脱植民地化とナショナリズム 英領北ボルネオにおける民族形成
A5判 384ページ
価格:9,020円 (消費税:820円)
ISBN978-4-13-026127-2(4-13-026127-4) C302
奥付の初版発行年月:2006年05月
価格:9,020円 (消費税:820円)
ISBN978-4-13-026127-2(4-13-026127-4) C302
奥付の初版発行年月:2006年05月
内容紹介
多様な文化が往来し、さまざまな民族が暮らす北ボルネオ地域(サバ)は、イギリスからの独立時にも、強固な一つの「民族」を立ち上げることがなかった。複数の民族が共存しながら模索する「戦わないナショナリズム」とは何か。詳細な資料の検討をとおして明らかにする。
目次
はじめに
I 受け継がれるナショナリズム
第1章 学説史の整理
第2章 歴史的・社会的背景
II 均質なネイションを求めた人々
第3章 ステファンとその「原住民」概念
第4章 K.バリとその「民族」概念
第5章 サバ・ネイション概念の誕生
III 文明の光を継ごうとした人々
第6章 イギリス帝国の中のカダザン人
第7章 マレー・イスラム世界の中のムスリム/マレー人
第8章 北ボルネオの「愛国華僑」と中華商会
IV 脱植民地化における民族形成
第9章 マレーシア連邦構想
第10章 政党結成と民族認識
結論