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鳥学大全

鳥学大全

B5判 756ページ
価格:10,450円 (消費税:950円)
ISBN978-4-13-060350-8 C304
奥付の初版発行年月:2008年04月

内容紹介

山階鳥類研究所の標本・関連文献などの鳥類コレクションをはじめて広く社会に公開する.同研究所所蔵の鳥類標本を解説したばかりでなく,鳥のさまざまな事象について,秋篠宮文仁殿下,黒田清子さん,荒俣 宏さんをはじめとした40人の執筆者が多方面から言及し,鳥学の楽しさを伝える.【カラー口絵64頁】


目次

■緒言(林 良博)
■はじめに(秋篠宮文仁)
■カラー口絵
西洋鳥類図譜(山階コレクション+荒俣コレクション+東京大学コレクション)/鳥類標本(山階コレクション)/鳥類古写真(東京帝国大学理科大学動物学教室旧蔵)
■総論
序説——鳥、あの奇矯なる生き物をめぐって(西野嘉章)/鳥類図譜の系譜(荒俣 宏)/鶏の家禽化(秋篠宮文仁)
■語源・神話・伝承
鳥占と古代文字(白川 静)/南方の守神——朱雀の誕生(平勢隆郎)/アジア・オセアニアにおける鳥人の表象と文化(秋道智爾)/考古学にみる鳥の象形——神話の鳥と鳥形埴輪(賀来孝代)/考古資料から見た日本の鳥信仰(椙山林継)/中世ヨーロッパにおける鳥の表象(金沢百枝)
■文化誌 
中国の家禽飼育誌——家禽をやしなう多様な意味(菅 豊)/野鶏と人の文化誌(高田 勝+大島新人)/日本古代史料における鳥類誌(谷川 愛)/将軍の鷹狩と大名——「御鷹之鳥」をめぐる諸儀礼(大友一雄)/鷹と人のこぼれ話——よくわからないことを中心に(波多野幾也)
■図譜・美術
「鳥の人」ジョン・グールドと『ハチドリ科鳥類図譜』(黒田清子)/鳥の飛翔——レオナルドの手稿から五百年(河内啓二)/若冲の鶏(佐藤康宏)/東京大学総合研究博物館所蔵 河辺華挙筆「鳥類写生図」(加藤弘子)/花鳥画と博物画(上村淳之)/ブランクーシの「空間の鳥」(中原佑介)
■驚異
マダガスカルの絶滅鳥エピオルニスの骨格と卵殻に基づく総合研究(吉田 彰)/四本足のニワトリ(土岐田昌和)/象鳥はどのように生き、滅んだか(吉田邦夫)/異形のニワトリ(山本義雄)
■形態
飛行と歩行(藤田祐樹)/恐竜はいつどのようにして鳥になったのか(真鍋 真)/飛ぶための意匠(遠藤秀紀)/鳥とコウモリの飛翔適応における大きな違い(本川雅治)/メンフクロウの音源定位(小西正一)
■生態
鳥の社会——つがい関係と配偶者選び(上田恵介)/鳥の彩り——鳥の視覚と羽の色(針山孝彦)/鳥のディスプレイ——クジャクの求愛から擬傷まで(長谷川寿一)/鳥類の多様性はどのように生じたのか(山岸 哲)/果実は人の為ならず——鳥の果たすもう一つの役割(高槻成紀)
■保全活動
アホウドリ——絶滅危機からの再生(長谷川 博)/コウノトリを再び大空へ(池田 啓+大迫義人)/トキ(近辻宏帰)/保全活動——ヤンバルクイナ(尾崎清明)
■山階鳥類研究所
鳥類標本(山崎剛史)/山階鳥類研究所のコレクション(鶴見みや古)
■展示品リスト
■補遺
鳥学略年表(高橋あゆみ+丹野美佳編)/初期鳥学者評伝/日本鳥学会略史/参考文献


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