日本経済 変革期の金融と企業行動
A5判 388ページ
価格:7,480円 (消費税:680円)
ISBN978-4-13-040266-8 C3033
奥付の初版発行年月:2014年09月
価格:7,480円 (消費税:680円)
ISBN978-4-13-040266-8 C3033
奥付の初版発行年月:2014年09月
内容紹介
「失われた20 年」は,日本の金融,企業セクターが旧来のシステムからの脱却を模索した変革期であり,停滞一色ではないダイナミズムを内包していた.この四半世紀の日本経済を対象として,企業の経営戦略,設備投資などの企業行動,財政,金融政策について考察する.
目次
序 章 日本の金融経済と企業金融の動向(堀内昭義・花崎正晴・松下佳菜子)
第I部 企業経営の変化と新潮流
第1章 ストック・オプションおよび事業の多角化,分社化——近年の企業経営の変化と効果の実証分析(花崎正晴・松下佳菜子)
第2章 リストラクチャリングとその帰結——2000年代初頭の検証から(ディック・ビーソン,ケン・ゴードン,ヴィカス・メホロトラ,渡邊安芸子)
第3章 経営権と企業成長のコンフリクト——企業成長の源泉としての人的資本蓄積の再評価(大瀧雅之・栁沼 寿)
第II部 企業行動と企業価値
第4章 設備投資研究のフロンティア——「異質性」の解明とMultiple 斜体モデル(浅子和美・外木好美・中村純一)
第5章 非線形設備投資関数の新たな推定方法——区分的線形関数によるアプローチ(鈴木和志・本多佑三)
第6章 為替レートの変動による企業価値への影響——企業の国際化と為替変動リスクへの対応(小川英治・品田直樹・岡本弦一郎)
第III部 日本経済の諸課題と展望
第7章 日本の長期停滞と蓄積レジームの転換——「弱い企業統治」のマクロ経済学による分析(村瀬英彰・安藤浩一)
第8章 財政赤字と世代間の不平等——私的な所得移転からの視点(福田慎一・作道真理)
第9章 異次元の金融緩和政策——期待と影響の中間評価(植田和男)