大学出版部協会

 

かるた

ものと人間の文化史173
かるた

四六判 366ページ 上製
価格:3,850円 (消費税:350円)
ISBN978-4-588-21731-9 C0321
奥付の初版発行年月:2015年11月 / 発売日:2015年11月上旬

内容紹介

安土桃山時代にポルトガルから伝来した〈かるた〉は、二百年余の鎖国の間に、当時の美術・文芸・芸能を幅広く取り入れ、〈和紙〉や〈和食〉にも匹敵する独自の日本文化として発展した。本書は、山口吉郎兵衛らの先行研究をふまえ、それを逐一検証して誤りを正しつつ、自身の厖大なコレクションをも駆使して、〈いろはかるた〉や〈百人一首〉から賭博用具まで、〈かるた文化〉の全体像を描き出す。

著者プロフィール

江橋 崇(エバシ タカシ)

1942年に生まれる。1966年、東京大学法学部卒業。法政大学法学部教授(憲法学)を経て、現在、同大学名誉教授。遊戯史学会副会長。
著書に『花札』(ものと人間の文化史167、法政大学出版局)、『「官」の憲法と「民」の憲法』(信山社)、『外国人労働者と日本』(岩波ブックレット)、『市民主権からの憲法理論』(生活社)。共編著に『外国人労働者と人権』『グローバル・コンパクトの新展開』『企業の社会的責任経営』『東アジアのCSR』(以上、法政大学現代法研究所発行/法政大学出版局発売)、『外国人は住民です』 『人権政策学のすすめ』(以上、学陽書房)、『象徴天皇制の構造』(日本評論社)、『岩波講座現代の法』(岩波書店)、監修に『図説カルタの世界』(大牟田市立三池カルタ記念館)、『麻雀博物館大図録』(竹書房)、『総合的学習に役立つくらしと国の省庁』(小峰書店)。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

はじめに

第1章 カルタ日本に上陸す
第2章 日本化するカルタ
第3章 日本式かるたの誕生
第4章 賭博カルタ文化の開花
第5章 かるた文化の全盛
第6章 かるたの近代
第7章 かるたの現在

おわりに
索引

注)本書中では、海外から伝来した遊技、カードとその後継のものを「カルタ」と表記し、日本で生まれた日本式の遊技とカードをそれと区別して「かるた」と表記しています。


一般社団法人 大学出版部協会 Phone 03-3511-2091 〒102-0073 東京都千代田区九段北1丁目14番13号 メゾン萬六403号室
このサイトにはどなたでも自由にリンクできます。掲載さ>れている文章・写真・イラストの著作権は、それぞれの著作者にあります。
当協会 スタッフによるもの、上記以外のものの著作権は一般社団法人大学出版部協会にあります 。