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成熟時代の日米論争

Keio UP選書
成熟時代の日米論争

四六判 256ページ 並製
定価:1,942円+税
ISBN978-4-7664-0646-7(4-7664-0646-X) C1330
奥付の初版発行年月:1996年01月

内容紹介

冷戦終結後、政治・安全保障・金融・産業・貿易等各分野で困難な局面が顕在化している成熟期の日米間の諸課題を、第 1 回慶應国際エグゼクティブ・プログラム( KIEP)の成果をふまえて書き下ろした注目の書。


薬師寺泰三(やくしじ たいぞう)
慶應義塾大学法学部教授。1944年生まれ。慶應義塾大学工学部、東京大学教養学部、マサチューセッツ工科大学大学院政治学科卒(Ph.D.)。ポスト冷戦時代の国際関係を研究。著書に『国際関係理論の新展開』『「無意識の意思」の国アメリカ』他。

添谷芳秀(そえや よしひで)
慶應義塾大学法学部教授。1955年生まれ。上智大学外国語学部、同大学院、ミシガン大学大学院政治学部卒(Ph.D.)。日本の外交・対外関係を中心として、戦後のアジア太平洋地域の国際政治を研究。著書に『日本外交と中国 1945-1972』他。

吉野直行(よしの なおゆき)
慶應義塾大学経済学部教授。1950年生まれ。東北大学経済学部卒、ジョンズホプキンス大学大学院経済学部卒(Ph.D.)。金融財政政策をマクロ経済の視点から研究。著書に『現代日本の金融分析』(共編著)、『税制と財政投融資』(共著)他。

田村次朗(たむら じろう)
慶應義塾大学総合政策学部教授。1959年生まれ。慶應義塾大学法学部、同大学院、ハーバード大学ロースクール卒(LL.M)。独占禁止法と通商法の接点であるマーケット・アクセス等を研究、著書『ストップ・ザ・日米摩擦』(共著)、『こうすればよくなる日本の規制緩和』他。

田中俊郎(たなか としろう)
慶應義塾大学法学部教授。1946年生まれ。慶應義塾大学法学部、同大学院卒。国際政治論、とくに、EUの研究で知られる。KIEP準備委員長。著訳書に『欧州連合』(共著)、『統一ヨーロッパへの道』(監訳)他。

目次

プロローグ なぜ、いまアメリカとの関係か………薬師寺泰蔵
序章 日米関係の再検証………薬師寺泰蔵
多層的で成熟した日米関係
アメリカとはどのような国か
経済大国への道
太平洋国家への転身と日本
冷戦とアメリカの孤立主義
冷戦下の日本とドイツの相違
情報社会と日米関係
日米論争の必要性

第一部 安全保障と国内政治

第一章 安全保障
1 はじめに
2 基調報告(要約)
  ①アジア太平洋におけるアメリカの安全保障政策(エズラ・ヴォーゲル)
  ②冷戦後の日米安全保障関係(國廣道彦)
3 日米安全保障「再定義」への視点
  日米安全保障関係と日本の役割
  日米安全保障関係の意義と行方
  日米安全保障関係と中国
  日米安全保障関係と世論・政治的リーダーシップ
第二章 国内政治
1 はじめに
2 基調報告(要約)
  ①戸惑いの中のアメリカ政治(トーマス・フォーレー)
  ②日本政治の創造的破壊(小島明)
3 国内政治の変動と日米関係
  戦後政治システムの変動
  選挙と政党制
  日米関係への影響

第二部 為替と金融………吉野直行

第三章 為替と日本経済
1 はじめに(日本経済のデータによる概観)
2 基調報告(要約)
  ①「対立」から「協調」の時代へ(内海孚)
  ②「日米構造協議」の重要性(チャールズ・ダラーラ)
3 為替介入と国際協調
  為替市場への政策当局による介入は効果があるか
  国内政策と国際協調との間のトレードオフ関係
  日本の規制緩和は十分に進んでいるか
  日本経済の構造変化の実態
  政府・産業関係の動向

第四章 日本型金融とアメリカ型金融
1 はじめに
2 基調報告(要約)
  ①日本金融業の現状と分析(八城政基)
  ②日本保険市場をめぐって(ダグラス・ヒューム)
3 日本の金融問題とその課題
  住専問題をめぐる不良債権処理方法と国際金融市場での信頼回復
  日本の金融業のサービスの質について
  グローバルな競争力を持つ資本市場の条件
  伝統的な預金・貸出業務に専念した日本の銀行業とその情報開示
  我が国の保険業と系列関係

第三部 情報と産業………田村次朗
第五章 情報化時代の貿易摩擦と競争
1 はじめに
2 基調報告(要約)
  ①「日米貿易摩擦」の質的変化(畠山襄)
  ②政府間協定による「協力」の枠組みを(グレン・S・フクシマ)
  ③マルチメディア時代に求められる新しい法体系(西室泰三)
  ④グローバルに求められる日本の市場開放(ウィリアム・ロス)
3 マクロの視点と政府の役割
  日米経済関係再構築に向けての礎
  貿易摩擦の対象の変化
  情報伝達の不正確さによる日米間の認識のズレ
  企業活動を考慮したルールの必要性
  ルールにもとづく日米企業間競争による摩擦解消

特別講演 日米新時代と日本の役割………橋本龍太郎
  APEC大阪会合の教訓
  アジアの安定と日米安全保障
  規制緩和の着実な進展
  “持続可能な発展”の促進
  異なる文明の創造的共存

エピローグ(座談会) 二十一世紀の日米関係………薬師寺泰三 添谷芳秀 吉野直行田村次朗
  「瓶の蓋」論をめぐって
  転換期の軍事的ジレンマ
  米国孤立主義の危険性
  経済と安全保障のリンケージの危険
  ASEANの対中国観をめぐって
  日米に存在する「構造問題」
  「護送船団方式」をめぐって
  日本金融業の国際競争力低下
  アメリカ民間企業の官民共闘型攻勢
  マルチメディア時代の国際競争力
  建設的競合と普遍的ルール作り
  二十一世紀の日米関係像

KIEPの目指すもの………田中俊郎
第一回慶應インターナショナル・エグゼクティブ・プログラム日米淡島会議参加者名簿


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