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 オイラーと「力」概念の革新力学の誕生

力学の誕生 オイラーと「力」概念の革新

A5判 360ページ 上製
定価:6,300円+税
ISBN978-4-8158-0920-1 C3040
奥付の初版発行年月:2018年10月 / 発売日:2018年10月上旬

内容紹介

ニュートン以後、自然哲学との決別を通して力学は生まれ直した。惑星の運動から球の衝突まで、汎用性をもつ新たな学知として立ち上がる過程を丹念に追跡。オイラーの果たした画期的役割を、ライプニッツやベルヌーイ、ダランベールやラグランジュらとの関係の中で浮彫りにする。

著者プロフィール

有賀 暢迪(アリガ ノブミチ)

1982年岐阜県に生まれる。2005年、京都大学総合人間学部卒業。2010年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学。2013年、国立科学博物館理工学研究部研究員(現在に至る)。2017年、京都大学博士(文学)。

上記内容は本書刊行時のものです。

目次

序 論 力の起源を訪ねて

第1章 18世紀力学史の歴史叙述
    1 解析化と体系化
    2 活力論争と力の概念
    3 「力学」の誕生

  第Ⅰ部 活力論争と「運動物体の力」の盛衰源

第2章 17世紀の自然哲学における「運動物体の力」
    1 物体の中の「力」と衝突の問題 —— デカルト
    2 「固有力」と「刻印力」—— ニュートン
    3 「活力」と「死力」——ライプニッツ

第3章 活力論争の始まり
    1 ドイツ語圏での支持拡大
    2 オランダからの反応
    3 フランスでの論戦の始まり

第4章 活力論争の解消
    1 ダランベールの「動力学」構想
    2 モーペルテュイの最小作用の原理
    3 オイラーによる「慣性」と「力」の分離

小括 「運動物体の力」の否定とそれに替わるもの

  第Ⅱ部 オイラーの「力学」構想源

第5章 「動力学」の解析化
    1 活力と死力、その異質性
    2 活力と死力、その連続性
    3 死力による活力の生成

第6章 活力論争における衝突理論の諸相と革新
    1 衝突の法則と物質観
    2 ス・グラーフェサンデによる「力」の計算
    3 パリ科学アカデミー懸賞受賞論文
    4 ベルヌーイによる衝突過程のモデル化
    5 オイラーによる「運動方程式」の利用

第7章 オイラーにおける「力学」の確立
    1 活力と死力の受容
    2 「動力」、「静力学」、そして「力学」
    3 ライプニッツ-ヴォルフ流の「力」理解に対する批判

小括 「力学」の誕生

  第Ⅲ部 『解析力学』の起源

第8章 再定義される「動力学」と、その体系化
    1 パリ科学アカデミーにおける「動力学」の出現
    2 「力」の科学から運動の科学へ
    3 ダランベールの「一般原理」と、そのほかの「一般原理」

第9章 作用・効果・労力 —— 最小原理による力学
    1 弾性薄板と軌道曲線における「力」
    2 「労力」の発見
    3 最小労力の原理
    4 2つの最小原理、2つの到達点

第10章 ラグランジュの力学構想の展開
    1 「動力学」のさらなる体系化
    2 「普遍の鍵」としての最小原理
    3 「一般公式」の由来と『解析力学』の力概念

小括 静力学と動力学の統一、あるいは衝突の問題の後退

結 論 自然哲学から「力学」へ

 あとがき
 補 遺
 主要な著作と出来事の一覧
 注
 参考文献
 索 引


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