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循環型社会をめざして持続可能性の経済学

持続可能性の経済学 循環型社会をめざして

B7 216ページ 並製
価格:2,883円 (消費税:262円)
ISBN978-4-7664-0627-6(4-7664-0627-3) C3033
奥付の初版発行年月:1996年01月 / 発売日:1996年01月上旬

内容紹介

同プロジェクトによる『地球環境経済論』(上・下)に続く 3 冊目。経済的営みと自然環境の保全が両立可能な社会、「持続可能な循環型社会」について経済学的な観点から分析した 9 編の論文を収録した。


新澤 秀則(にいざわ ひでのり)1958年生。大阪大学大学院工学研究科博士課程修了。現在神戸商科大学経済研究所助教授。 

細田 衛士(ほそだ えいじ)1953年生。慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在慶應義塾大学経済学部教授。   

寺出 道雄(てらで みちお)1950年生。慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在慶應義塾大学経済学部教授。

天野 明弘(あまの あきひろ)1934年生。ロチェスター大学大学院博士課程修了。現在関西学院大学総合政策学部教授。

山口 光恒(やまぐち みつつね)1939年生。慶應義塾大学経済学部卒業。現在東京海上火災保険株式会社理事。グリーンコミティ事務局長。

竹内 憲司(たけうち けんじ)1969年生。現在京都大学大学院経済学研究科博士課程。日本学術振興会特別研究員。

島本美保子(しまもと みほこ)1965年生。慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在法政大学社会学部専任講師。

赤尾 健一(あかお けんいち)1962年生。京都大学大学院農学研究科博士課程修了。現在早稲田大学社会学部専任講師。

吉田 文和(よしだ ふみかず)1950年生。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在北海道大学経済学部教授。

目次

はじめに
第Ⅰ部 循環型社会の制度分析
第1章 排出許可証取引制度………新澤 秀則
1.序
2.排出規制の効率性と政策手段
3.排出許可証取引の理論
4.米国における排出許可証取引を用いたプログラム

第2章 環境保全における民間非営利団体の役割………細田 衛士
1.はじめに
2.NIRAレポートの批判的検討
3.NPO・NGOの機能分析
4.いくつかの事例について
5.おわりに——今後の課題

第3章 伝統中国における自然環境と国家………寺出 道雄
1.はじめに
2.環境のゆらぎと国家——消極的対応
3.環境のゆらぎと国家——積極的対応
4.環境のゆらぎと王朝のゆらぎ

第Ⅱ部 国際経済と環境保全
第4章 アジア地域における二酸化炭素排出動向ならびに排出抑制の2次的利益………天野 明弘
1.序論
2.マン=リチェルズ・モデルの概要
3.標準ケースおよび排出削減ケースの結果
4.アジア地域における二酸化炭素排出削減の2次的利益

第5章 自由貿易と環境保護の両立………山口 光恒
1.問題の所在——地球サミットからWTOへ
2.問題の背景と具体的事例
3.自由貿易と環境保護の両立可能性
4.環境基準の差と国際競争力
5.国際環境協定と自由貿易

第6章 国際的環境問題における協力と非協力………竹内 憲司
1.はじめに
2.効率性
3.公平性
4.展望

第7章 森林保護政策の木材貿易モデルによるインパクト分析の現状………島本美保子
1.序——森林破壊と木材貿易
2.木材需給関数の実証モデルの概要
3.林産物部門のマクロモデル及び貿易モデル
4.森林に関する環境政策が木材貿易に与えるインパクトの分析
5.結語

第Ⅲ部 自然環境の評価と費用負担
第8章 環境資産の価値と評価手法………赤尾 健一
1.はじめに
2.判断基準
3.価値評価手法
4.不確実性と不可逆性
5.おわりに

第9章 蓄積汚染と汚染者負担の原則——重金属汚染を中心に——………吉田 文和
1.はじめに
2.農用地土壌汚染防止法と公害防止事業費事業者負担法
3.ニ法による土壌汚染対策事業
4.神通川流域の土壌汚染対策事業
5.金属鉱業等鉱害対策特別措置法と金属鉱業事業団
6.むすび


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