贈与と交換の教育学 漱石、賢治と純粋贈与のレッスン
矢野 智司:著
A5判 384ページ
価格:5,940円 (消費税:540円)
ISBN978-4-13-051313-5 C303
奥付の初版発行年月:2008年02月
価格:5,940円 (消費税:540円)
ISBN978-4-13-051313-5 C303
奥付の初版発行年月:2008年02月
内容紹介
知識,学歴,教養……,なにかの「ために」,サービスと労力の交換として考えられる現代の教育.しかし,なおその基底に流れる見返りを伴わない「純粋な贈与」.真に教育をいのちあるものとしているものはなにか,「教えること」のはじまりに遡り「限界への教育学」を構想する意欲作.
目次
序 章 限界への教育学に向けて
第I部 贈与する先生と受け取る弟子
第1章 贈与する先生の誕生とその死
第2章 先生と弟子の物語としての『こころ』
第3章 「先生」としての漱石
第4章 贈与・死・エロスにおける先生と弟子
第II部 贈与と交換を体験する子ども
第5章 子どもの前に他者が現れるとき
第6章 異界が子どもを引き寄せるとき
第7章 交換の物語と交換の環を破壊する贈与
第8章 生命の倫理としての贈与と心象スケッチ
第III部 贈与と交換がせめぎ合う教育の場所
第9章 生成と発達の場としての学校
第10章 純粋贈与としてのボランティア活動体験
第11章 羞恥のマナーから歓待のマナーへ
終 章 贈与=死のレッスンによる個人の生成