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被子植物の起源と初期進化

被子植物の起源と初期進化

A5判 526ページ
定価:8,500円+税
ISBN978-4-8329-8131-7(4-8329-8131-5) C3045
奥付の初版発行年月:2006年02月 / 発売日:2006年02月下旬

内容紹介

「被子植物の起源と初期進化」という研究テーマは,これまで「Abominable mystery=忌まわしき謎」とされ,進化論で有名なダーウィンでさえ敬遠してきた。その主な理由は,植物化石のデータが少なく,被子植物の「失われた鎖」を見つけることは容易ではなかったことによるものである。しかし最近,この難問に対して非常に興味深い解決の糸口を見出され,研究は新しい展開を見せている。その1つは,分子遺伝学的手法による研究成果である。もう1つの糸口は,白亜紀の地層から3次元的構造が保存されたままの状態で次々と発見されている被子植物の花,果実や種子などの小型化石の研究である。今まさに,白亜紀に生育していた被子植物の「失われた鎖」がよみがえろうとしているのである。
 本書では,陸上植物の進化の歴史をふまえて,被子植物の起源と初期進化について私を含めた最新の研究成果をもとに花粉や植物化石という視点から解き明かされつつある白亜紀における被子植物始原群の進化の過程を紹介している。

著者プロフィール

高橋 正道(タカハシ マサミチ)

1950年,山形県に生まれる。現在,新潟大学理学部教授。理学博士。主論文として,
Takahashi, M., Crane, P. R., and Manchester, S. R. 2002. Hironoia fusiformis gen. et sp. nov.; a cornalean fruit from the Kamikitaba locality (Upper Cretaceous, Lower Coniacian) in northeastern Japan. J. Plant Res. 115: 463-473. Takahashi, M., P. S. Herendeen and P. R. Crane. 2001. Lauraceous fossil flower from the Kamikitaba locality (Lower Coniacian; Upper Cretaceous) in northeastern Japan. J. Plant Res. 114: 429-434. などがある。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序 論
古地理と古環境変遷/現生の陸上植物/被子植物/古植物学と花粉学/古植物学/花粉学
第1章 陸上植物の出現
古生代オルドビス紀〜デボン紀の地球/陸上植物の出現/コケ植物化石/「ライニー植物化石」/初期の研究/ライニー植物に関する新たな発見と新たな問題/ライニーチャートの配偶体化石/最古の陸上植物化石Cooksonia/陸上植物の初期進化/陸上植物の初期系統群/Kennrick


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