大学出版部協会

 

江戸時代 朝鮮薬材調査の研究

江戸時代 朝鮮薬材調査の研究

B7 536ページ 上製
価格:8,800円 (消費税:800円)
ISBN978-4-7664-0775-4(4-7664-0775-X) C3021
奥付の初版発行年月:1999年12月 / 発売日:1999年12月上旬

内容紹介

「宗家文書」の検証をもとに、朝鮮薬材調査の実態を解明した初の研究書。徳川吉宗が命じたこの調査は、朝鮮医学理解のみならず、朝鮮人参の国産化構想も秘められていた。朝鮮動植物図56点をカラーで収録。


田代和生(たしろ かずい)
1946年、札幌生まれ。慶應義塾大学文学部教授。1983年延世大学校客員教授、1983〜85年、プリンストン大学訪問研究員。専門は、近世日朝関係史。著書に『近世日朝通交貿易史の研究』(1981年、創文社)、『書き替えられた国書』(1983年、中央公論社)など。1968年より対馬島を中心に、史料調査を開始、1998年より国内外に散在する膨大な宗家文書のマイクロフイルム資料『対馬宗家文書』(ゆまに書房)を監修。

目次

図録編 享保期朝鮮動植物図録

序章
一 近世日朝関係の概要
二 本書の課題
三 史料について
四 本書の構成

第一章 近世前期朝鮮医薬の受容と対馬藩
一 医学書
二 薬種
三 医師

第二章 徳川吉宗と朝鮮医学
一 吉宗の登場
二 はじめての朝鮮産物調査
三 朝鮮通信使の医事問答

第三章 朝鮮薬材調査の命令
一 林良喜の指示と密命
二 薬材質正官、越常右衛門
三 調査の準備

第四章 渡海訳官使の密貿易
一 渡海訳官使と薬材調査
二 事件発覚
三 対馬藩の潜商議論
四 事件の処理とその影響

第五章 倭館調査の開始
一 朝鮮との交渉
二 早過ぎる報告
三 「別ルート」の存在

第六章 朝鮮国内における動植物採集
一 江戸の追加注文
二 倭館の協力者たち
三 動植物を求めて

第七章 倭館調査の成果
一 「越常右衛門報告」の概要
二 朝鮮人参国産化への道
三 偉業の継承

終章 新たな結実

史料編Ⅰ 林良喜の調査項目
史料編Ⅱ 品目別調査一覧

あとがき
索引(人名・事項・薬名・史料・書名)
図表一覧


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。