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チャリティとイギリス近代

チャリティとイギリス近代

A5判 440ページ 上製
定価:5,000円+税
ISBN978-4-87698-763-4 C3022
奥付の初版発行年月:2008年12月 / 発売日:2008年12月中旬

内容紹介

国家福祉が主流を占める現代にあって,欧米,とくにイギリスはチャリティ大国としてその活力を保っている.公刊史料や手紙・広告などの非公刊史料によりつつ, 18世紀半ば以来の百年余にわたるチャリティ実践の歴史をはじめて活写し,救貧法史や福祉国家形成史,近代化論や帝国史からは知りえない,新しいイギリス像を掘り起こす.

著者プロフィール

金澤 周作(カナザワ シュウサク)

1972年生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。京都大学博士(文学)。川村学園女子大学文学部准教授を経て,2009年より京都大学大学院文学研究科准教授。主な著作に,「近代英国における難波船略奪—地域共同体と全国社会—」『西洋史学』(第193号,1999年),「チャリティと女性—『レディの天職』再考—」河村貞枝・今井けい編『イギリス近現代女性史研究入門』(青木書店,2006年),「学びを支える社会と力—近代イギリスの教育とチャリティ—」南川高志編『知と学びのヨーロッパ史—人文学・人文主義の歴史的展開—』(ミネルヴァ書房,2007年),「旧き腐敗の諷刺と暴露—19世紀初頭における英国国制の想像/創造—」近藤和彦編『歴史的ヨーロッパの政治社会』(山川出版社,2008年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序章 偽善・不合理・前近代?——フィランスロピとイギリス  



第一章 さまざまなチャリティのかたち           

第一節 遺産の半永久的な運用——信託型

第二節 寄付者の民主主義——結社型     

第三節 貧者の相互扶助を管理下に——友愛組合支援型

第四節 コミュニティの記憶とアイデンティティ——慣習型   

第五節 善意と浪費の相克——個人型            

第六節 チャリティの近代的モザイク



第二章 近代国家とチャリティ

第一節 通史にチャリティを導入する

第二節 誰が誰をどのように救うのか——救貧法の再検討

第三節 難破船とイギリス近代——海難救助の歴史     

第四節 慈悲深いイギリス——帝国とチャリティ



第三章 慈善社会で生きるということ  

第一節 与える人、受け取る人——階級・ジェンダー・ネイション

第二節 日常と空間           

第三節 チャリティのイデオロギー

第四節 転換と持続——一九世紀後半の「投票チャリティ」論争

第五節 チャリティの自然化した社会



終章 「チャリティの近代」のゆくえ


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