色素細胞 機能と発生分化の分子機構から色素性疾患への対応を探る
価格:6,600円 (消費税:600円)
ISBN978-4-7664-0867-6(4-7664-0867-5) C3045
奥付の初版発行年月:2001年10月
日本色素細胞学会の中核的メンバーとして基礎・臨床の第一線で国際的に活躍する研究者らが、研究の最新動向と課題の全容を明らかにする。
最近20年間、色素細胞について網羅した研究書は刊行されていないため、色素細胞研究者・皮膚科医にとっては待望の書といえよう。
▶初版の内容を踏襲しつつも、最先端の研究成果を大幅に追加した改訂版が2015年8月刊行予定!
松本二郎
慶應義塾大学生物学教室・名誉教授
溝口昌子
聖マリアンナ医科大学皮膚科学教室・教授
目次
カラー口絵 色素細胞の世界 (8ページ)
第1章 脊椎動物における色素細胞の発生
(國貞隆弘/吉田尚弘)
第2章 メラノサイトの発生過程に関与する因子と色斑形成
(溝口昌子/河 陽子)
第3章 メラノサイトの増殖・分化に働く外的要因
(廣部知久)
第4章 メラニン生合成を規定する3つの鍵酵素と関連蛋白
(塚本克彦)
第5章 マウスの毛色発現に関与する遺伝子
(山本博章)
第6章 色素細胞の分化を制御する転写因子MITF
(柴原茂樹/武田和久/安元研一)
第7章 メラノサイトでの色素形成に関与する細胞内シグナル伝達系
(神保孝一/廣崎邦紀/篠田京香/鎌田麻子/米田明弘)
第8章 色素細胞に見られる表現型転換の分子機構
(小野裕剛)
第9章 メラニンの構造とその機能
(若松一雅/伊藤祥輔)
第10章 変温脊椎動物の色素細胞:多様性と腫瘍
(松本二郎)
第11章 両生類の体表における色素パターン形成
(福澤利彦)
第12章 魚類における色素細胞反応と体色変化
(大島範子/杉本雅純)
第13章 昆虫の色素細胞と色素形成
(中越元子/澤田博司)
第14章 色素異常症の動物モデルとしての鳥類色素変種
(秋山豊子)
第15章 色素異常症の解析から解明される色素形成の仕組み
(富田 靖)
第16章 感覚受容へのメラノサイトの関与
(橘 正芳)
第17章 紫外線からの生体防御とメラノサイトの存在意義
(船坂陽子/市橋正光)
第18章 メラノサイトの増殖性病変としてのメラノーマと色素細胞母斑
(斎田俊明)
第19章 メラノソーム概念の変遷から色素沈着と悪性黒色腫の制御へ
(三嶋 豊/近藤浩文)