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ドイツの文化史と都市史のはざまでビールを〈読む〉

ビールを〈読む〉 ドイツの文化史と都市史のはざまで

四六判 268ページ 上製
価格:3,300円 (消費税:300円)
ISBN978-4-588-27620-0 C0022
奥付の初版発行年月:2013年01月 / 発売日:2012年12月下旬

内容紹介

1516年に発布されたビール「純粋条例」が、500年近くを経た現在も生きている国=ドイツの地ビールを求めて、ミュンヘンやケルンなどの大都市から知られざる小さな町までを訪ね、ビールを手がかりに、その町の文化や歴史を読み解く一方、文化史と都市史の小道をたどりつつ、ドイツビールの歴史と現在を読む。さまざまな人物や伝説をめぐるエピソードの中から、麦とホップの香り立つエッセイ。

著者プロフィール

森 貴史(モリ タカシ)

1970年大阪府生まれ.Dr. phil.(ベルリン・フンボルト大学).現在,関西大学文学部(文化共生学専修)教授.
〈主要著書・訳書〉
“Klassizierung der Welt. Georg Forsters Reise um die Welt.”(単著,Rombach Verlag,2011年)
『ヨーロッパ・ジェンダー文化論』(共編著,明石書店,2011年)
『文化共生学ハンドブック』(共著,関西大学出版部,2008年)
『知のナヴィゲーター』(共著,くろしお出版,2007年)
『ドイツ語が織りなす社会と文化』(共編著,関西大学出版部,2005年)
『カンパーの顔面角理論』(個人訳,関西大学出版部,2012年)
『ゲオルク・フォルスター・コレクション』(共訳,関西大学出版部,2008年)
『中世ヨーロッパ放浪芸人の文化史』(共訳,明石書店,2006年)

藤代 幸一(フジシロ コウイチ)

1932年東京都生まれ.現在,東京都立大学名誉教授.
〈主要著書・訳書〉
『デューラーを読む』(単著,法政大学出版局,2009年)
『アンデルセンの〈詩と真実〉』(単著,法政大学出版局,2002年)
『〈死の舞踏〉への旅』(単著,八坂書房,2002年)
『記号を読む旅』(単著,法政大学出版局,1986年)
『ハンス・ザックス謝肉祭劇全集』(共訳,髙科書店,1994年)
『中世の旅』(個人訳,法政大学出版局,1989年)
『ある首斬り役人の日記』(個人訳,白水社,1987年)
『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら』(個人訳,法政大学出版局,1979年)

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

 まえがき(森 貴史)

1 帝国自由都市のビール──ニュルンベルク

2 ヴェストファーレンのピルス──ヘアフォート

3 オイレンシュピーゲルの町──アインベック

4 巨大記念碑と火酒の町──デトモルト

5 水郷と大聖堂と燻製ビールと──バンベルク

6 ブラウンシュヴァイガー・ムメの伝説──ブラウンシュヴァイク

7 ゴーゼと鉱山の町──ゴスラー

8 ドナウの畔にて──レーゲンスブルク

9 消えたビールの町──ふたつのナウムブルク

10 ゲーテの愛したビール──バート・ケストリッツ

11 大聖堂とケルシュの町──ケルン

12 世界最古の醸造所を訪ねて──フライジング

13 ベルリーナー・ヴァイセの町──ベルリン

14 竜退治の祝祭劇──フルト・イム・ヴァルト

15 ビール純粋条例──ミュンヘン

  Appendix
  参考文献
  あとがき(藤代幸一)


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