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太陽地球系科学

太陽地球系科学

菊判 314ページ 上製
定価:3,400円+税
ISBN978-4-87698-971-3 C3044
奥付の初版発行年月:2010年05月 / 発売日:2010年06月上旬

内容紹介

太陽と地球の諸現象——個別科学として研究されてきた事柄を統一的に捉え、情報通信や宇宙開発での障害、オゾンホールや温暖化、気候変動等、幅広い課題に答える新しい学問を、学界・教育界の総力で体系化。「安定ではない、激しく変動する太陽—地球環境」という斬新な視点を、豊富なカラー図版とともに提供する。地学関係者必携。



★地球が今ある姿となった理由を解き明かす★

[推薦]中村正人(宇宙科学研究所教授・金星探査機あかつき衛星主任)

日本が打ち上げる金星探査機“あかつき”が解き明かすのは地球の兄弟星の様子だが,2つの惑星は現在全く異なった環境を有する。それは母なる星太陽が及ぼす影響が,地球と金星では異なるからだ。本書を読むと太陽と地球の関係が良く判るが,それは翻っては兄弟星金星を理解することにも繋がる。太陽が全てのエネルギーの源となっている事から説きはじめ,コロナ,太陽風,さらにはそれが到達する地球磁気圏,大気,地球内部へと,物事の流れを理路整然と述べており,地球が今ある姿となった理由を解き明かす好著である。



★オゾンホール,宇宙天気予報……これからの時代に必要な科学★

[推薦]武田康男(第50次日本南極地域観測隊)

南極に1年間いて気が付いたこと,それは太陽があっての地球だということです。極夜になると暗い夜が続き,上空まで気温が下がった後,オゾンホールができます。白夜には太陽が照らし続け,人間は日焼けし,雪は昇華して消えていきます。また,昭和基地上空に見られるオーロラも,太陽活動により変化しました。現在は人工衛星のみならず,人間も大気圏外に進出するようになり,宇宙天気予報が重要になっています。これからの時代に必要な太陽地球系科学の知識について,基礎から詳しく知ることができる本書を多くの方々に推薦します。


目次

はじめに



第I部 新しい太陽像



第1章 太陽からくる光

 1.1 虹・スペクトル

 1.2 電磁波

 1.3 黒体放射と太陽の表面温度

 1.4 輝線スペクトルと吸収スペクトル

 1.5 太陽の構成元素



第2章 太陽のエネルギー源と内部構造

 2.1 太陽のエネルギー源は何か

 2.2 太陽ニュートリノ問題

 2.3 太陽の内部構造

 2.4 太陽の鼓動(日震学)



第3章 太陽の大気(光球,彩層,コロナ)

 3.1 太陽大気の構造

 3.2 光球

 3.3 太陽黒点

 3.4 彩層とコロナ



第4章 太陽大気の嵐

 4.1 磁気再結合(磁気リコネクション)

 4.2 太陽フレア

 4.3 大規模なコロナの爆発現象:CME



第II部 太陽地球環境



第5章 惑星間空間を吹く太陽風

 5.1 太陽風の発見

 5.2 惑星間空間磁場

 5.3 CMEの伝播

 5.4 太陽風の長周期変動



第6章 磁気圏—惑星間空間に出来た固有宇宙

 6.1 磁気圏の形成

 6.2 磁気圏尾部

 6.3 磁気圏のプラズマ

 6.4 オーロラ



第7章 磁気圏サブストームと磁気嵐

 7.1 オーロラ・サブストーム

 7.2 オーロラ・ジェット電流

 7.3 磁気圏サブストーム

 7.4 磁気嵐



第8章 太陽と地球大気・地球環境

 8.1 地球大気の温度構造

 8.2 地球の熱収支と気温

 8.3 太陽と気候変動

 8.4 オゾン層の形成と破壊



第9章 宇宙空間と人間

 9.1 宇宙空間の利用・宇宙天気

 9.2 宇宙航行に伴う放射線被曝



第III部 地球内部電磁気



第10章 地球の磁場

 10.1 地磁気の性質

 10.2 磁気異常と古地磁気

 10.3 過去の地磁気変動

 10.4 古地磁気の利用法



第11章 地球内部の電気伝導度構造

 11.1 地球の層構造

 11.2 地球の電気伝導度

 11.3 新しい発見〜地球深部の水

 11.4 マントルの部分溶融



第12章 地球ダイナモ

 12.1 地球磁場の起源

 12.2 円板ダイナモモデル

 12.3 地球ダイナモのエネルギー源と地球の歴史

 12.4 回転球殻中の対流

 12.5 磁場生成過程



付録A:太陽地球系科学年表

付録B:太陽地球系科学で使う物理

用語集

結びと謝辞

索 引

執筆者紹介


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