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多様化・紛争・統合総合政策学の最先端 III

総合政策学の最先端3
総合政策学の最先端 III 多様化・紛争・統合

B7 380ページ 上製
価格:2,530円 (消費税:230円)
ISBN978-4-7664-1025-9(4-7664-1025-4) C3330
奥付の初版発行年月:2003年10月 / 発売日:2003年10月上旬

内容紹介

「総合政策学」に関する初の本格的・体系的シリーズ。大学改革の先駆として日本で最初に設置されたSFC総合政策学部の過去12年間の研究成果の発信でもある。SFC総政・環情・政メ等の豪華執筆陣(総勢60名、例:小島朋之・金子郁容・国領二郎・草野厚・阿川尚之等)。既存の学問分野に捕らわれない学際的手法によって、高度情報化社会、グローバリゼーション等、現実問題への対応力を持つ新たな知の体系を構築。


執筆者紹介

小島 朋之(こじま ともゆき) 第1章
慶應義塾大学 総合政策学部教授。1967年 慶應義塾大学法学部卒業。1973年 同大学博士課程修了。法学博士。1991年より現職。2001年より総合政策学部長。『東アジアの安全保障』(共編、南窓社、2002年)、『中国の環境問題』(慶應義塾大学出版会、2000年)。

田島 英一(たじま えいいち) 第2章
慶應義塾大学 総合政策学部助教授。1985年 慶應義塾大学文学部卒業。1992年 同大学博士課程修了。1994年 慶應義塾大学総合政策学部専任講師、2001年より現職。『「中国人」という生き方』(集英社、2001年)、『江沢民—朱鎔基の語る21世紀の中国』(共著、白帝社、1999年)。

野村 亨(のむら とおる) 第3章
慶應義塾大学 総合政策学部教授。1974年 青山学院大学文学部卒業。1976年 同大学修士課程修了。日本貿易振興会(ジェトロ)、高校教諭、関西外国語大学助教授を経て1990年 慶應義塾大学総合政策学部助教授、1999年より現職。『岩波講座東南アジア史5--東南アジア世界の再編』(分担執筆、岩波書店、2001年)。『パサイ王国物語--最古のマレー歴史文学』(訳注、東洋文庫690、平凡社、2001年)。

渡辺 吉鎔(わたなべ きるよん) 第4章
慶應義塾大学 総合政策学部教授。1968年 慶應義塾大学文学部卒業。1971年 米国カリフォルニア大学修士課程修了。慶應義塾大学文学部教授を経て1990年より現職。「ソウルの都市化と飲料水」(『Keio SFC Review』2号、1998年)、『韓国言語風景』(岩波新書、1996年)。

柳町 功(やなぎまち いさお) 第5章
慶應義塾大学 総合政策学部助教授。1984年 慶應義塾大学商学部卒業。1990年 同大学博士課程修了。名古屋商科大学助教授を経て1997年より現職。『韓国経済の解剖』(分担執筆、文眞堂、2001年)、『アジア発展のカオス』(共著、勁草書房、1997年)。

平高 史也(ひらたか ふみや) 第6章
慶應義塾大学 総合政策学部教授。1978年 東京外国語大学外国語学部卒業。1999年 独ベルリン自由大学、文学博士。東海大学助教授を経て1990年 慶應義塾大学総合政策学部助教授、2000年より現職。「再統一後のドイツにおける言語普及政策」(『Keio SFC Review』5号、1999年)、『日本語教育史』(共編、アルク、1997年)。

古石 篤子(こいし あつこ) 第7章
慶應義塾大学 総合政策学部教授。1972年 国際基督教大学教養学部卒業。1986年 東京大学大学院博士課程修了。1987年 仏パリ第八大学、言語学博士。流通経済大学助教授を経て1991年 慶應義塾大学総合政策学部助教授、2002年より現職。「『地域言語・少数言語のための欧州憲章』とフランス」(『Keio SFC Review』5号、1999年)、『Studies in Japanese Bilingualism』(分担執筆、Multilingual Matters、2001年)。

木村 護郎クリストフ(きむら ごろうくりすとふ) 第8章
慶應義塾大学 総合政策学部専任講師(有期)。1997年 東京外国語大学外国語学部卒業。2002年 一橋大学博士課程修了。博士(学術)。2002年より現職。『ことばへの権利 : 言語権とはなにか』(共編、三元社、1999年)、「言語論と通貨論の新たな接点-地域通貨の視点から」(『社会言語学』2号、2002年)。

