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グローバル時代の感染症

G-SEC eyes
グローバル時代の感染症

B7 268ページ 並製
価格:1,760円 (消費税:160円)
ISBN978-4-7664-1048-8(4-7664-1048-3) C0347
奥付の初版発行年月:2004年06月 / 発売日:2004年06月上旬

内容紹介

わが国でも、SARSなどが新たな感染症として警戒されているが、エイズをはじめ、世界的な規模での流行が増えてきている。また、2001年アメリカで「炭疽菌」が「バイオテロ」として恐れられたように安価に出来上がる「武器」としての感染症に対する対策も必要な時代になってきた。本書は、法律、情報管理、医学などの視点から、国内外のさまざまな現場の問題を明らかにし、今後の課題を論じた画期的な啓蒙書である。



中谷比呂樹(なかたに ひろき)
 厚生労働省大臣官房厚生科学課長。

青木節子(あおき せつこ)
 慶應義塾大学総合政策学部教授。

中村修(なかむら おさむ)
 慶應義塾大学環境情報学部助教授。

島尾忠雄(しまお ただお)
 財団法人エイズ予防財団理事長、財団法人結核予防会顧問。

竹内勤(たけうち つとむ)
 慶應義塾大学医学部教授。日本熱帯医学界理事長。

葛西健(かさい たけし)
 厚生労働省大臣官房国際課、健康局結核感染症課国際感染症対策専門官、WHO西太平洋事務局等を歴任。

樽井正義(たるい まさよし)
 NPO法人 AIDS & Society研究会義副代表、慶應義塾大学文学部教授。

ヘンリー・J・シーゲルソン(Henry.J.Siegelson)
  MD.FACEP

目次

はじめに

第1章 グローバル・イッシューとしての感染症 中谷比呂樹
1 日本の保健衛生の状況/2 感染症対策/3 結核対策/4 予防接種/ 5 わが国および世界のエイズの現状/6 バイオテロと感染症危機管理/7 国際問題としての感染症/8 まとめ

第2章 バイオテロリズムに関する国際的枠組み 青木節子
1 バイオテロリズムの実態と生物兵器の特色/2 テロリズムと国際法/
3 バイオテロ防止のための国際法/4 生物兵器不拡散のための輸出管理
法制の拡充/5 まとめ

第3章 バイオテロと情報管理 中村修
1 アメリカのシステムと日本の対応/2 システムをどうつくるか/3 まとめ

第4章 日本の結核対策に学ぶ——経済発展と感染症制圧 島尾忠男
1 健康と経済/2 結核対策の基盤/3 第二次世界大戦敗戦後の日本の惨状/4 日本はなぜ健康水準でも復興できたか/5 世界の感染症の現状
と対策の国際格差/6 結核問題、結核研究の推移/7 二〇〇〇年G8
サミットの沖縄宣言

第5章 日本の寄生虫疾患制圧の経験を世界に——橋本イニシアティブ
竹内 勤
1 デンバーサミット/2 先進国と開発途上国の比較/3 日本の経験/
4 日本の取組み/今後の展開

第6章 アジアの感染症と日本——国連機関からの視点 葛西 健
1 グローバルな感染症の現状/2 グローバルな感染症への対策/3 な
ぜ感染症対策が必要か/4 日本の役割

第7章 グローバル・イッシューへのNGO/NPOの取り組み 樽井正義
 1 HIVエイズによる世界危機/2 国連エイズ特別総会/3 世界基金と国際エイズ会議/4 治療の南北格差/5 アジアでの取り組み

付録  国際社会とバイオテロ問題 ヘンリー・J・シーゲルソン
1 バイオテロの脅威とは/2 バイオテロへの対応策/3 アメリカで進んでいるバイオテロ対策


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