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  アメリカ合衆国大統領選挙の研究

慶應義塾大学法学研究会叢書62
アメリカ合衆国大統領選挙の研究   

B7 452ページ 上製
価格:6,930円 (消費税:630円)
ISBN978-4-7664-0623-8(4-7664-0623-0) C3031
奥付の初版発行年月:1996年01月 / 発売日:1996年01月上旬

内容紹介

1960年代末から加速したアメリカにおける政治改革により、大統領選挙制度の改革及び運営の実態は著しく変化した。1960年代末から92年までの大統領選挙をその時代時代に書かれた論文・評論で分析する。


目次


第一部 選挙制度、政党、有権者
第一章 大統領選挙人団制の成立——建国父祖による大統領選出の構想と現実——
一 はじめに
二 新しい行政首長を求めて
三 国家議会による選出案
四 人民による直接選挙案
五 選挙人による選出案——大統領選挙人団制の成立
六 結び——建国父祖による大統領選出の構想と現実

第二章 大統領選挙人団制の問題点と改革論
一 はじめに
二 第三党進出の脅威
三 現行制度へ向けての発展と問題点
四 改革案の検討——選挙人区制—比例分配制—直接選挙制
五 結び

第三章 大統領予備選挙制の問題点——その長所と欠陥——
一 はじめに
二 大統領予備選挙制の導入とその消長
三 大統領予備選挙制の長所と欠陥
四 結び

第四章 都市化と政界再編
一 はじめに
二 都市化の第一段階——共和党優位の確立へ
三 都市化の第二段階——大都市化—民主党優位の確立へ

第五章 アメリカ政治における郊外——都市化の第三段階としての郊外化と政界再編——
一 はじめに
二 郊外における政党支持をめぐる二つの仮説
三 仮説の検討
四 結び

補論
一 ケヴィン・P・フィリップス 著
  『出現しつつある多数派としての共和党』をめぐって(紹介と批評)
  Kevin P. Phillips
  The Emerging Republican Majority
二 リチャード・M・スキャモン、ベン・J・ワッテンバーグ共著
  『真の多数派』をめぐって(紹介と批評)
  Richard M. Scammon and Ben J. Wattenberg
  The Real Majority

第六章 有権者の態度変化
一 一九五〇年代の有権者
二 脱政党化現象
三 イッシュー志向型の投票者
四 政治不信
五 有権者の態度変化とアメリカの政党

第二部 一九六〇年以降の各大統領選挙
資料 大統領選挙の仕組み
一 米国大統領の座
二 正、副大統領の被選挙資格
三 大統領選挙の行われる年、立候補の時期
四 大統領候補者指名過程
五 アメリカ的な代議員の選出方法
六 全国党大会
七 本選挙——大統領選挙人団による間接選挙
八 大統領選挙人団制に伴う選挙戦略

第七章 一九六〇年のアメリカ大統領選挙——カトリック系大統領出現の政治史的意義——
一 はじめに
二 アメリカ政治史におけるカトリック問題の史的考察
三 一九六〇年の選挙における宗教団要因
四 結び

第八章 一九六四年のアメリカ大統領選挙——ゴールドウォーター現象の分析——
一 はじめに
二 ゴールドウォーターの台頭——共和党のディレンマ
三 選挙戦の分析
四 結び

第九章 一九六八年のアメリカ大統領選挙——民主党の分裂と少数派大統領共和党ニクソンの登場——

第一〇章 一九七二年のアメリカ大統領選挙——マクガヴァン進出の背景と意義——

第一一章 一九七六年のアメリカ大統領選挙
一 ジミー・カーターの登場
二 フォード大統領の不人気
三 目立つ有権者の保守化傾向
四 関心は失業とインフレに
五 興味深いテレビ討論の帰趨

第一二章 一九八〇年のアメリカ大統領選挙
一 はじめに
二 不人気のカーター大統領——大統領のリーダーシップを挫くもの
三 保守ムードのアメリカ——R.レーガン台頭の背景
四 無所属候補アンダーソン——選択の提供か攪乱か
五 混沌とした選挙戦の行方
六 レーガンの弱みと強み
七 カーターの強みと弱み

第一三章 一九八四年のアメリカ大統領選挙の結果と分析
一 一九八四年大統領選挙の特徴
二 レーガン大勝の背景と戦術
三 大統領選挙投票内容の分析
四 連邦議会選挙
五 州知事選挙、州議会選挙
六 結び

第一四章 一九八八年のアメリカ大統領選挙にみる民主党の苦悩——守勢に立つリベラリズム——

第一五章 一九九二年のアメリカ大統領選挙と今後の日米関係——保守主義からリベラリズムへの転換か——

あとがき


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