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肢体不自由教育を考える障害児と教育その心

障害児と教育その心 肢体不自由教育を考える

B7 208ページ 並製
価格:2,350円 (消費税:214円)
ISBN978-4-7664-0558-3(4-7664-0558-7) C3037
奥付の初版発行年月:1994年01月 / 発売日:1994年01月上旬

内容紹介

肢体不自由教育の実践・研究・指導のを30年を歩んできた著者が、子ども一人ひとりを大切にする温かい視点で障害児教育全体と肢体不自由教育のあり方を見渡し、わかりやすくまとめたものである。


村田 茂(むらた しげる)
昭和三二年(一九五七) 東京教育大学教育学部教育学科卒業
昭和三八年(一九六三) 東京学芸大学臨時養護学校教員養成課程修了
公・私立小学校教諭、東京教育大学教育学部附属桐が丘養護学校教諭、文部省初等中等教育局特殊教育課専門職員、国立特殊教育総合研究所肢体不自由教育研究室長、国立久里浜養護学校長、国立特殊教育総合研究所肢体不自由教育研究部長等を経て、平成六年四月、筑波大学教授・同学附属桐が丘養護学校長(併任)

主な著書
欧米と日本の特殊教育——その制度と現状(共編著、慶應通信、昭和四十八年)
脳性まひ児の養護・訓練——動作訓練の実際(共編著、慶應通信、昭和五十一年)
日本の肢体不自由教育——その歴史的発展と展望(慶應通信、昭和五十二年)
発達を促す遊びの指導——重度障害児のために(共編著、学習研究社、昭和五十四年)
PREB学習レディネス診断検査法(共著、慶應通信、昭和五十四年)
肢体不自由教育講座第一巻——教育原理(共編著、日本肢体不自由児協会、昭和五十五年)
運動障害児のための自作教材・教具の工夫(共編著、教育出版、昭和五十五年)
肢体不自由教育講座第四巻——養護・訓練(共編著、日本肢体不自由児協会、昭和五十九年)
証言で綴る戦後肢体不自由教育の発展(共編著、二本肢体不自由児協会、平成四年)
動作訓練入門——養護学校現場でどう生かすか(監修・共著、日本肢体不自由児協会、平成五年)
動作法ハンドブック——初心者のための技法入門(共編著、慶應通信、平成五年)

目次

序章 障害児とその教育を考える
一、障害児にとってかけがえのない人生
二、障害児の教育をめぐる立て前と本音
三、教育の真髄を教えてくれた障害児たち

第一章 通常の学級で肢体不自由児を担任したとき
一、肢体不自由児を担任する
二、肢体不自由児を理解する
三、肢体不自由児指導の工夫
四、肢体不自由児を含んだ学級経営

第二章 肢体不自由教育の仕組
一、肢体不自由の定義とその原因
二、肢体不自由教育の制度
三、肢体不自由教育の概要

第三章 肢体不自由児の指導上の問題
一、脳性まひ児等の指導上の諸問題
二、脳性まひ児の発達とつまずき
三、指導上の困難点と発達上の問題

第四章 教材・教具の工夫
一、脳性まひ児等をめぐる学習指導の基本的問題
二、教材・教具工夫の観点

第五章 養護・訓練の意義
一、養護・訓練改訂の要点
二、心身の調和的発達の基盤を培う
三、一人一人に即した課題を捉える

第六章 障害を克服する心
一、障害児をめぐって
二、人間との出会い
三、障害克服はただのスローガンか
四、障害を生むのは障害だけ
五、養護・訓練の指導
六、障害児をきたえるということ

第七章 障害児と教師
一、障害児の受容
二、肢体不自由児に応じた配慮
三、交流教育
四、教師の在り方

第八章 学校と家庭の協力
一、学校と家庭の協力の意義
二、学校と家庭の協力の在り方
三、学校と家庭の協力の具体的方策

第九章 肢体不自由教育の歴史
一、肢体不自由教育成立の背景
二、肢体不自由教育の萌芽
三、肢体不自由教育の発足
四、肢体不自由教育の展開

第十章 療育と学校教育
一、療育の意義
二、療育及びリハビリテーションの機能
三、療育における学校の役割

第十一章 特殊教育と実践研究
一、教育実践に役立つ研究
二、学校研究
三、学級担任教師が主体で行う研究
四、事例研究

第十二章 特殊教育の動向と課題
一、心身障害児と学校教育
二、養護学校教育義務制実施以後の動向
三、特殊教育施策の課題
あとがき
著者略歴


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