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17—19世紀国家理念と対外認識

日韓共同研究叢書3
国家理念と対外認識 17—19世紀

B7 416ページ 上製
価格:4,180円 (消費税:380円)
ISBN978-4-7664-0800-3(4-7664-0800-4) C3022
奥付の初版発行年月:2001年05月 / 発売日:2001年05月上旬

内容紹介

近代化とともに勃興してきたナショナリズムと、それに伴う対外認識の問題を、日韓関係の中で多様な角度から論じる。シリーズ第2巻が交流史を主眼にしたのに対し、この巻では思想史に焦点を当てる。国家・ナショナリズム・対外関係等についての第一線の研究者の視点が、今後の両国関係に示唆するところも大きい。


李 泰 鎭 (YI TAE-JIN)
Seoul大学校国史学科教授。専門は、韓国社会史、政治史。

原 武史 (HARA TAKESHI)
明治学院大学国際学部助教授。専門は、日本政治思想史。

韓 相 權(HAN SANG-KWON)
徳成女子大学校史学科教授。専攻は、韓国史、朝鮮時代社会史。

古田 博司(FURUTA HIROSHI)
筑波大学社会科学系教授。専門は、朝鮮中世史。

桑野 栄治 (KUWANO EIJI)
久留米大学文学部教授。専門は、朝鮮中近世史。

柳 根 鎬 (YU KUN-HO)
誠信女子大学校社会教育学科教授。専門は、韓国社会思想。

三谷 博 (MITANI HIROSHI)
東京大学大学院総合文化研究科教授(地域文化研究専攻所属)。専門は、19世紀日本の政治社会史(明治維新)。

朴 英 宰(PARK YOUNG-JAE)
延世大学校史学科教授。専門は、東アジア現代史。

渡辺 浩(WATANABE HIROSHI)
東京大学法学部教授。専門は、日本政治思想史。

朴 忠 錫 (PARK CHOONG-SEOK)
梨花女子大学校外交学科教授。
専門は韓国政治思想史、東洋政治思想。

目次

日韓共同研究叢書の刊行にあたって

第一部 国家理念と民衆

 第一章 朝鮮時代の「民本」意識の変遷と一八世紀「民国」理念の台頭                              李泰鎭
 第二章 近代日本の行幸啓に関する一考察   原 武史
 第三章 一九世紀民訴の様相と推移
       ——純祖代における上言・撃錚の分析を中心に  韓相權
 第四章 李朝後期の砕かれたる「民意」
       ——王族・外戚関連の山訴事件における王の裁決を中心に  古田 博司

第二部 自国観と他国観

 第五章 朝鮮小中華意識の形成と展開
       ——大報壇祭祀の整備過程を中心に   桑野 栄治
 第六章 韓・日国学思想の中国観と自国観の比較
       ——申采浩と本居宣長の反中華論を中心に 柳根鎬
 第七章 『我ら』と『他者』
      ——ステイティズム・ナショナリズム形成素・ナショナリズム                              三谷 博
 第八章 「藩論」における変化言説の構造   朴英宰

第三部 韓国と日本——世界認識と「開国」

 第九章 思想問題としての「開国」
       ——日本の場合   渡辺 浩
 第一〇章 朝鮮朱子学
        ——その規範性と歴史性   朴忠錫

編集後記


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