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地球環境経済論(上)

地球環境経済論(上)

B7 268ページ 並製
価格:2,990円 (消費税:272円)
ISBN978-4-7664-0575-0(4-7664-0575-7) C3033
奥付の初版発行年月:1994年01月 / 発売日:1994年01月上旬

内容紹介

第一線で活躍中の研究者を招き慶應大学経済学部で開講された本書同名の講義は、大学内外で大きな反響をよんだ。本書はこの講義をもとに編集。上巻は地球自然環境に起こりつつある現象面をとりあげる。


(掲載順)
小林 光(こばやし ひかる)
1949年生。慶應義塾大学経済学部卒。現在環境庁企画調査局環境計画課長。
西岡 秀三(にしおか しゅうぞう)
1939年生。東京大学大学院機械工学科博士課程修了。現在環境庁国立環境研究所地球環境研究センター総括研究管理官。
秋元 肇(あきもと はじめ)
1940年生。東京工業大学大学院博士課程修了。現在東京大学先端科学技術研究センター教授。
笹野 泰弘(ささの やすひろ)
1952年生。東北大学大学院理学研究科修士課程修了。現在環境庁国立環境研究所地球環境グループ総合研究官。
熊崎 実(くまざき みのる)
1935年生。三重大学農学部卒。筑波大学農林学系教授。
松本 聰(まつもと さとし)
1940年生。東京大学大学院農学研究科博士課程修了。現在東京大学農学部教授。
金子与止男(かねこ よしお)
1953年生。東京大学大学院農学系研究科博士課程修了。現在グローバル・ガーディアン・トラスト企画部長。
渡辺 正孝(わたなべ まさたか)
1945年生。アメリカ・マサチューセッツ工科大学大学院博士課程修了。現在環境庁国立環境研究所水土壌圏環境部長。
清水 浩(しみず ひろし)
1947年生。東北大学大学院応用物理博士課程修了。現在環境庁国立環境研究所地球環境研究グループ総合研究官。
吉田文和(よしだ ふみかず)
1950年生。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在北海道大学経済学部教授。
後藤 典弘(ごとう すけひろ)
1939年生。アメリカ・ウィスコンシン大学大学院化学工学博士課程修了。現在環境庁国立環境研究所社会環境システム部長。

細田 衛士(ほそだ えいじ)
1953年生。慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在慶應義塾大学経済学部教授。
寺出 道雄(てらで みちお)
1950年生。慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在慶應義塾大学経済学部教授。

目次

はじめに
Ⅰ.概論………小林 光
1.はじめに
2.自然資源の採取に伴う環境問題
3.環境への不要物廃棄に伴う問題
4.地球環境問題が社会問題化した背景とその解決の困難さ
5.地球環境問題と足元の日本経済社会との関係

Ⅱ.地球温暖化………西岡 秀三
1.概説
2.温暖化の理論と実証
3.温暖化の予測
4.人間活動への影響
5.対応策
6.何が問われているのか

Ⅲ.酸性雨………秋元 肇
1.はじめに
2.酸性雨の生成のメカニズム
3.地球規模での人為起源SO2、NOxの放出量
4.アジアにおけるSO2、NOxの放出量
5.アジアにおける酸性物質の沈着
6.酸性雨の影響と対策

Ⅳ.オゾン層破壊………笹野 泰弘
1.はじめに
2.日本上空のオゾン層は今、どうなっているか
3.オゾン層破壊問題の構図
4.オゾン濃度分布の決まり方
5.オゾン層の将来予測
6.おわりに

Ⅴ.破壊される熱帯林………熊崎 実
1.加速する熱帯林の消失
2.熱帯湿樹林の消失にみる地域差
3.フィリピンの森林荒廃
4.誤った森林開発政策
5.移動耕作と入植
6.伝統的な森林管理体制の崩壊
7.熱帯林の消失・劣化の背景

Ⅵ.砂漠化………松本 聰
1.砂漠のイメージ
2.砂漠化の認識
3.砂漠化とは何か
4.砂漠化の原因
5.砂漠化の進行の検地
6.砂漠化防止への対応策

Ⅶ.野生生物の減少………金子与止男
1.はじめに
2.生物の絶滅とその原因
3.絶滅の危機にある種
4.野生生物のもつ価値
5.ワシントン条約について
6.規制から利用へ
7.アフリカゾウの保護
8.ワニの保護
9.持続可能な利用を妨げるもの
10.持続可能な社会をめざして

Ⅷ.地域環境における海洋の役割………渡辺 正孝
1.はじめに
2.海洋における熱貯留・熱輸送
3.海洋の物質循環
4.閉鎖実験生態系と地球システムの保全戦略

Ⅸ.環境と技術………清水 浩
1.はじめに
2.地球環境問題
3.温暖化対策研究の筋道
4.日本の二酸化炭素排出構造
5.二酸化炭素削減のための対策
6.二酸化炭素抑制技術の具体例
7.まとめ

Ⅹ.ハイテク汚染………吉田 文和
1.「ハイテク汚染」とは
2.シリコンバレーのハイテク汚染
3.半導体産業の実態
4.日本のハイテク汚染
5.ハイテク汚染から環境を守るために

ⅩⅠ.廃棄物問題−地球環境保全とリサイクル社会の構築−………後藤 典弘
1.はじめに
2.地球環境問題の根本原因
3.地球環境保全への取り組み方向
4.リサイクル社会の青写真
5.リサイクル社会への第一歩
6.持続可能な産業活動−川上からのアプローチ
7.おわりに


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