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演劇の回復のために 演劇論集浅利慶太の四季 著述集 1

浅利慶太の四季 著述集 1 演劇の回復のために 演劇論集

B7 436ページ 上製
価格:3,520円 (消費税:320円)
ISBN978-4-7664-0752-5(4-7664-0752-0) C0095
奥付の初版発行年月:1999年07月 / 発売日:1999年07月上旬

内容紹介

劇団四季創立45周年を記念して、演劇を革新し、感動を創りつづける演出家・浅利慶太の初めての著述集を発行。22歳の処女論文をはじめ、1954年から1998年まで、演劇の可能性を求めた演劇論のエッセンス。


浅利慶太(あさり けいた)
1933年、東京生まれ。慶應義塾大学仏文科在学中の’53年、日下武史、藤野節子、吉井澄雄らと劇団四季を結成。以来、西欧古典劇、現代劇、創作劇からミュージカル、オペラにいたる幅広い舞台作品の演出、制作活動を展開している。かたわら、ベルリン・ドイツ・オペラ、英国ロイヤルシェイクスピア劇団ほかの日本初公演、劇団四季海外公演のプロデュースなど国際的にも活躍。近年は、スカラ座、ザルツブルク音楽祭に招かれて演出し、欧米一流劇場でも評価を高めている。国内では『キャッツ』以降画期的なロングラン公演を定着させ、あいつぐ新劇場の開場、長野オリンピック開閉会式総合プロデューサーとあいまって、演出家の枠をこえた活動が注目されている。ドイツ連邦共和国功労勲章、文化庁芸術大賞、芸術選奨文部大臣賞、菊池寛賞、伊アッビアッティ賞、中国政府友諠賞ほか受賞多数。

目次

Ⅰ 1955—1956
演劇の回復のために−新劇を創った人々へ
新劇の混乱について
ジャン・アヌイ論−詐術的手法について

Ⅱ 1956—1961
新人の椅子(対談 遠藤愼吾、浅利慶太)
若い劇団の一方向−遠藤愼吾先生へ
新劇にふたたび古典的伝統を(対談 芥川比呂志、浅利慶太)
ジャン・アヌイについて
詩劇ぎらい
『マクベス』における福田恆存氏の失敗
モスクワ芸術座は世界演劇の殿堂か
創作劇の流行
現代演劇の不毛
翻訳劇と創作劇(対談 根村絢子、浅利慶太)
『ひかりごけ』雑考

Ⅲ 1962—1971
演劇界の将来とプロデュース公演−尾崎宏次氏に反論する
十周年の四季と新出発の日生劇場
加藤道夫の神話−演劇の純粋化を求めた一つの魂
日生劇場の昨日と明日
「反演劇」と民藝の舞台創造−劇団民藝講演『ゴドーを待ちながら』
新劇展望 (対談 山崎正和、浅利慶太)
新劇団再結成への提言−全新劇団解散論
演劇製作者の苦しみ−観客への訴え(対談 福田恆存、浅利慶太)
サルトルと演劇をめぐって(鼎談 白井浩司、米村晰、浅利慶太)
新劇のめざすもの−望まれる舞台と客席の対話
稽古のつれづれに
劇団の経営と組織

Ⅳ 1971—1982
これからの演劇−演劇行政に望むスタンダード(対談 野村喬、浅利慶太)
四季がつくりつつあるもの(聞き手=野村喬)
「新劇七十年」を再検討する(対談 山本七平、浅利慶太)
劇団プロデュースの今後 (聞き手=川本雄三)

Ⅴ 1983—1998
ブロードウェイとの出逢い−『ウェストサイド物語』日本初演をめぐって
今、新劇界がかかえている問題点はなにか(鼎談 諏訪正人、根本長兵衛、浅利慶太)
はじめて本当の日本を見せた!!
−ミラノ・スカラ座『マダム・バタフライ』をめぐって(対談 林康子、浅利慶太)
演劇とオペラ、振り返る時(鼎談 林光、阿倍寧、浅利慶太)
「新劇運動」は終わっていない
恥ずべき崇高さ、偉大なる屈辱(対談 阿倍寧、浅利慶太)
四季劇場 竣工式典挨拶

浅利慶太氏の肖像 越見雄二


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