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私の地域社会教育子どもの意欲を育む

子どもの意欲を育む 私の地域社会教育

B7 164ページ 並製
価格:1,980円 (消費税:180円)
ISBN978-4-7664-0761-7(4-7664-0761-X) C0037
奥付の初版発行年月:1999年08月 / 発売日:1999年08月上旬

内容紹介

子どもの健全な身体的・精神的成長を育むためには、親や地域社会の指導者たちは、どう子どもに接し指導するべきか。長年子ども会活動・地域社会教育に情熱を傾けてきた著者の、心理学に基づく実践的教育論。


堀田敏之(ほりた としゆき)
1942年長崎県生まれ。長崎県立西高等学校卒業。三菱重工長崎造船所勤務のかたわら、子ども会活動・地域社会教育に情熱を傾ける。その中で、子どもたちの心理を学ぶ必要性を痛感し、1985年慶應義塾大学文学部通信教育課程に入学、教育心理学を学ぶ。1990年卒業。現在、高尾小学校区青少年育成協議会地域部長・長崎市体育指導委員・「辻町エンゼルス子ども会」責任者。

目次

序文 小谷津孝明

はじめに
試合に勝てばいいのか
子ども会づくり
新しいチームの誕生
大学に自己検証の場を求めて

第一章 さまざまな子どもたち
子どもの不安定さが意味するもの
スポーツ万能のF君
活動的だが自己満足に陥りやすいP君
器用さに欠け、スポーツ活動が苦手なD君
緊張すると情緒不安定になるM君
子どもの自己学習行動のタイプ
指導方法の原点を教える「劣等感型」の子どもたち

第二章 「成長型」の子どもたち
子どもは「自己顕示型」として生まれる
「子ども主体型」への変化
「子ども主体型」のH君とB君
「自己学習型」の誕生
「自己学習型」のE君、Q君、O君、Lちゃん
「自己学習型」の子どもの意志の強さ

第三章 「停滞型」の子どもたち
「過剰適応型」への道
「過剰適応型」のA君
親の意向を気にするR君
良い子を演じざるをえない心理
「気分型」への転身
「気分型」のG君とN君
「気分型」から「劣等感型」へ
「劣等感型」のI君
「不安型」から「劣等感型」へ
「不安型」のJ君
「自己顕示型」と「不安型」(または「劣等感型」)の複合

第四章 主体性を育む
子どもは十人十色
主人公は子ども自身
遊びに見る「自分らしさ」
競争のある活動
競争のない活動
やさしいことから始める

第五章 有能感を育む
自信の芽生え
好きな活動
嫌いな活動
子どもの成長と「競争のある活動」
子どもが楽しむために
親や指導者との信頼関係

第六章 意志の強さを育む
有能感と意志の強さの違い
所属感から生まれる意志の強さ
自己評価の低い子どもの場合
より高い目標を目指して

第七章 より良い指導者となるために
有能感とチームプレイの関係
ジュニア・リーグの問題
成長を急かされる子どもたち
教育委員会の実態
勝つ心理
負ける心理
失敗からの学習
親や指導者の信念
「競争のある活動」に見る指導者像
子どもを叱る心理
指導に必要な親や指導者の幸福感

第八章 地域活動の活性化のために
子どもが成長する三つの場所
追いつめられる家庭
小家族がもたらす子どもの悲劇
子ども会活動の衰退傾向
衰退の六つの原因
課外クラブの出現とその功罪
学校主導で地域社会を充実する
地域活動は教師に見えない子どもの情報を教える
教育委員会も発想の転換を


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