大学出版部協会

 

道徳的自立をめざしてリコーナ博士の子育て入門

リコーナ博士の子育て入門 道徳的自立をめざして

B7 480ページ 上製
価格:4,290円 (消費税:390円)
ISBN978-4-7664-0405-0(4-7664-0405-X) C1037
奥付の初版発行年月:1988年01月 / 発売日:1988年01月上旬

内容紹介

子どもを自立した善悪を判断できる人間に育てるために、両親や教師がとるべき方策とは何か。著者はコールバーグの道徳性発達段階理論の上に明快で具体的な育児論を展開する。全国学校図書館協議会選定図書。


著者紹介(訳者注 本書出版時におけるもの)
 トーマス・リコーナ(Thomas Lickona)博士は発達心理学者であって教育学者でもあります。彼は道徳性の発達分野では国際的に尊敬されている権威者です。現在はコートランドのニューヨーク州立大学教育学教授の要職にあり、教員養成の分野で全国研究奨励金による研究をすすめています。また、若い人たちの道徳性の発達に関わっている親、公立学校教師、宗教教育者、そしてその他のグループ等のさまざまな研修会やワークショップに忙しい講師の役もこなしています。
 リコーナ博士の十三年間にわたる成人教育や教師養成面での働きは、家庭カウンセラーとしての経験やハーバード大学道徳教育センターおよび全国の学校のコンサルタントとしての経験も含んでいます。彼はPh.Dの学位をアルバニイのニューヨーク州立大学から授与され、以来子どもの道徳的な理解の発達研究をすすめています。著書としては「Moral Development and Behavior(道徳性の発達と行動)」があり、これは大学院での研究に広く用いられています。彼は奥さん、二人の息子と共にニューヨーク州のコートランドに住んでいます。

訳者紹介
三浦 正(みうら まさし)
1934年、秋田県に生まれる。青山学院大学卒業、国際基督教大学大学院修了、南メソジスト大学パーキンス神学校(1974年、1979年)留学(キリスト教教育専攻)。
現在、静岡英知学院大学学長。
著書 『日本人のニヒルと無』(小林公一と共著)、『教会教育ハンドブック』(一部執筆)、その他。
訳書 『子どもの成長とキリスト教教育』、『宗教教育の歴史』——人とその教育論——

目次

日本のみなさまへ
感謝のことば
著者紹介

第1部 りっぱな子どもを育てるための道徳性の発達アプローチ
第1章 りっぱな子どもを育てる

第2部 道徳性の発達の基礎設定——誕生から三歳まで——
第2章 乳児・道徳性の発達の始まり
第3章 一歳児・自立への第一歩
第4章 二歳児・最初の自立宣言
第5章 三歳児・分離から行動を共にすることへ

第3部 道徳的なものの考え方の段階を通じて、子どもをどのように助成していったらよいでしょうか——就学年齢前児童からおとなに至るまで——
第6章 段階0・「私の願っていることが実現すれば、それは正しい行為です」
第7章 段階1・「人は言われたとおりのことをすべきです」
第8章 段階2・「私がそれをして何の得になるのですか」
第9章 段階3・「他の人たちは私をどんなふうに思っているかしら」
第10章 段階4・「みんながそれをしたらどうなるでしょうか」
第11章 段階5・「ひとりひとりの人間の権利を尊重しましょう」

第4部 あらゆる年代と段階を経由する問題
第12章 子どもとの話し合いのしかた
第13章 もめごとに対する公正アプローチ
第14章 子どもと共に考えるための「命令せず質問する」方法
第15章 話して教えましょう
第16章 テレビは道徳の教師になっています——テレビへの対応のしかた
第17章 性
第18章 麻薬と飲酒、喫煙

付録A・段階理論を支える研究
付録B・子どもの道徳的なものの考え方をひき出す方法
付録C・食事時の「アビイさん今日は」相談欄の用い方
付録D・道徳的な価値観を形成する児童用図書文献解題

人名索引
訳者あとがき


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。