信仰とテロリズム 1605年火薬陰謀事件
B7 444ページ 上製
価格:4,400円 (消費税:400円)
ISBN978-4-7664-0967-3(4-7664-0967-1) C0022
奥付の初版発行年月:2003年05月 / 発売日:2003年05月上旬
価格:4,400円 (消費税:400円)
ISBN978-4-7664-0967-3(4-7664-0967-1) C0022
奥付の初版発行年月:2003年05月 / 発売日:2003年05月上旬
内容紹介
1605年イギリスで、圧制下にあったカトリック教徒が、国王ともども国会議事堂を爆破しようとしたとされるのが、「火薬陰謀事件」です。イギリスでは今日にいたるまで、政治と宗教の問題として検証され続けている歴史上の大事件です。
本書は、この事件を、宗教とテロリズム(当時はまだなかった言葉)との関係という角度から新たに客観的に綴った歴史読物です。 弾圧されているマイノリティにとって、テロに道徳的基盤は見出せるのか?という今日的視点で事件を読み解きます。
著者は本国英国では人気のある歴史小説家。『スコットランド女王メアリ』等、邦訳もあります。
<著者紹介>
アントニア・フレイザー(Antonia Fraser)
1932年イギリス生まれ。オックスフォード大学(レイディ・マーガレット・ホール)卒。歴史文学者。主な著書に、Cromwell: Our Chief of Men, 1973、Charles Ⅱ, 1979、Marie Antoinette, 2001、邦訳に『スコットランド女王メアリ』(中公文庫、1995年)、『ヘンリー八世の六人の妃』(創元社、1999年)など。
<訳者紹介>
加藤弘和(かとう ひろかず)
1934年東京生まれ。慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了(英文学専攻)。慶應義塾大学教授を経て、名誉教授。現在、東北公益文科大学教授。主な翻訳書に、バトラー『《通夜》のあとに』(共訳、芸立出版、1983年)、ガードナー『想像力の擁護』(共訳、みすず書房、1985年)、エルマン『リフィー河畔のユリシーズ』(共訳、国文社、1985年)、エリクソン『アン・ブリンの生涯』(芸立出版、1990年)、アレグザンダー『マルク・シャガール』(芸立出版、1993年)など。
目次
〈目 次〉
口絵
系図・地図
口絵図版一覧
著者覚書き
プロローグ 恵み深い治世の始まり
第一部 機が熟すまえに
Ⅰ だれの頭に王冠を
Ⅱ 誠実なパピスト
Ⅲ 意見の相違
第二部 聖ジョージの馬
Ⅳ 王とその子供たち
Ⅴ スペインの慈悲
Ⅵ ファエトンの如きケイツビィ
第三部 火が燃え猛り狂う道
Ⅶ 荒療治
Ⅷ 有害な火薬
Ⅸ …危険性がある。
Ⅹ 曖昧かつ胡散臭い手紙
第四部 発覚??神によるのか悪魔によるのか
ⅩⅠ ミスター・フォークス、逮捕さる
ⅩⅡ ゆるやかな拷問
ⅩⅢ 火と硫黄
ⅩⅣ この浅ましき者たち
第五部 死の影
ⅩⅤ 反逆者の心臓
ⅩⅥ ジェズイットの反逆
ⅩⅦ 告別
ⅩⅧ 悪魔のやり口か
訳者あとがき
注
参考文献
索引