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学生のためのAccess

学生のためのAccess

B5判 132ページ 並製
価格:1,870円 (消費税:170円)
ISBN978-4-501-53070-9(4-501-53070-7) C3055
奥付の初版発行年月:1999年11月 / 発売日:1999年11月中旬

内容紹介

 Accessの基本操作からテーブルの作成,クエリ,フォーム,レポートの作成,マクロまで幅広く網羅し,重要項目を精選して解説。例題演習形式により実務的な能力を身につけることができる。Access2000対応。

前書きなど

 パソコンを使ってデータの処理を行うときに,ソフトウェアとともに重要なものはデータである。大量のデータを蓄積し整理して,必要に応じてデータの検索や抽出などの処理をコンピュータで行いやすい形にしたものをデータベースという。データベースの管理を行うソフトウェアをデータベース管理システム(DataBase Managment System:DBMS)という。パソコンで利用できるDBMSには,桐,dBASEなどがある。本書では,DBMSとして最もよく用いられている「Microsoft Access2000 for Windows](以下Access)を取り扱う。Accessは,ビジネスソフトとして高い評価を得ている「Microsoft Office2000」を構成するソフトの一つである。したがって,Accessは,Officeを構成するExcelやWordなどとのデータのやりとりが容易にできる。
 Accessには,次のような機能がある。

①レコードの検索・抽出・並べ替え・計算・集計ができる
②クエリを使って,複数のテーブルを関連付けてさまざまの処理を行うことができる。
③フォームを使って,テーブルのデータを表形式や単票形式で入力したり表示することができる。
④表形式やフォーム形式でテーブルやクエリを印刷することができる
⑤マクロを使って,頻繁に行う処理を自動化し,ワンタッチで行うことができる。
⑥モジュールによりプログラムを作成し,複雑な処理を行うことができる。

 Accessでは,バージョンアップを重ねるごとに多くの便利な機能が次々と加えられ使いやすくなってきた。これらの機能のすべてを学習するのは,困難であり,またその必要もない。本書では,ぜひとも必要な項目を精選した。これだけ学習しておけば,日常のデータ処理において困ることはほとんどないだろう。本書では,よく使う事項,比較的やさしい事項から順に学習できるように配列したので,学習した範囲内でそれなりのデータ処理ができるはずである。本書でも例題として取り上げた住所録や図書台帳などは,十分に実用に耐えるものである。
 本書では,大学・専門学校・高等学校などで情報教育・OA教育を行う場合のテキストとして執筆したものであるが,初心者のための独習書としても使えるよう配慮した。本書で学習したことは,卒業し社会に出てからも実際に役に立てていただけるものと思う。
 最後に,本書の執筆を勧めていただいた東京電機大学出版局編集課長の植村八潮さんおよびいろいろな助言をいただき編集の労をとっていただいた松崎真理さんに感謝の意を表したい。

 平成11年12月

著者記す


目次

第1章 Accessの基礎
  (1)リレーショナルデータベースの概要
  (2)Microsoft OfficeとAccess
  (3)Accessの構成
  (4)Accessの機能
  (5)データベース作成の手順
  (6)Accessの起動と終了
第2章 Accessの基本操作
  (1)テーブルの作成
  (2)レコードの並べ替え
  (3)レコードの検索
  (4)レコードの抽出
  (5)テーブルの印刷
  章末問題2
第3章 テーブルの作成
  (1)データシートビューによるテーブルの作成
  (2)デザインビューによるテーブルの作成
  (3)データの編集
  (4)データの検索と置換
  (5)フィールドの編集
  (6)データ書式の設定
  (7)既定値・値要求の設定
  (8)入力内容の制限
  (9)選択肢からのデータ入力
  章末問題3
第4章 データシート表示の調整
  (1)列幅の調整
  (2)行の高さの調整
  (3)フィールドの固定表示
  (4)フィールドの非表示
  章末問題4
第5章 クエリ
  (1)クエリとリレーションシップ
  (2)選択クエリ
  (3)リレーションシップ
  (4)クエリでの並べ替え
  (5)選択クエリによるレコードの抽出
  (6)クエリからのテーブル作成
  (7)クエリによる計算
  (8)グループ集計
  (9)クロス集計
  章末問題5
第6章 フォームの作成  
  (1)フォームの概要
  (2)フォームの作成方法
  (3)オートフォームによるフォームの作成
  (4)フォームウィザードによるフォームの作成
  (5)デザインビューによるフォームの作成
  (6)サブフォームを持つメインフォーム
  章末問題6
第7章 レポートの作成  
  (1)レポートとは
  (2)レポートの作成方法
  (3)オートレポートによるレポートの作成
  (4)レポートウィザードによるレポートの作成
  (5)宛名ラベルの作成
  (6)サブレポートを持つメインレポートの作成
  章末問題7
第8章 メニューとマクロの作成
  (1)メニューとマクロの概要
  (2)メニューの作成
  (3)マクロの作成
  (4)イベントの設定
  (5)起動時の設定と解除
  章末問題8
第9章 Excelとの連携  
  (1)ExcelからAccessへの変換
  (2)AccessからExcelへの変換
  章末問題9
  索引

関連リンク

・ダウンロード:例題と章末問題のデータ


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