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作物生産の未来を拓く

生物資源から考える21世紀の農学1
作物生産の未来を拓く

A5判 340ページ 上製
定価:3,900円+税
ISBN978-4-87698-336-0 C3361
奥付の初版発行年月:2008年03月 / 発売日:2008年03月上旬

内容紹介

作物生産技術は,二つの大問題に直面している——急速な人口増加と,温暖化・水資源の枯渇・富栄養化そして耕地土壌の荒廃といった環境問題だ.我々は,「緑の革命」以上の収量を実現できるのか? 同時に,環境を持続させることが出来るのか? 遺伝子的アプローチから,水資源利用の新しい形まで,農学の総力を挙げた研究を紹介する.

著者プロフィール

山末 祐二(ヤマスエ ユウジ)

京都大学大学院農学研究科教授(耕地生態科学,農学専攻)
1945年 京都府京都市生まれ
1968年 京都大学農学部農学科卒業
1969年 京都大学農学研究科修士課程中退
1974年 米国North Carolina State University 博士課程修了
1975年 京都大学農学部農学科助手
1990年 京都大学農学研究科助教授
2004年より現職
主要論文:
「ヒエ属雑草の適応の生理学」『化学と生物』20:790-797(1989)
Strategy of Echinochloa oryzicola Vasing. for the survival in flooded Rice, Weed Biol. Manage. 1: 28-36 (2001)
「Echinochloa Control in Rice」(ed. by Kil-Ung Kim and R. Labrada), Proc. FAO Workshop on Contr. for Echinochloa Weeds in Rice, Kyungpook National University, Daegu, Korea, pp.9-15 (2003)
Herbicide-resistant late watergrass (Echiniochloa phyllopogon): Similarity in morphology and amplified fragment length polymorphism traits, Weed Sci. 51: 740-747 (2004)

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序 文

第1章 農耕の起源と植物遺伝資源
1 農耕以前
2 農耕の起源
3 栽培植物の7大起源中心地域
4 栽培植物の成立過程
5 農耕の伝播に伴う栽培植物の地理的品種群の分化
6 多様な植物遺伝資源の保存-21世紀の農学の1つの役割

第2章 アンデスの伝統的農耕技術
1 知られざるインカの農耕技術
2 アンデスの環境
3 先スペイン期の農耕技術
4 現在の農耕技術

第3章 作物収量の過去・現在・未来
はじめに
1 過去の収量
2 作物収量の成り立ち
3 現在の収量
4 未来の収量-21世紀の課題
まとめ

第4章 人類の生存基盤を支える品種改良
はじめに
1 育種の画期的成果の実例の今後の課題
2 食料自給率の向上に向けたわが国の育種目標
3 先端技術を利用した育種
おわりに

第5章 窒素サイクルと食料生産
1 窒素サイクル-窒素は循環する
2 現代の窒素サイクル
3 窒素化学肥料と有機農業
4 まとめ-植物栄養学の課題

第6章 耕地の崩壊と東南アジアの農業
はじめに-進行する耕地の崩壊
1 東南アジア大陸部山地部の農業と環境
2 東南アジア大陸部平原部の農業と環境
3 東南アジア大陸部デルタの農業と環境
おわりに-耕地の崩壊をどうくいとめるか

第7章 バイオテクノロジーと農業生産
はじめに
1 細胞工学
2 遺伝子工学
3 遺伝子組換え作物
4 第二世代遺伝子組換え作物
5 有用成分の生産工場としての作物
6 遺伝子組換え作物の安全性
おわりに

第8章 リモートセンシングと農業生産
はじめに
1 21世紀の食料生産の危うさ
2 求められる21世紀の農業は資源効率利用型で資源循環型
3 21世紀の農業とリモートセンシング
4 リモートセンシングとは
5 リモートセンシングの必要性と有効性
6 プラットフォームによる撮影画像の相違
おわりに

索 引
執筆者一覧

関連リンク

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