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なぜ哲学するのか?

叢書・ウニベルシタス1001
なぜ哲学するのか?

四六判 212ページ 上製
価格:2,200円 (消費税:200円)
ISBN978-4-588-01001-9 C1310
奥付の初版発行年月:2014年03月 / 発売日:2014年03月上旬

内容紹介

フランス現代思想でも特に、哲学、政治、経済、美学など多方面にわたる理論的・実践的活動で知られるリオタールが、大学教養課程の学生を対象にして行った四回の講義を収録。〈哲学とは何か〉という問いに対して、〈哲学する〉という実践から真摯に応答し、〈現代思想〉の最もラディカルな真髄に迫る。これから哲学を学ぶ人はもちろん、哲学を教える人にとっても、最良の哲学入門講義が、いま開講する。

著者プロフィール

ジャン=フランソワ・リオタール(リオタール ジャン フランソワ)

ジャン=フランソワ・リオタール(Jean-François Lyotard)
1924年、ヴェルサイユに生まれる。現象学とマルクス(そして後にフロイト)を思想的源泉とし、それらの批判的再検討を通じて政治、経済、哲学、美学など多方面にわたる理論的・実践的活動を展開し、20世紀後半のフランスを代表する思想家・哲学者として広く知られる。ジル・ドゥルーズやフランソワ・シャトレとともにパリ第Ⅷ大学教授を務め、ジャック・デリダとともに国際哲学院を設立し、学院長も務めた。1998年4月死去。邦訳された著書に、『現象学』(白水社、文庫クセジュ)、『ポストモダンの条件──知・社会・言語ゲーム』、『聞こえない部屋──マルローの反美学』(以上、水声社)、『こどもたちに語るポストモダン』(ちくま学芸文庫)、『インファンス読解』(未來社)、『リオタール寓話集』、『ハイデガーと「ユダヤ人」』(以上、藤原書店)、『言説、形象(ディスクール、フィギュール)』、『リビドー経済』、『震える物語』〔ジャック・モノリと共著〕、『異教入門──中心なき周辺を求めて』、『文の抗争』、『知識人の終焉』、『熱狂──カントの歴史批判』、『非人間的なもの──時間についての講話』、『遍歴──法、形式、出来事』(以上、法政大学出版局)などがある。

松葉 祥一(マツバ ショウイチ)

1955年生まれ。神戸市看護大学教授。メルロ=ポンティをはじめとする哲学思想研究と同時に、身体論、社会共同体論、臨床医学といった領域での実践を通して様々な社会問題の現場とも積極的に関わる。著書に、『哲学的なものと政治的なもの──開かれた現象学のために』(青土社)、『ナースのための実践論文講座』(人文書院)など。翻訳書に、ジョナサン・コール『スティル・ライヴズ──脊髄損傷と共に生きる人々の物語』(法政大学出版局、共監訳)、ジャック・デリダ『友愛のポリティックス』(みすず書房、共訳)、『触覚──ジャン=リュック・ナンシーに触れる』(青土社、共訳)、タハール・ベン・ジェルーン『娘に語る人種差別』(青土社)、ジャック・ランシエール『民主主義への憎悪』(インスクリプト)などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

刊行者による謝辞
序文 コリンヌ・エノドー
編者による注

第一講 なぜ欲望するのか?
第二講 哲学と起源
第三講 哲学の言葉について
第四講 哲学と活動について

訳注
訳者解説「欲望する哲学──法・形式・出来事」 松葉祥一
訳者後書き

関連書

J.-F.リオタール著/合田正人監修/三浦直希訳『言説、形象』
J.-F.リオタール著/原田佳彦・清水正訳『知識人の終焉』
J.-F.リオタール著/篠原資明・他訳『非人間的なもの』


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