耳鳴りを治す コントロールしながらうまくつきあう
価格:1,650円 (消費税:150円)
ISBN978-4-7664-1102-7(4-7664-1102-1) C0047
奥付の初版発行年月:2004年10月 / 発売日:2004年10月上旬
なかなか治りにくい耳鳴りで悩んでいる人が増えています。長年診察と治療にあたり患者さんの悩みを聞いてきた著者が、耳鳴りの仕組みを分かりやすく説明。
耳鳴りに悩む方を救いたいという願いをこめ、治療の目標を「耳鳴りをコントロールし、苦痛をやわらげる」という点に重点をおいて執筆したわかりやすい健康実用書。
▶新たな検査法、治療法、症例等を加筆・増補した改訂版が2013年10月に刊行されました。
神崎 仁(かんざき じん)
国際医療福祉大学附属熱海病院 病院長、国際医療福祉大学教授、慶應義塾大学名誉教授、医学博士。1961年慶應義塾大学医学部卒業、1972年同大学医学部専任講師、1987年同大学医学部教授、1995〜1999年慶應義塾大学病院長。国際聴覚医学会会長、日本聴覚医学会理事長、日本めまい・平衡医学会理事、日本耳科学会理事など多数の要職を務める。著書には『めまいの医学』(南山堂、1995)、『耳鳴の克服とその指導』(金原出版、1993)、『聴覚情報処理とその異常』(メジカルビュー社、1996)など多数。
目次
はじめに
1章 耳鳴りとは何か
耳鳴りの定義
耳鳴りの性状
耳鳴りについてよく聞かれる質問ベスト17
1耳鳴りは放置するとどうなってしまうか
2耳鳴りはどこまで治せるか
3耳鳴りのある人はどのくらいいるのか
4耳鳴りは加齢変化なのか
5耳鳴りは難聴のはじまりなのか
6耳鳴りと聴覚障害は関係があるのか
7難聴はないのに耳鳴りだけすることがあるのか
8耳鳴りは難聴のほか、どんな症状を伴うものなのか
9危険な耳鳴りはあるのか
10耳鳴りと血圧は関係があるのか
11耳鳴りはなぜおこるのか
12耳鳴り治療用の薬を飲んでも治らないのはどうしてなのか
13耳鳴りの治療に精神安定剤は有用か
14耳鳴りと仲良くする方法
15耳鳴りは体調などによって変化するのか
16耳鳴りは進行するのか
17ストレスが耳鳴りを引き起こすことがあるのか
耳鳴りの苦痛度とは
1耳鳴りが人に与える苦痛とは
2耳鳴りの苦痛度の強い人の不安
3耳鳴りに悩まされた音楽家と作家
2章 耳鳴りの原因
耳鳴りおこす疾患
1耳自体の疾患によるもの
2他の病気の治療と関係した耳鳴り
耳の構造とその機能
1耳の持つ二つの機能
2内耳の微細構造
耳鳴りってなぜおこるの?
1末梢説
2中枢説
3章 耳鳴りの治療の前に
耳鳴りのための検査
1病院を受診する際は病歴を持参すること
2耳鳴りの検査手順
3耳鳴り問診表とは
耳鳴り治療の目標と治療法の選択
1治療の目標
2重症度と治療法の選択
耳鳴りのセルフコントロールと日常生活での注意点
1セルフコントロールポイント
2日常生活で注意すべきこと
4章 耳鳴りの治療法とその実際
耳鳴り自体に対する治療
1急性に発症した感音難聴や突発性難聴に伴う耳鳴りの場合
2難聴発症後一ヶ月過ぎて、難聴と耳鳴りが残っている場合
心理療法とカウンセリング
1筋弛緩法
2自律訓練法
3認知療法
4エゴグラムを用いたカウンセリング
TRT療法とは
カウンセリングの理論
耳鳴りの治療後の経過について
耳鳴り治療法の評価
1抗けいれん剤、精神安定剤
2抗うつ剤
3循環改善剤
4マスカー
5バイオフィードバック
6心理療法
7TRT療法
耳鳴りと共に生きる
あとがき
参考文献
索引