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中国近代外交の胎動

中国近代外交の胎動

A5判 232ページ
価格:4,400円 (消費税:400円)
ISBN978-4-13-021073-7 C302
奥付の初版発行年月:2009年04月

内容紹介

中国外交の本質を捉えるためには,そこに内在する歴史的要素を見逃すことができない.本書は,伝統外交の文脈を踏まえた中国外交史の構築を目指し,清朝末期の「天朝」体制から中華民国期以降の「外交」関係が成立する過渡期に焦点を当て,前近代から近代への継続と断絶の諸相を描く.東アジア全体を視野に収め多角的に分析するとともに,日本史・西洋史との実り多き対話を促す奥行きを秘めた期待の書.


目次

序 章 中国近代外交へのまなざし(岡本隆司)
第I部 「夷務」の時代
第一章 清代の通商秩序と互市——清初から両次アヘン戦争へ(廖敏淑)
第二章 日清関係の転換と日清修好条規(森田吉彦)
第三章 隣国日本の近代化——日本の条約改正と日清関係(五百旗頭薫)
第II部 「洋務」の時代
第四章 在外領事像の模索——領事派遣開始前後の設置論(青山治世)
第五章 在外公館の伝統と近代——洋務時期の在外公館とその人材(箱田恵子)
第六章 中華帝国の近代的再編——在外華人保護論の台頭をめぐって(茂木敏夫・岡本隆司)
第III部 「外務」の時代
第七章 韓国の独立と清朝の外交——独立と自主のあいだ(岡本隆司)
第八章 外務の形成——外務部の成立過程(川島 真)


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