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全人的な発達をめざして病気の子どもの理解と援助

病気の子どもの理解と援助 全人的な発達をめざして

B7 290ページ 並製
価格:1,708円 (消費税:155円)
ISBN978-4-7664-0584-2(4-7664-0584-6) C2037
奥付の初版発行年月:1988年01月 / 発売日:1988年01月上旬

内容紹介

長期または一生にわたる病気をもつ子どもの発達を援助し、生きがいある充実した生活へと向かわせるため、父母・学校関係者などが必要とする正しい知識について、7 人の専門家が詳述している。


(平成六年四月現在、執筆順)
岡 茂 京都教育大学 教授
小畑 文也 筑波大学心身障害学系 講師
藤田 和弘 筑波大学心身障害学系 教諭
宮崎 昭 筑波大学附属桐が丘養護学校 教諭
中井 滋 宮城教育大学 助教授
山本 昌邦 横浜国立大学教育学部 教授
近藤 久史 国立特殊教育総合研究所病弱教育研究部 主任研究官

目次

はじめに
第一章 病気の子どもと人生
第一節 病気の子どもと健康
(1)健康の概念
(2)健康への希求
第二節 生きる幅の拡大
(1)様々な代償
(2)健康・正常さへの接近
(3)身体面の代償
(4)精神面の独自の活動
第三節 病気の子どもと人生
(1)病気の子どもをもつ両親への助言
(2)人生への影響と病気の子どもへの助言
(3)いかに生きるか

第二章 子どもの発達と病気
第一節 幼児期の子どもの発達と病気
(1)幼児期における「からだ」、「病気」の概念の発達
(2)病気と幼児の情緒的発達
(3)経験の制限と知性の発達
第二節 学童期の子どもの発達と病気
(1)学童期における身体と病気の理解
(2)死の理解と不安
(3)学童期の病気と劣等感
(4)ストレスと病気への対処
第三節 青年期と病気
(1)病気の青年の身体像と自己像
(2)死にゆく青年の心理
(3)病気の青年の防衛機制

第三章 病気の子どもの環境と教育
第一節 病気の子どもの環境をとらえる視点
(1)病気の子どもの環境をどのようにとらえるか
(2)システム理論の見方
(3)地域社会とコミュニティ心理学
第二節 病気の子どもと家族の心理
(1)病気の告知と親の混乱
(2)病気の子どもの親子関係
(3)病気の子どもとその他の家族関係
(4)家族に対する援助に当たって
第三節 病気の子どもの教育と地域社会
(1)病気の子どもの教育
(2)学校と家庭との連携
(3)学校と病院との連携
(4)地域社会の中での病気の子ども

第四章 病気の子どもの医療と保健
第一節 病気の変遷
(1)痘瘡
(2)コレラ
(3)肺結核
第二節 子どもの病気の特質
(1)子どもの病気の種類
(2)病気の特質
第三節 病気の子どもにかかわる人々の役割
(1)病気とリハビリテーション
(2)リハビリテーション・スタッフの役割

第五章 病気の子どもと運動
第一節 運動の意義と特性
(1)運動の意義
(2)子どもの生活と運動
(3)運動の種類と特性
第二節 運動実践上の観点
(1)病気と運動
(2)指導上の配慮
(3)運動興味の傾向
(4)腰痛症の予防
第三節 運動の実際
(1)運動の積極的な実践が可能な場合
(2)運動の実践に制限のある場合
(3)運動機能に障害がある場合

第六章 病気の子どもと授業
第一節 授業での病気の子どもの自己表現
(1)授業の場の意味
(2)自己表現の様態
第二節 授業での教師の発問分析
第三節 授業での教師と病気の子どもとの共有の世界の創出

執筆者紹介


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