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アウシュヴィッツから他者との共生へヘブライ的脱在論

ヘブライ的脱在論 アウシュヴィッツから他者との共生へ

A5判 256ページ
価格:5,500円 (消費税:500円)
ISBN978-4-13-010120-2 C3010
奥付の初版発行年月:2011年04月

内容紹介

アウシュヴィッツに象徴される全体主義的な思想は,今日,人間における危機の原点といえる.西欧による啓蒙の理性を否定し,人間の絆を破綻させた歴史にいかに向き合うか.ヘブライ・キリスト教の思想を手がかりに,アウシュヴィッツを止められなかった西欧的な存在論とは別の他者論を構築する大胆な試み.


目次

第I部 「アウシュヴィッツ」の審問からヘブライ的脱在論へ
第一章 『オデュッセイア』とその思想的系譜——「アウシュヴィッツ」と存在神論
第二章 「アブラハム物語り」「出エジプト記」とその思想的系譜——キルケゴール、レヴィナスらの解釈、およびヘブライ的脱在論
第II部 根源悪から他者の証言へ
第三章 苦難、他者、証言——「ヨブ記」の物語り論的解釈
第四章 根源悪とサタン——「創世記」「ヨブ記」の物語り論的解釈
第III部 「アウシュヴィッツ」の深淵の過ぎ越し
第五章 「アウシュヴィッツ以後」の解釈学——「イエスの十字架死」の物語り論的解釈
第六章 現代における「異邦人性」とエヒィエ——「預言者エリヤ」の物語り論的解釈


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