / 発売日:2005年03月上旬

内容紹介

日韓両国における「アジア」「同化主義」「東洋平和」 の概念はいかに生じたか。大陸に直接接し、大陸の思想 と密接に連続していた韓国と、海に隔離され、大陸の文 化思想を選択的に受容してきた日本。両国の対照的な形 での歴史発展を踏まえ、19世紀半ば以降の日本と韓国を 中心として、変転する東アジアにおける文化・思想の問 題をさぐる。


渡辺浩(わたなべひろし)東京大学大学院法学政治学研究科教授 1946年生まれ。東京大学法学部卒。専門:日本政治思想史。 朴忠錫(ぱくちゅんそく)梨花女子大学校名誉教授 1936年生まれ。延世大学校政治外交学科卒。法学博士。専門:韓国政治思想史、東洋政治思想。

目次


第1部 戦争と平和
1 韓国近代史における国際関係概念
 —伝統的な存在様式の変容過程を中心に・・・朴 忠錫 
2 近代韓国の平和観念—「東洋平和」の理想と現実・・・張 寅性
3 韓日両国の西洋受容に関する比較研究
 —兪吉濬と福澤諭吉の国際政治観を中心に・・・金 榮作

第2部 「アジア」と「東洋」
4「アジア」概念の受容と変容—地理学から地政学へ・・・三谷 博
5 野党政治家、言論人の韓国観
 —「同化主義」との関連から・・・森山茂徳
6 近代日本の歴史像と「朝鮮」・・・咸 東珠
7『独立新聞』における「自主独立」と「東洋」
 —近代朝鮮におけるアジアと脱亜 ・・・月脚達彦

第3部 紛争と統合
8 栗谷李珥の朋党論—比較朋党論史への一試論・・・山田央子
9「教」と陰謀—「国体」の一起源・・・渡辺 浩
10明治東京と光武漢城(ソウル)
 —近代都市への指向性と改造成果の比較 ・・・李泰鎭


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。