藁谷 郁美(わらがい いくみ) 第9章
慶應義塾大学 総合政策学部助教授。1987年 南山大学文学部卒業。1995年 独ボン大学、文学博士。1998年 慶應義塾大学総合政策学部助手、1999年より現職。『初級ドイツ語』(共著、第三書房、2001年)、『Bibelsprachliche Wortschaetze (聖書特有の語彙について)』(共著、Walter de Gruyter、2002年)。

國枝 孝弘(くにえだ たかひろ) 第10章
慶応義塾大学 総合政策学部助教授。1990年 早稲田大学法学部卒業。1999年 仏トゥールーズ・ル・ミライユ大学、文学博士。1996年 慶應義塾大学総合政策学部専任講師、2001年より現職。「マルチメディア教材の発想・開発・コラボレーション」(共同執筆、『フランス語教育』30号、2001年)、「『罪の中の幸福』における神秘について」(『学習院大学人文科学論集』2号、1995年)。

山本 純一(やまもと じゅんいち) 第11章
慶應義塾大学 環境情報学部教授。1972年早稲田大学政治経済学部卒業。1981年 メキシコ・エル・コレヒオ・デ・メヒコ経済研究センター修士課程修了。1995年 慶應義塾大学環境情報学部助教授、2002年より現職。『インターネットを武器にした<ゲリラ>』(慶應義塾大学出版会、2002年)。「<帝国>に抗するサパティスタ—マルチチュードの可能性」(『神奈川大学評論』45号、2003年)。

奥田 敦(おくだ あつし) 第12章
慶應義塾大学 総合政策学部助教授。1984年 中央大学法学部卒業。1990年 同大学博士課程修了。シリア国立アレッポ大学客員研究員などを経て1999年より現職。「イスラームにおける宗教的義務の『法』的性格」(『Keio SFC Journal』1(1)、2002年)、『フサイニー師「イスラーム神学50の教理」-タウヒード学入門』(訳著、慶應義塾大学出版会、2000年)。

阿川 尚之(あがわ なおゆき) 第13章
在米国日本国大使館公使(広報文化担当)。1977年 米国ジョージタウン大学外交政策学部卒業。1984年 米国ジョージタウン大学J. D. (法学博士)。ニューヨーク州弁護士、などを経て、1999年 慶應義塾大学総合政策学部教授、2002年より現職。『アメリカが見つかりましたか-戦後編』(都市出版、2001年)、『アメリカン・ロイヤーの誕生』中央公論社、1986年)。

堀 茂樹(ほり しげき) 第14章
慶應義塾大学 総合政策学部教授。1974年 早稲田大学教育学部卒業。1977年 慶應義塾大学修士課程修了。1979年 仏パリ第三大学高等研究課程修了。慶應義塾大学文学部助教授を経て、2000年 慶應義塾大学総合政策学部助教授、2003年より現職。「フランスのフェミニズムと文化的伝統」(『大航海』44号、2002年)、「パリテ論争-市民に性差はあるか」(『普遍性か差異か』藤原書店、2001年)。

梅垣 理郎(うめがき みちお) 第15章
慶應義塾大学総合政策学部教授
1969年 慶應義塾大学法学部卒業。1978年 米国プリンストン大学Ph.D.(博士、政治学)。米国ジョージタウン大学助教授などを歴任。1990年より現職。

目次


第1部 多様化する地域

第1章 地域の政治力学と日本—東亜共同体への動き
第2章 後発国民国家のナショナリズムとガバナンス
    −中国「チベット問題」を例に
第3章 東南アジアの国家と社会
第4章 韓国におけるグローバリゼーション受容プロセスと情報化社会の特色—民主化運動とITの融合による韓国版サイバー民主主義
第5章 韓国における企業構造改革の展開
    −外国資本の影響と韓国的経営風土

第2部 多様化する世界と言語

第6章 言語政策の枠組み—現代日本の場合を例として
第7章 バイリンガル教育と言語教育政策
    −フランスと「少数言語」教育
第8章 少数言語に未来はあるか—言語復興の視点から
第9章 宗教と言語
    −キリスト教的要素はいかなる言語表現手段となり得るのか?
第10章 語りと共同性
     −物語から小説への移行からみた近代とは

第3部 多様性の新しい展開

第11章 社会運動とインターネット
     −サパティスタ運動に関する論争をめぐって
第12章 イスラームにおける法発見と法の目的論
第13章 アメリカ憲法に見る政府の役割について
第14章 ヨーロッパ統合の文明的意味、あるいは「近代」の進化
第15章 近代から開発へ
     −多様な世界をめぐる政策アジェンダ


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