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 人口減少社会と神社神道過疎地神社の研究

過疎地神社の研究 人口減少社会と神社神道

A5判 368ページ 上製
定価:7,500円+税
ISBN978-4-8329-6853-0 C3014
奥付の初版発行年月:2019年09月 / 発売日:2019年09月下旬

内容紹介

地域に深く根をおろしてきた神社の変化過程に、過疎化がどのように関係しているのか。
まず過去に神社本庁が実施した神社実態調査について、高知県高岡郡の地域を対象に追跡調査を実施し、四〇年間の変化を中心に比較する。別途実施された、氏子自身を対象にした量的調査は、これまでに行われていない初めての調査である。
また、神職の座談会や、氏子のライフヒストリー分析を通して、神社が置かれている状況や神社に対する氏子意識について詳細な把握を試みる。
過疎が地域と神社にどのような影響を与えたか、過疎地域の氏子を含む地域住民と祭祀との関わりはどのようなものなのか、これらの問いを宗教社会学的アプローチに立脚して究明していく。

著者プロフィール

冬月 律(フユツキ リツ)

1979年生まれ。
麗澤大学外国語学部卒業、國學院大學大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。2009年より國學院大學研究開発推進機構研究開発推進センターPD研究員を経て、現在公益財団法人モラロジー研究所研究センター主任研究員、麗澤大学外国語学部非常勤講師。
専門は宗教学、宗教社会学。
著書に「限界集落における祭礼の維持がコミュニティ持続に及ぼす影響─旧仁淀村別枝地区の単身帰郷者に着目して」(櫻井義秀編著、分担執筆、『宗教とウェルビーイング──しあわせの宗教社会学』北海道大学出版会、2019年)、「過疎地神社の現況と氏子意識─高知県旧窪川町の神社と氏子の調査」(『國學院大學研究開発推進センター研究紀要』第13号、2019 年)、「過疎地域における寺院と神社の現況と課題─新潟県を事例に」(『岐路に立つ仏教寺院』法蔵館、2019年)など。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序 本書の狙いと構成


 第一部 研究史編

第一章 神道と過疎化に関する研究史──社会変動の枠組みから
 はじめに
 一 過疎法の沿革及び変遷
 二 先行研究の整理の視点
 三 第Ⅰ期──昭和二〇年代─昭和四〇年代後半
 四 第Ⅱ期──昭和五〇年代─現在
 おわりに

第二章 過疎地域と神社をめぐる実態調査史──神社本庁実施の調査を中心に
 一 神社神道が抱える諸問題
 二 神社界における過疎問題の認識
 三 神社本庁による二つの実態調査
 四 実態調査の課題


 第二部 実態調査編Ⅰ(量的調査を中心に)

第三章 過疎地神社の実態調査──神社本庁による調査の再検討
 はじめに
 一 追跡調査の概要
 二 調査結果の分析と考察
 おわりに

第四章 過疎地神社の現況──高知県高岡郡旧窪川町の神社実態調査から
 一 旧窪川町の神社と氏子の関係
 二 集計結果と分析
 おわりに

附論1 過疎地神社の神職──旧窪川町の神職座談会から
 はじめに
 一 旧窪川町の神職たち
 二 神職座談会の内容
 おわりに

第五章 過疎地神社と氏子──高知県旧窪川町の氏子意識調査の結果から
 一 氏子意識の変化に関する二つの研究
 二 調査概要と調査結果の分析
 おわりに


 第三部 実態調査編Ⅱ(質的調査を中心に)

第六章 過疎地域の暮らしと氏神信仰の関係──隣接する地域の信仰継承の多様化をめぐって
 一 過疎地域の二類型
 二 立西地域の事例──南川口
 三 松葉川地域の事例──本在家
 四 仁井田地域の事例──浜ノ川
 五 東又地域の事例──黒石
 六 街分地域の事例──本町
 七 過疎地域の暮らしと氏神信仰
 おわりに

附論2 伝統芸能と氏神信仰──桧生原集落の花取踊りの継承活動から
 一 集落及び地域神社の概要
 二 伝統芸能がつなぐ氏神信仰
 おわりに

終 章 過疎と神社の関係──過疎地神社の類型化の試み
 はじめに
 一 過疎問題と神社神道の関係
 二 過疎地神社の三つの類型
 おわりに──神社神道をとりまく根本的な問題とは何か


あとがき

初出一覧
附録2
附録1
索 引


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