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劇場は我が恋人 演出ノート選浅利慶太の四季 著述集 2

浅利慶太の四季 著述集 2 劇場は我が恋人 演出ノート選

B7 412ページ 上製
価格:3,740円 (消費税:340円)
ISBN978-4-7664-0753-2(4-7664-0753-9) C0095
奥付の初版発行年月:1999年10月 / 発売日:1999年10月上旬

内容紹介

旗揚げ公演から45年、劇団四季の原点・アヌイ/ジロドゥから、古典劇、現代劇、『キャッツ』『李香蘭』などのミュージカルまで、浅利演出の秘密をすべて語る演出ノート選。


浅利慶太(あさり けいた)
1933年、東京生まれ。慶應義塾大学仏文科在学中の’53年、日下武史、藤野節子、吉井澄雄らと劇団四季を結成。以来、西欧古典劇、現代劇、創作劇からミュージカル、オペラにいたる幅広い舞台作品の演出、制作活動を展開している。かたわら、ベルリン・ドイツ・オペラ、英国ロイヤルシェイクスピア劇団ほかの日本初公演、劇団四季海外公演のプロデュースなど国際的にも活躍。近年は、スカラ座、ザルツブルク音楽祭に招かれて演出し、欧米一流劇場でも評価を高めている。国内では『キャッツ』以降画期的なロングラン公演を定着させ、あいつぐ新劇場の開場、長野オリンピック開閉会式総合プロデューサーとあいまって、演出家の枠をこえた活動が注目されている。ドイツ連邦共和国功労勲章、文化庁芸術大賞、芸術選奨文部大臣賞、菊池寛賞、伊アッビアッティ賞、中国政府友諠賞ほか受賞多数。

目次

Ⅰ 一九五〇年代
演出者として
私たちはアヌイを選んだ
ジロドゥの明日
アヌイと繋るもの
初めての創作劇−『ひかりごけ』と『週末』
ジロドゥの魅力
演劇雑誌「四季」創刊の言葉
演出の仕事
ふたたび、『間奏曲』を−
アヌイと僕
『ひばり』のアヌイ
アヌイの円熟
ジロドゥと現実
再演の意義
アヌイ劇のこと
ジロドゥへの帰依と不毛
強情な種族
ジロドゥ喜劇断想
四季節をめぐって
ジロドゥと『ジークフリート』を語る(座談 加藤周一、白井浩司、安堂信也、米村晰、浅利慶太)
神話の実現
『海賊』のこと
『死せる女王』のこと

Ⅱ 一九六〇年代
劇団四季の新しい方針について
作家と演出家(対談 石原慎太郎、浅利慶太)
寺山修司とかれの作品の世界
もう一つの語法−寺山修司の処女戯曲
ふたたび『ひばり』を−
芝居について
『狼生きろ豚は死ね』の可能性
『お芝居はおしまい』をめぐって
『ベケット』のこと
ジロドゥのユマニスムとその劇の構造
ジロドゥをめぐって(座談 宮島春彦、藤野節子、水島弘、日下武史、吉井澄雄、米村晰、浅利慶太)
みつけた四季
三島由紀夫さんと『喜びの琴』の冒険
『ジークフリート』雑感
三島戯曲の演出
アヌイの芝居を演出する
牛飼いの子ら
歌舞伎役者とヨーロッパの芝居−『悪魔と神』の初日を前にして
エゴイズムと愛の対立−『永遠の処女』雑感
ラシーヌ雑感
演技雑感
牽強付会の『ヴェニス』論
真実をはっきり−日生名作劇場のテーマ
深淵に立つジロドゥ
芝居と音楽(対談 内藤法美、浅利慶太)
『オセロー』での試み(対談 尾上松緑、浅利慶太)
劇団四季と日生劇場と−戦後新劇史(対談 戸板康二、浅利慶太)
ひとつの道標
『青い鳥』の上演をめぐって(座談 戸板康二、内藤法美、宮島春彦、与倉透、浅利慶太)

Ⅲ 一九七〇年代
けいこ場にて
ドラマチックリサイタルまで
礼儀知らずのフィガロ口上
『アプローズ』をめぐって−ブロードウェイのミュージカル・日本のミュージカル(座談 内藤法美、山田卓、阿倍寧、浅利慶太)
創作演劇談義−『絵師金蔵』をめぐって
三つの問いに答えて−『イエス・キリスト=スーパースター』
「名作劇場」この十年(座談 茨木憲、矢代静一、木村重雄、宮島春彦、浅利慶太)
二十一年目からの劇団四季
市民社会の中にドラマを−『エクウス』をめぐって(対談 野村喬、浅利慶太)
政治を越えた人間ドラマを−『汚れた手』の演出にあたって
幕のあく前に−『カッコーの巣をこえて』
しらしらと明けゆく『桜の園』
越路ピアフか、エディット吹雪か
ブロードウェイからの熱いメッセージ−『コーラスライン』

Ⅳ 一九八〇年代
七つの問いに答えて−『ちいさき神の、作りし子ら』
ジーザス・クライスト その劇的なる生涯(対談 曽野綾子、浅利慶太)
儚さこそ、生命の輝き
フランス古典の精髄(エスプリ)を−『フェードル』『女房学校』の初日を前に(鼎談 日下武史、三田和代、浅利慶太)
キャッツまで(鼎談 英正道、安東伸介、浅利慶太)
新しい劇場のユメ−『ドリーミング』
演出家十四人に聞くコメディアン入門
東と西 出会いのとき(対談 チェーザレ・マッツォニス、浅利慶太)
ドラマの面白さをつたえてゆきたい−『孤児たち』と劇団四季の小劇場公演について
作家の魂を造形する−演出、訳詞について
Traviller au theatre−裏方雑記
35ステップス−劇団四季ミュージカルの歩み

Ⅴ 一九九〇年代
現代の古典『エクウス』
私たちの『コーラス・ライン』はマイケル・ベネットへの贈り物(対談 阿倍寧、浅利慶太)
ベルリン・ドイツ・オペラの想い出−日生劇場とオペラ
『李香蘭』中国公演について
ミュージカル『李香蘭』誕生まで
「死」の側から「生」を見る(対談 立岡晃、浅利慶太)
俳優とはone of themの精神
オリジナル三部作は国境を越えて愛される(聞き手=木村隆)
劇場は我が恋人
四季劇場<秋>こけら落とし公演挨拶

浅利慶太氏の冒険 解題にかえて〔2〕 越見雄二


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