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宇宙樹

宇宙樹

A5変型判 200ページ 上製
定価:2,400円+税
ISBN978-4-7664-1003-7(4-7664-1003-3) C1010
奥付の初版発行年月:2004年06月

内容紹介

人類学、比較文明論の専門である著者が、二十代の頃のフィールドワークを題材に「人間と植物が共生していくための新たな文明の尺度」を、本書を通して提起している。
人間と樹木(植物)の関係を、現代的な視点から捉えなおし、いま私たちの間に芽生えつつある「エコ」や「スロー」という言葉で表現されている新たな意識とはどのようなものなのか、どこへ向かっているのかを明らかにしていく。


1959年生まれ。東京大学大学院文化人類学博士課程修了。現在、京都造形芸術大学教授。生命科学や地球学を踏まえた新たな「人間学」を構想するかたわら、独自の情報社会論を展開。ウェブ作品「センソリウム」や「触れる地球」、地域情報システム「どこでも博物館」など、自ら実験的なメディア・プロジェクトを数多く手がける。
主な著書に『呼吸するネットワーク』(岩波書店)、『22世紀のグランドデザイン』(慶應義塾大学出版会:編著)、『ひとのゆくえ』(求龍堂:編著)など。

目次


序 「花見」の原風景


第一章 色彩の時間論

植物の時を聴く
薬草医学と占星術
宇宙を身にまとう
途上の色
病気を治す技術/治さない技術

第二章 宇宙的器官としての樹木

母なる樹
森の陰画
一本の樹に孕まれる多声
「遠」の観得、「縁」の論理
根源的な生命の場所

第三章 「工」の思想/森の思想

木の文化の歴史観
情報工学としての「木組み」
樹木の環境地理学
「時間」の経済
焼畑民の宇宙誌
森に依存しつつ森に奉仕する生き方
人工自然の文明論

第四章 パートナーの木

メディアとしての樹木
特定の木との個人的な絆
こころの投錨点
"わたしの木"の見つけ方
"三つのエコロジー"

第五章 人間と植物の共進化にむけて

森のエクスタシー
木と会う/木になる
内なる異種間コミュニケーション
踊る農業
植物的知性の内部化
人間の臨界——植物性と動物性の統合

終章 現在する宇宙樹

あとがき


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